No.220〜No.229

No.220

高2の時、初のアンサンブルコンクール。

同級生達と話し合って、演奏する曲を決めた。

章立てされていて、とても素敵な曲だった。

特に最後の章は、めちゃくちゃかっこよかった。



No.221

そして、同級生から衝撃の一言。

「この曲、テナー二本要るんだって」



No.222

What's?

今、なんて?

二本? テナーが二本?



No.223

詳しく話を聞くと、


ソプラノ:1

アルト:1

テナー:2

バリ:1


という構成らしい。



No.224

そんな曲あんのか。



No.225

まあ、その話は置いといて。

同級生には筆者しかテナーがいないので、もう一人テナーを用意しないといけない。


前年アンサンブルコンサートに出た時の曲は、

ソプラノ:1

アルト:2

テナー:1

バリ:1

という構成で、2人いるバリの内の1人がアルトを吹いたので、今回もその子がテナーを担当することになった。



No.226

ここで、一つ言っておきたいことがある。

筆者に、同じ楽器を吹いている同級生がいたことはない。中学の時に至っては、上下すらいなかった。

言い換えれば、オーディションを受けるなど、比べられる経験がほぼなかったのである。



No.227

そんな筆者に、急に同じ楽器を吹く同級生が現れたのである。


いくら普段テナーを吹いていないとは言え、バリもテナーも同じサックスであることに変わりはない。

それはもう、上手にテナーを吹くのである。



No.228

危機感。この一言に尽きた。



No.229

「同じ楽器の同級生いるとか、まじ羨ましいわー。私とか同級生どころか、上下もいないんだよー」

とか思ってて、すみませんでした。



次話に続……かない可能性の方が高いと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る