第19話 インゴット”鋳塊”について

  中を見ていると一つの防具に目が留まる……それは、フルプレートアーマーなのだが色が黒なのだがほんのりと赤黒い感じがした、基本、鉄は灰色だけどこのアーマーは青色だ。色を塗ったならこんな光沢は出ないはずだし、そういう技術や物が存在するのだろうか。


『そいつぁ、コバルトっていう青色のインゴットからできてる、プレートアーマーだ。』

 「性能ってどう違うの?」

『水魔法との親和性が高いと言われちゃーいるが、アーマーの場合は水耐性に高いのが他のと大きな違いだな。シンプルだから沿岸部のダンジョンとかに使われる事が多い気はするがな。』

 『でも、火属性なんかもあるけど熱に対しての耐性が無いから、割と獣人と人間だと結構使ってる人が多いね。』

「シンプルじゃないやつだとどんなのがあるの?」

 『魔力を通すと浮いたりする水色のインゴットとかもあるって聞いたし、黒色のインゴットはドワーフでも扱いが難しいね。加工しようとすると爆発するなんて聞いてないみたいなこともあるらしいよ。』

『長生きしても、加工方法がないものは本当に時間が掛かるからのう。コバルトみたいだったらどんなに楽だったんじゃが。』


 インゴットの入手と装備の入手はダンジョンの中層辺りからは宝箱から装備品やインゴット…延棒や鋳塊が取れるらしくそれを加工して武具にしたりそのまま使ったり、原石が取れるダンジョンの層もあるらしい。掘る音でモンスターが襲ってくるからそれなりの団体じゃないと厳しいらしい。ビックリしたのが、未知のインゴットは今でも見つかる事も多い。一番多い人は伝説になってて、42種発見したらしい。希少性が高く、何らかの特性や耐性の持っていたりと様々だった。例えば、さっきの同じ形でもフルプレートアーマーは金属が違ければ、熱耐性に傷がつけばつくほど温度が上がっていくらしい。

 熱が上がっていくと強くなる種族もいるぽい。知らんけど…


 この世界はやたらと武器と防具は進んでいるのだが、文化や技術的な部分では中世に達成してない所も結構あるように感じる。ダンジョンのおかげで身を守る道具は中世といった感じだった。

 実際の所、他種族もいるから一概に言えないけどね。お互いの長所活かせばといっても同じ人種ですら争ってるし。そのうち、世界の歴史とこの国の歴史も知らないとな。

 歴史にはあまり詳しいわけないから言えないが、ダンジョンからそういうものが出てくるから0から作り出す力がすくないのかもしれない。


 武器に関しては決めかねているといった感じだったがクロスボウの弱点をまとめるとこんな感じだった。


 ・防具をつけているやつがいた場合矢が弾かれる場合

 ・盾などの装備をしてた場合

 ・素早いやつに対しての場合


 この三点が非常にまずいと考えられる。

 貫通不足と武器本体の重さの問題かな。貫通力上げると、肉体貫通して意味なくなる、なおかつもし像みたいにデカいモンスターと遭遇した際が問題とだと思う。

 構える、狙う、引くの三段階がある以上、どれか一つが長ければ被弾したり、接近されたりするしな。

 今はそういう問題置いて、自分の体にあったクロスボウか弓を選ばないといけないが数が多い。あっ弓はいいかあれで…


 「大きさも色々あるな。」

『アル君、そっち大人用だよ。こっちの方がサイズいいのあるよ。』


 前回、使ってたのとほぼ同じサイズ?ちょっとしたかもぐらいのクロスボウを後で他のと一緒に購入しよう。

 

 「そうだ、後これ」シュン


 とりわけ槍を修理してもらうために、収納から取り出す。


『懐かしい物が出て来たのう。これは……よし、数日中に治せると思うぞ。』


 これで鍛冶屋に来た目的達成かな。

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