第3話 お節介な幼なじみ
あのあと葵は一度も家に来ていない。
話は今に戻る。
俺は
「心配なんかしなくていいよ、きっとただの思春期だって!」
もちろんそんなわけはないだろう。口を聞いてくれないのは俺だけなのだから
でも葵に迷惑をかけるわけにはいかない。
葵は
「そうだといいんだけどね・・・」
といった
学校へ着き教室の前で
「じゃあまた放課後な!」
と葵にいった
葵は嬉しそうに手を振って自分の教室へ入っていった。
俺も教室へ入ろうとした時後ろから
「ヒューヒュー今日も熱いねえ」
とうざったらしい声が聞こえてきた。
こいつは同じクラスで幼なじみの三神大和だ。
柚月とも関わりがあるがゆづきがあんなになってからは一回も家に来ていない
教室へ入るとクラスの男子から
リア充爆発しろと言わんばかりの目線で俺を睨みつけてくる
もう慣れっこだ。
自分の席へ向かおうとすると
「明日でお前ら一年記念日だっけ!今日の購買おごってやるよ!!」
とクラス中に聞こえる声で言った
こいつ絶対わざとやってるだろ・・・
とか思いながらも
「サンキューな」
と言った
「そういえばお前まだ柚月ちゃんと口聞いてないの??」
大和は言った。
痛いところをついてくる。
俺と葵が明日で一年記念日なのだから柚月と話さなくなって一年が経つと言うことだ。
柚月が口を聞いてくれなくなってから俺は大和に相談した。
そう大和にも柚月と同じ学校で同い年の妹 三神薫がいるからだ
超絶お節介のこいつには言わなきゃよかったぜと思いながら俺は
「うん」
答えた
「そう言うお前ら兄妹はどうなんだよ!!」
俺は少しキレ気味で言った。
「思春期なのかあんまり喋らないけど、無視されるってことはねーかな」
「もしかしてお前ってシスコン・・・?」
大和はいった
確かに俺たち兄弟は仲が良かったが大好きかと言われれば今はもうわからない。
でもまた前みたいに話せる日が来たらなとは思っている。
大和に馬鹿にされるのはムカつくから
「そんなわけねえだろ!!」
と答えた
「俺今度久々にお前の家行こうかな、柚月ちゃんとも会いたいし、薫も家行きたいだろうしな〜」
「どうよ!」
大和は笑顔でいった。相変わらず声がでけえ
俺はすぐ結論を出すことができなくて大和に
「少し考えさせてくれ」
と言った。
「そっか、まあ無理しなくていいぜ。薫にもなんか聞いてみるわ」
「早く妹と話したいんだろ?シスコン宙空くん!
そんなんしてると葵が嫉妬するぞ〜」
ニヤニヤしながら大和がいった。
こいつなかなかうざい
「だからちげえってば。」
俺は必死に弁明した
「へいへい」
そう大和が言った時チャイムがなった
「続きは昼休みに〜」
大和はそういい自分の席へ向かっていった
「もう話すことねえよ!」
といい俺も席へ向かった
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