No.122〜No.133

No.122

何でか知らんが、やたら存在を忘れられる。



No.123

横にいるアルトも、斜め後ろのバリも、真後ろのユーフォも、前に座るクラも見えてるのに、テナーだけ見えてないらしい。



No.124

ここまで忘れられると、故意にやられているのではないかと心配になってくる。



No.125

中学生の時、吹奏楽あるあるの本に「やたらユーフォが忘れられる」的なことが書かれているのを見たことがあるが、あれ絶対ユーフォじゃなくてテナーにした方が良い。



No.126

でも、忘れられているからと言って吹かなかったら、いずれ怒られることになりかねない。



No.127

そういう訳で、


顧問:じゃあ、ここからユーフォとホルンでやって

筆者:先生! テナーもそこ吹いてます!


っていうくだりがほぼ毎日のように目撃される。



No.128

でも、だんだんめんどくさくなってくる。



No.129

だから、


顧問:じゃあ、ここからユーフォとホルンでやって

筆者:はいっ‼︎‼︎‼︎(誰よりもデカい声)


っていう荒業を使い始める。



No.130

思い返してみれば、なかなか恐ろしいことをしている。



No.131

中学生って無鉄砲だなあ(遠い目)。



No.132

という訳で、もし同じような目に遭っているテナー奏者がいたとしても、この荒業はおすすめできない。



No.133

え? 「そもそも真似する奴いない」って?

そうですか。

とりあえず、忘れられているからと言って、暴挙に出るのはやめましょう。



次話に続く。

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