第17話 素材売り
翌日…
いつも通りのトレーニングと朝ごはんを食べ、お父さんと武器屋へ出発した。
お父さん曰く、冒険者ギルド付近は過去に攻略されたダンジョンらしく、攻略完了向け高ランク向け装備のお店が多い。
金属製のフルプレートアーマーに上質なローブ、武器はとゴテゴテした装備は少ないがあるな、金の剣とか絶対重いやん誰が使うん。って言ったら、お父さんがもしかしたらいるかもしれないけど、重い方が威力が上がるけど体力の消耗もすごいからな。一部は好むかもな、貴族のボンボンは無理でも武系だったら行けるぞ。
えぇってなったよ。クロスボウの最終進化もあったよ。ドラムマガジンぽいのがついてて、連射できるぽい。普通に強いね。
ちなみに、豆知識で基本、お金を一億だろうとかけようと買えないよ。国のルールで詳しくは教えてくれなかった。とにかく、何かのランクが高くないとダメらしい。
冒険者ギルド前…
結構出入りがやっぱりある。
冒険者ギルドに素材とダンジョンの入り口の報告をする。
『アル、俺ちょい、報告してくるから。素材の査定頼む。あぁ、そうだついでにメニラから前回の査定で今回に持ち越す様頼んだからそれも受け取っとけよ。…これ、んじゃ』
タッタッタ
修学旅行のパンパンに入れられた。バックパックの様な奴を渡される。
「おもっ」
実は収納にも売れそうな物入れてあるため、入れるなんて選択肢ないよ。
お母さん似なんだけど別タイプの女性の受付嬢に聞きに行ってるな、アレ…面白いから後で、ネタにしてお肉奢ってもらおうっと…。
「今回は3階じゃなくて、素材売り場ってどこだろう。本当に分からなかったら聞くか。」
『おいおい、もうすぐサキュバスが出る時期じゃねえか。』
『そういえば、本土の方だとそうだな。本土から来たおめぇじゃな~。でもこっちじゃあそんなのは置きやしねえし。依頼も失敗しちまったし。いい情報教えたんだから金払えよ。』
『はぁ、そんなん頼んでねぇよ。』
『あぁ?やんのか。』
てんわやんやんわ
盗み聞きしていた、喧嘩起きてるし。
サキュバスか、魔法とエロに関しては高い能力のあるイメージだ。でもこの世界で夜着とかあるのかな。高そうだけど。まあいっか。
メニラさん、いないかな。お金もないから聞くのも怖い。
一階を見て回るが、なさそうだ。2階に行く、看板のマークだけじゃわからん。クマに剣で武器屋とかもう分けわかめ…仕方ない聞こう。
話しかけても大丈夫そうな人……
よしあの人にしよう。
金髪ぽいがオレンジ髪色の受付?のお姉さんぽい人に声をかける。
男性の人、棍棒に斧担いでる人しかいないね。目つきだけで不機嫌そうだし聞ける勇気なかったぜ。
「受付のお姉さん、素材を売りたいんだけどどこ行けばいいの?」
『ふふっ、ミツケタ…受付のお姉さんじゃないわよ、私も冒険者よ。キミ冒険者なの?』
「うん。最近なったばかりだけどね。」
『えっと、丁度私も素材を売ろうと思ってたのよ。一緒に売ろうか?』
「いいの?じゃあお願いします。」
『お名前なんていうのかな?』
「アルー・ウェストランド・スーです。よろしくお願いします。」
『フフッ、アイラ・リティーナよ。よろしくね、アル君。』
何か距離感が近いような?メニラよりもちょっと身長が高い。
他のギルド職員の色にかなり近い色だったから勢いだけで聞いちゃったけどなんとかなりそうだ。
メニラさんと同じぐらいの身長ぐらいで制服に近いただ中に着ている服が少し小さいのか、ビッタリで体のラインがわかりやすい感じだ。
髪型、ロングで金髪だ。
アイラさんについて行くと、奥の部屋で死角になりやすい部屋に入る。持ってきた素材を広げられる広々とした机があるし、それぽい。やっぱり前回はメニラさんの気遣いで受付で渡したけど専用の場所があったみたいだな。お礼言わないとなぁと思った。
かなり人が少ない状態…数人ほどだ。
『もっと遅い時間だとすごい混むけど。今だと情報屋の方が混んでる事の方が多いわね。作戦立てたりしたり打ち合わせとかも有ったりするからね。』ドサッ
「へぇ、リティーナさんってベテラン冒険者みたいだね。」
『そうね。きっと貴方のお父さんが同じぐらいの年に冒険者になったしね。それと、アイラお姉さんって呼んで…意外とお家の名前被る事多いからね。』
「アイラお姉さん?」
『うん、ありがとね。アル君』
カタン バサァ コロコロ カラン
「ダンジョンってそういうの取れるの?」
『宝石類はね。小さなチェストとかカラクリ箱とかから手に入るのよ。』
「一番、綺麗だったのは?」
『それはね。秘密よ、君が私よりも強くなったら教えるかな。知ったらつまらなくなるしね。』
「分かった。強くなったら教えてよ。」
『ふふっ、楽しみにしてるわね。さて、君も荷物広げてある程度分けると早く終わるからね。』
「そうなの、ありがとう。」
まず、お父さんからもらったかなり重い袋を渡した。アイラお姉さんから容器をいくつか貰い分けて貰った。分け終わった後、自分の収納に入ってるやつを取り出した。
カウンターに持っていく行き査定してもらう。マックの様に番号札を渡される。呼ばれたら行く仕組みだな。
トラブルになった。ランクプレートが必要だったのだが、前回貰ってないからメニラさんの名前を出して待っている。
『アル君、ごめんね。はいこれ、前回の査定と今回のアル君の分ね。お父さん達の分は数が多くて時間が掛かるわ。』
「メニラさん、ありがとう。」
『久しぶりね。メニラ…』
『何でいるの?アイラ』ジロリ
『フフッ、たまたまよ。た・ま・た・ま…ね。』
『アル君、ギルから何も聞いてないの?』
「何の事?」
『あんのバカ。』
『メニラ~ちょっと手、貸してくれ~』
『あぁ、もう…今から行きまーす。アル君、お父さんに早めに聞いとくのよ。アイラの事…』
何で?普通に優しい人な気がするけどな。合流したら聞いてみよっと。
アイラお姉さんがリュックぽいものから複数の装備を出して渡してた。装備がすごい変わった見た目をしてて興味を持った。リュックは収納みたいなのかもしれないし聞かない方がいいかなと思った。
「アイラお姉さん、その装備は何の素材できているの?」
『んー何かしらね。あまり素材には疎いけど少し深いダンジョンの層に行くと宝箱からこういった武器が出てくるのよ。』
お父さんが後ろから声をかける。
『アル、算定まだ時間かかりそうか?って…うげっ何で、アイラがなんでここにいるなんて珍しいな。明日は嵐か。』
「お父さん知り合いなんだよね?」
『というよりもパーティメンバーだな。時たま組んで深い階層まで金稼ぎに行ったりしてるんだわ。』目逸らし
『嵐って失礼ね。私だって気が向いたら外に出るわ。』
『あっでも丁度いいや、アイラ、アル武器選び手伝ってくれないか。アルのやつ目利きが甘いから調整も頼む。いつぞやの鍛冶師の所…』
「あらそうなの、この後予定もないし。アルの武器選び手伝うわよ。あそこなら知ってるから案内できるわね。お勧めの装備あるかもしれないしね。」
歩いて、アイラお姉さんのおすすめの武器屋へ行くことになる。アイラの事を聞こうと思ったのだが足先が違う方向だし、不自然な動きしていてお父さんから聞きづらいな。
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