第50話 Afternoon tea
「
サンルームは
ましてや
そしてこれが
かなり後になってから、彼女は真実を知る事になる。
「そこに座っていてくれる?今、お茶を持ってくるから。」
「どうぞお
しばらくして、ティーセットを持った女性と共に、
「熱いから気を付けてね。」
「ありがとうございます。」
「あなたの事は娘からよく聞いていたし、初めて会った気がしないわ。」
「
「ええ、そうよ。自分に初めて親友が出来たと喜んでいたわね。」
「そうですか、彼女がそんな事を・・・」
「ごめんなさいね、強引な人でびっくりしたでしょう?」
「いいえ、
「あの人、あなたの事が相当気に入ったみたい。」
「分かるのですか?」
「もう20年近く一緒にいるのよ。態度を見れば分かるわ。」
「生意気な
「あの人はああ言ったけど、あなたが
「いえ、約束は約束ですから。」
「それにしても、お兄さんのために自分の将来まで決めてしまうなんて、本当にお兄さんの事が好きなのね。」
「・・・・・・」
「血のつながった妹では、どうしようもないものねぇ・・・あなたもつらいわね。」
「兄は私の事をとても大切に思ってくれてますし、私はそれで十分です。兄が幸せであれば、私も幸せですから。」
「そう思えるようになるまで、ずいぶんかかったでしょう?」
「大丈夫、いつかあなたにも春が来るわ。」
「・・・ありがとうございます。私、奥様とお話できて、本当に良かったです。」
「フフッ、やっと高校生らしい顔になったわね。あなたは強い子で、誰にも弱みを見せたくないんでしょうけど、気を張り過ぎても疲れてしまうわ。いつでも話し相手になってあげるから、またいらっしゃい。」
「はい。私、本当の意味で
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