死を失い、恋い焦がれる。（2984-kizashi-）
エンディング

前のエピソード――第7話　愛し、終える。

　「世界政府『-kizashi-』公認　細胞クローンセンター」その無数にある部屋の一つ。４８９１号室。ベッド以外何も無い白い部屋。そのベッドには二人の女性が眠っていた。二人の首には細胞供給装置が埋め込まれていた。通常の銀色ではなく、深紅に染まった赤い色をしている。

ベットの上部に置かれたプレートにはそれぞれ名前が書かれている。

　「モエ・イーオン・☓☓」　

　「ミカ・クェス・☓☓☓」

―ぴくり、と少女の手が動いた。

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