ステータスが見える世界で生きる

第20話 魔法と状態異常

　アイラお姉さんに盾とか装備してたりする相手どうやって戦うのか聞いてみた。

　「アイラお姉さんはどうやって防具とか盾とか持ってる相手に戦ってるの？」

『んー色々パターンはあるけど、盾なら、魔法で相手の姿勢を崩した所をついて倒すのが楽かな。外皮が硬い奴は基本的に盾とか持たないし、外皮が弱そうな所を攻撃するのがベストかな。武器によっては打撃が倒しやすいと思うわ。』

　魔法……ってイメージどんな感じだろう、ゲームとかやってるが魔法を取り扱って専門に取り扱ってるゲームってなんかあったけ…最近のゲームはない気がするな。火を飛ばしたり、空飛んだりぐらいだと思ってたけど、意外と用途が多いのかな。とりあえず、聞いてみるか。

　「魔法ってどんなものなの？」

『そうだね…ん～魔法は自分を通じて起こす感じかなぁ。人によって変わるのよね、他だと自然を感じて起こすみたいな人もいるし、何となく息をするように使う人もいるからね。魔法はなんでもできるかなぁ、火属性、風、水属性、他にも状態異常だったり色々ね。自身の体を通して起こすというイメージね。』

　「へぇ、色々あるんだね。」

　何となく、やった事ないから憶測だけど自分の体でエネルギーを発生させて起こすのかな。もしかしてだけど魔法についてとか科学の発展がそこまでしてなかったり、今まで本とかそういったものを見かけなかったけど、でもあれ、廃村にあった本はあったから、本を作る技術はあると思うんだよなと考えて科学の文化はありそうだけどね。

　『アル君も魔法を習ってみたいの？』

「うん、使えたら色んな事できそうだし、面白そうじゃん。」

　『そっか、一緒に練習してみる？』

「いいの。ありがとう。アイラお姉さんって魔法使えるの？」

　『最近、魔法使いさんに何度が教わった事があって、そこから練習してね。弱めな火で焚火ぐらいならね。魔法の本って高いからね、あまり学べないのよ。』

　魔法の本……あっそういえば！

　「アイラお姉さん、魔法の本あるから一緒に習得したから学ぼうよ。」

『えっ？本当に？アル君。』

　「僕が持ってても、まだ魔法使えないから教えて欲しいから。」

『分かったわ。ありがとう、(ギュー)すごくうれしいわ。近いうちにアル君の家に伺うわね。よろしくね！』

　「わわっ…むぐむぐ」ｷﾞｭｰ

　魔法の学び方が分からないから基礎だけでも知ってそうな人に会えたのは運がいい。プログラミングだってパソコンの基礎知らないとできないのと同じような気がしたからこその提案だ。例え、裏があろうと利用する気でやれば大丈夫…？

　それにしても、柔らかい…やばっ、抱きしめる力が強くて息苦しい、ジタバタしないと息できない。

　「ん～（バッ）っと……そうだアイラお姉さん、状態異常って何？」

『ふふっ、色んなのがあるわね。』

　「例えば…？」

『ここのダンジョンのモンスターなら畏怖または視界不良や魅了ね。他のダンジョンは分からないけど、パーティーの中を一変させるほど効果あるほどの出来事を起こすような物もあるぐらいね。耐性のあるアクセサリーつければどうって事ないわ。』

　「畏怖と魅了？」

『そうね。畏怖は怖くて動けないみたいな。魅了は相手の思い通りの動きとか要求に答えそうになる感じかな。これより上は洗脳とかね。』

　「なるほど、魔法とかってなんでもできるって言ってたけど、状態異常って起こせるの？」

『種族とか魔法の種類によってだったかな。魔法が得意なエルフならできるし、もしかしたら状態異常によってはね。昔、一度だけ魅了使った事あるぐらいかな。』

　「最近？魔法学んだんじゃないの？」

『そうね。畏怖は恐怖、魅了は魅力、他にも似たようなのがあるのかもしれないけど、恐怖ってのは怒りや自分への殺意、死、絶望によってね、意図してなくてもね、できるの。アル君には理解できないと思うけど、好きな人と仲良くなりたかったりしたかったけど、思い通りにいかずに魅了と知らずにね。』　

　お父さんの問題って男女関係の問題か。そら、こじれたら怖いよな。気持ち自体は痛いくらい分かる。

　告白するして失敗した時、やるせない気持ちや本気で凹む事も理解できた。恐らく、同じタイプの人間かもなと思う。状態異常を使ったり、自分への好意が見えたら告白なんてしないのに…過去にもしは、ない。　

　「それだけ大切な人だったら、しょうがないよ。魅了って言うのが手札としてあったら僕も使うと思う。」

『そう、ありがとうね。…これ、あげるわ。』

　「いいの？高そうな物だけど。」

『昔の罪滅ぼしみたいな物よ。』

　「やっぱり、アイラお姉さんは優しいね。」ﾆｺｯ

　過去の事、引きずってるだけなんだと思う。

　首飾りのアクセサリーだ。多分、魅了か、状態異常に対しての耐性がついてそうだ。

　最後に言ったら、何故かアイラお姉さんが顔を真っ赤にしてすぐ後ろを向いていた。何でだろうか？