企画から来ました。こんにちは。
ご謙遜なさらずともかなりハイレベルな文章力をお持ちだなあと思いますよ。特に序盤の美冬視点の情景描写はかなり個性的だけどよくシーンが分かる素晴らしい描写だと思いました。
くわえてミステリ系の物語構成力も参加作品の中でもかなりハイレベルです。面白かったです。左手?という引っ掛かりにもしっかり回答が用意してありましたね。最後のどんでん返しも効果的でした。素晴らしかったです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ぶっちゃけ文章力をほめられることは稀なので、素直にうれしいです。ありがとうございます。
右手左手の話は執筆中に何度も改稿しながら詰めていった設定で、その分物語の重要な部分を支えているものです。それらについてコメントしていただけることも非常にうれしく思います。普段はミステリージャンルとしての投稿しかしないのですが、ミステリー風味の現代ドラマに仕立てたことも、自分の特性を生かせた点でよかったのかなと思いました。投稿に対するコメントで読者様からはどう見えているのかも客観視できるので、その意味でいい機会を頂きました。
爆熱っておおーーーい!
そこでタイトル回収。
でも、死んでないようで良かったです。
(人がバンバン死ぬやつ書いてばっかりですけど、読んで感情移入したキャラクターが死ぬのはやっぱり悲しいのです)
記憶が戻ると自殺するし、
記憶が戻らないと爆弾を仕掛ける美冬、なかなかエキセントリックですね…。
でも、面白かったです。
同じ材料で料理する…シロクマさんも言っているように、これは、この材料でどう面白くするかを楽しむ企画ですから、参加して、見事書き上げたことに意味があると思います。
また、まじめなことを言ったので、そろそろ締めたいと思います。
「雪を溶く熱」というタイトルからは
予想できなかった!!!
ごちそうさまでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
エキセントリック……言い得て妙というやつですね。ぶっ飛び展開のせいでこの美冬はそうとうヤバい奴と認識されてしまうので、今作最大の被害者は彼女かもしれません。
ぎざさんのおっしゃる通り、とりあえず何か書いて参加をしてみることに意味があると思います。この企画もその意気込みで参加を決めたので、同じように思っている方がいらっしゃることは非常に心強いです。各話に対しての複数のコメントありがとうございました。
いや、アレですね。「押すな」って言いながら、『押せよ?』ってお約束ですね(*゚∀゚)
なので当然読みますってば(*^^*)
設定を本気で深く読み込まれているのですね。感心してしまいました。僕は形だけ整えたらいいかぁって感じで書いちゃったので。
訳有りげな導入から、意表をつく展開、綺麗なラストと、ジェットコースターばりに振り回された気分です。
僕はとても好きですよ。
同じ材料で色んな料理が楽しめるみたいなこのイベントの中でも、かなり独創的な料理を味わえた、と思います。
(*´∀`)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
正直、急展開が受け入れられるかどうか不安だったのですが、このようなコメントを頂けるとすごく安心します。自分でも自覚するくらいには羽目を外した内容でしたが、気に入っていただける方がいるのなら筆者としてはこの上なくうれしいものです。
疎遠になった理由がそこにあった…
ホワイダニット系のミステリですね。
最後まで自分を許せなかった美冬の気持ちというのはどこまでも深いですね。
ただ疑問が二つ。
何故爆発物なのでしょう…そして秋人も何故気づけるのでしょうか。
もう一つは、美冬は秋人の腕が見えてなかったのか?という疑問です。
すみません、変なところに引っかかる奴なんで。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
質問されるほど読み込んでいただけることは非常にうれしいことです。
質問は二つ、爆発物についてと秋人の腕についてですね。解答させていただきます。
まずなぜ爆発物なのか、という質問。すみませんがこれ、特にこだわりがあったとかではないんですよね。大変申し訳ない。メタ的なことを言いますと、まず第一にタイトル回収がしたかった。もちろん彼らの熱い気持ちは雪をも解かすほどでしょうが、タイトルを決めて同じものを書いていこうという企画だったので、タイトル回収にこだわりたかった。それは精神的な方法でタイトル回収するというのは、このタイトルに見合った方法だと思いますが、ここであえて物理的な解決策を持ってくるというのは面白いのではないか? という風にプロット作成中に思ったことが理由の一つになります。理由はもう一つあって、人物の行動の理由付けという観点からは望ましくないかもしれませんが、遠くの位置から秋人を見送ることになった美冬は(これはあらすじなので確定要素になります)、私の考えた物語の中では間違いなくこの瞬間こそが動的な感情のピークだと思うんですよ。秋人は地元から離れて彼なりの思いに向かって走り出しているこの最中は、美冬にとって一番ストレスな瞬間、こんな時だからこそ彼を殺すという決断に至れるのではないかと考えました。本当は温和な彼女が人を殺す瞬間だなんて、多分この時だけじゃないのかな……? という考えが自分の中に出てくると、もうそれ以外考えられなくて、その瞬間に殺しができる方法と言えばこれくらいだろうと思ってこの展開になりました。
秋人がなぜ気付けたのかについては、昨晩のことを彼が寝ずに考えている最中に家の外から音がしたので、外を覗いてみると秋人の家の車をいじっている美冬を発見したから、というのが本文なりの答えとなっていますが……ご指摘の通り、少し苦しいように思いますね。別の角度からもう少し探ってみると、案外すっきりする根拠が設定付けできるような気もします。この点は実力不足感は否めませんね、もっと頑張りたいと思います。
最後に、美冬は秋人の腕が見えていなかったのかという質問。そうですね、確かに書き方が悪かったように思います。本文の意図としては、あの日――つまり、地震があった日の記憶はあいまいで、それ以前の記憶はすべて抜けているということになってます。ということは、現在の美冬の記憶というのは、最初から右腕のなかった秋人のみが記録されているということで、美冬にしてみれば、生まれつき右腕がなかったのかな……? みたいなことを思っているはずです。よって、彼女にとって秋人の右腕がないことは自分とは何ら関係のない当たり前のことであるという認識があるので、彼と相対した際にも、特段右腕について何も思わない、だから地の分にも描写は現れない、というのが本文の意図でしたが、伝わりずらい点があったと思います。――小説というのは、難しいですね。もっとわかりやすく書けるように精進していく所存です。
編集済
あらすじからどれだけ遠くへ行けるかという試みはうまくいっていると思います。
別れのシーンからドカンとは想像もできません。
ただ、美冬がそこまで憎悪をつのらせた理由が私には腑に落ちませんでした。
殺意を抱くまでになるというのは相当だと思うのです。
そうなるまでの3年間の苦悩と葛藤のより詳細な話があると説得力が増すかもしれません。
補足:
仰る通り、スピード感が落ちるのが難点ですね。そこを重視するなら、このままの方がいいかもしれません。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
これですよね、ここは書いてる途中で何回も試行錯誤しながら『記憶を失う前の美冬の可能性を消した』という回答に決定しましたが、それでも自分の中で十分納得することができなかった部分です。私も致命的だとはわかっているのですが、作った話の道筋にこれ以上の答えを用意することはできませんでした。それでも書きあげてしまったものですから、投稿するときはやり切れない気持ち……まではいきませんが、もやもやした思いはぬぐい切れていませんでした。ご指摘はその通りだと思います。
この話については、三年間の苦労と葛藤をより詳細に記述するというアドバイスをいただきました。確かにそうですね。私としては他のもっともらしい動機を見つけることに躍起になっていたので、今ある動機を補強するという考えまでには至りませんでした。話のスピード感は落ちるかもしれませんが、じっくり書くことで納得できる展開になるでしょうし、秋人や美冬というキャラに対しての読者の思い入れを引き立てることにもつながるでしょう。今後設定する動機づけの書き方の参考にさせていただきます。