第25話 Examination
梅ヶ丘の駅前で
回復した
彼女と妹がクラスメートである事が分かった以上、この問題は妹と無関係という訳にはいかない。
『
いくら妹であっても、さすがにキスの事まで話すのは危険な気がする。
しかし
そして夜になって帰宅した妹は、着替えもしないまま俺の部屋に入って来た。
「さて、それではどうして兄さんと
床に正座させられた俺の目の前に立った
俺は
俺の話を一通り聞いた妹は
「確認しますけど、兄さんは
「俺はそんなつもりは全然無かったんだけど、事情があって、そうせざるを得なかったんだ。」
「事情?どうせ彼女に
「み、見てたのか?」
「・・・そんな訳ないでしょう。本当に分かりやすい人ですね、兄さんって。」
「だけどその時は
俺の言い訳を聞いた妹の目が
「お人好しもそこまで行けば
「女の子相手に、そんな事して大丈夫なのか?」
「兄さんの事だから、相手を傷付けたくないとか考えていたんでしょうが、大体兄さんは、相手を傷付けないで女を振る事が出来ると本当に思っているんですか?」
俺は昔から
今回も妹に完全に
「まあいいです。起こってしまった事は仕方ありません。それで兄さんは
「正体?どういう意味だ?」
「やはりそうですか・・・では質問を変えます。兄さんは
「どんな人?そうだな・・・
「良く言えばそうです。でも、もし兄さんが
「そうなのか?」
「大体、兄さんは女子に
「婚約って・・・お前、良くそこまで断言できるな。」
「そんなの常識ですよ。相手が
「地位?」
「兄さんの彼女という
「つまりお前は、俺が
「別に・・・兄さんが誰と付き合おうが兄さんの自由ですし、そこまで
「それとも兄さんは私が
「いや、それは・・・お前、もしかして怒ってる?」
「怒ってません」
自分は怒っていないと言い張る
俺は妹と
何かを
「私は妹ですからね。そんな権利が無い事ぐらい分かっているんです。」
その日を
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