第1 家族の日常
俺の名前は北島優太。7人の子供を持つ父だ。
上は24歳からは下は小学生になったばかりの娘、息子がいる。
子育ては大変だがこの島の人は皆温かくて優しい人ばかりで皆で子育てしてる感じ。
この島に来てよかったって思う。
俺は都会育ちで妻の美優と結婚して島にやってきた。美優はこの島で生まれ育ってる。
俺らの出会いは大学時代。同じ医学部の同級生にいた美優に俺から猛アタックしたのだ。
そこから卒業してから2年程して結婚をした。
直ぐに子供にも恵まれ気づいたら7人も増えていた。
朝起きると一緒に寝てるはずの美優はもういない。朝ご飯の準備の為にもう起きてるのだ。
本当に早いよな。
俺も起きてリビングに行くと美味しそうなご飯が並べられていた。
「優太おはよう。朝ご飯出来てるよ。子供達起こして来てくれる?」
「美優、おはよう。分かった。優樹は今日、夜勤だっけ?」
「そうそう。だから優樹はいないからね。」
「分かった。」
長男の優樹は研修医として今は近くの病院で働いている。研修期間が終われば俺の診療所を継いでもらう予定なのだ。
長女の美帆は都内の大学に通っており今はこの家にはいない。夢に向かって一生懸命勉強してるはず。
次女の美久は島にある唯一の高校に通っている2年生。成績優秀で文句無しの実力の持ち主。
次男の優平は反抗期もあるが家族思いの優しいお兄ちゃん。中学3年生。
3男の優李は優平と年子の中学2年生。野球部で真面目に練習を取り組んでる。
ここまでは勝手に自分で起きてくるから楽。
だけど下3人は起こさないと起きてこない。
「美来、優輔起きろ〜。朝だぞ〜。」
「ん…パパおはよう…。」
「美来おはよう。朝ご飯出来てるから下に降りてな?」
「はーい。」
「パパおはよう…。」
「優輔おはよう。朝ご飯食べに行こうね。」
「はーい。」
優輔も無事に起きて下に降りた。
皆揃って朝ご飯。
この時間に今日のスケジュールを確認していく。
「俺はいつもの様に仕事が終わるから。」
「私も。」
「高校の帰り勉強して帰るから少し遅くなる。」
「俺はいつも通り。」
「部活があるから19時過ぎる。」
小学生組は特に用事が無い。いつも通りに家に帰ってくるはずだ。
朝はバタバタしながら皆を学校に送り出して俺と美優は仕事へ。
あ、美優はちなみに俺の診療所で同じく医師をしてる。2人で開業をしたのだ。
こんな日常かな。
小さな島の大家族 夏葵 @aoiazunyan
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