No.146〜No.154

No.146

テナーはその汎用性の高さ故、一貫して同じパートを担当し続けることがないが、そのせいでかつてとある事件が起こったことがある。



No.147

これもまた中3の時の話だったと思う。

詳しく覚えていないので、ここでは仮に、練習番号AからBの順で合奏をしていたとする。

テナーは、Aはホルンやユーフォと共に裏メロ、Bはクラやアルトなどと共にメロディーを吹いていた。



No.148

で、練習番号Aの合奏中、何があったかは忘れたが、テナー・ユーフォ・ホルンの裏メロ組がめちゃくちゃ怒られ、「やる気がないなら出て行け」的なことを言われた。



No.149

「出て行け」と言われている子は見たことがあったが、筆者はその時が初めてだった。

だから、内心「うわー、『いや、まだやらせてください』って言わないとな」とそわそわしていた。


(注:「出て行け」と言われて、素直に「はい分かりました」と出て行く人はいないと思うが、とりあえずうちの中学では「出て行け」と言われたら、「いや、まだやらせてください!」と言うのが通例(?)だった。)



No.150

満を持して(?)、「いや、まだやらせてください」と言おうとしたその時。

顧問が「やる気ない奴らは置いといて、次、練習番号のBから、メロディーの人たちで吹いて」的なことを言った。



No.151

という訳で、現在進行形で「出て行け」と言われているのに、「吹いて」とも言われている状態になってしまった。



No.152

この時はユーフォもテナーと全く同じ状態に陥っており、背後からユーフォの困惑をひしひしと感じた。



No.153

で、唯一Bでメロディーを吹かないホルンたちが「まだやらせてください!」と叫ぶ声が響く中、テナーとユーフォはあたかも「出て行け」と言われていなかったかのようにBのメロディーを吹いた。



No.154

ホルンを裏切った感が凄かった。



課題がそろそろやばくなってきたので、ちょっと間が空くかもしれません。

もしかしたら根性で書き続けるかもしれませんが。

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