第11話 ダンジョンを発見

 戦闘を終え、お母さんはリーズをお父さんに任せて、木の上から他に子ブンがいないか少し周囲を確認しているためいない。


 『こりゃあ、ダンジョンがあるな。』


 やはり、どうやら子ブンはすべてダンジョンから出てきた感じだった。子ブンの装備は石を尖らさせたナイフみたいなのと石ハンマーみたいだった。原始人のような装備だ。その中に胴でできたナイフも少ないがいたらしい。大分色が変色していて、そうは見えなかった。

 ボルトは収納に34発分残っているのと、お父さんからもらった装備で収納に入いれて、何となく限界ぽい感じがする。


 コトン


質のいい石ハンマーがあった、あの木の枝、丁度いいな。


 ブン バキィ


 うん、丈夫だ。しかも上投げならある程度の精度も確保できるだろうし投擲武器にも使い捨ての近接武器として使えるし、持っていこう。

 ズボンのベルトに指し込んだ。少し邪魔だが、戦闘になったら速攻で投げつけよう。


 「リーズ、この石のナイフ、軽くて使いやすそうだぞ。」

『使えないよ…』

 「武器があるのとないのとでは安心感違うから、最悪、逃げる時に投げるだけでもいい。ほらお父さん達とここに来た記念にな。」

『うーん…わかったょ。』


 さらに奥に進んでいると、不自然な並びの岩が並びを発見した。


 「お父さん、あれ何?」

『ありゃ、たぶんダンジョンの入り口かもな。とりあえずこの辺にあるな。』

 「とりあえず発見って事で帰るの?」

『そうするのが、楽だが恐らく地下に進んで行くダンジョンか調べよう。複数入口からゴブリン大量発生とか起きたらたまらんし、それに情報が詳細であればあるほど褒賞が良くなるからな。』

 『そうね。私は他にゴブリンがいないか見てくるわ。ギルは入り口を探して頂戴…』

『あぁ、分かった。』


 というわけで入り口を探す。


 『こりゃあ、探してもわかりずれぇわ。』


 入り口はあったが子ブンが数体出て来れるぐらい入り口である。大人だと、四つん這いにならないと入らないと思う。俺でも少ししゃがまないと入らない。リーズくらいだと普通に苦も無く入れるぐらいだ。


 『本当の入り口かどうかもわからねぇなこれ…』


 ほぼほぼ確定なのだが、ただの空洞の洞窟かもしれないということだ。お父さんが少し困ったような感じの雰囲気を出してた。


 『私、行きたい。』

『……さすがに、危ないか…ちょっと考えさせてくれ。』

 「俺が付いていった方が…」

『よし、そうするか。リーズはナイフを絶対に手から離さない事。アル収納にある盾を装備してリーズを守れ…とにかくゴブリンの姿が見えたら、すぐに戻ってこい。いいな。』

 『「はーい」』


 中に入っていくと中々ジメジメしている。


 ポタポタ ポタポタ


『少し寒いね、アルにぃ』

 「だな、もう少し奥に進もう。」


 中は、初めは暗かったが目が慣れてくると、少しの光源を放つ石?のおかげで若干見える。


 グギャギャー ギャーギャ ゴッ ボゴッ



『ひっ…ビックリシタァ』


 どうやら、奥にいるぽい。鈍い音するな。ダンジョンで生まれた同士で戦闘あるのか。

 この狭さだと俺も盾があるとはいえ押し合いで数の差で倒されても困るし、帰ろう。まあ暗いと異様に狭く感じてしまっているし、しゃあない。

 

 「リーズ戻ろうか。」

『…アルにぃあれ何?』

 「ん?」


 何も見えない。正確には暗すぎて遠くまで見えない。おばけとかそういう?


 「お化け?」

『違うよ!アレだよ。忘れちゃった…えっとアレ!!!』


 タッタッタッ タッタッタッタ タッタッタ


『ゴブゥーー』

 『「…何か近づいてきてるぅー!!」』


 しかも何か変な声で来たお化け…かと思ったけどゴブリンだ。てかよく見るとそれなりの装備してるががが、後ろに5匹以上おるううううううううう~?!

 予想外だけど、収納から盾と短剣を装備する。


 『ゴブゥーーーブゥー テキジャナーイ』両手上げながら

「テキサスじゃない?」

 『敵じゃない?だよ!』


 音も声も反響しすぎてわけわからん、まっリーズが教えてくれたからいいが


 あれ、もしかしてこれMMOでいうトレインだっけ…


とりあえず戦おう。



 盾を構える、おもっ…


タッタッタッ


 ガシャン ダッ ゴッ バゴガンギシ     ズゥー    ジィー

             バンバンバンバンバンバンバン ガシ


 盾で殴る…シールドバッシュってやつかな。何体

 ちょっ、数でゴリ押すのヤバすぎ、というか盾掴むんじゃねえ、余計重いし動かんくなるわ。


 バンバンバン グイッ  グギャーー バタン ガシ

シュ    グサッ   


 盾を背中で支え、短剣を逆手持ちにし、盾を乗り越えようとする子ブンに対して顔辺りに刺し技で短剣を刺した。

 逃げて来たゴブリンが何かやっている。筒のようなものを口に咥え、こっちに向ける。(・o・)

 こっちみんな、鶏みたいな顔しやがって見えないけど…


 「ちょっ」

 

 ブッ グシャ スッ ブッ グシャ


 えぇー、頭の三分の一吹き飛んだような音したぞ、やべえこいつ、肺機能どうなってんの。


 「あっ、押せる。どぅりやーーー」

 

 ズズズッ バッ ズシャバキィ 


『アルにぃ前!!!』


 グサッ グギャア 


『GUGYAAAAAAAAAAA!!!!』

 「リーズありがとうな。とりあえず、逃げるぞ。」


 何かやばいやついるが距離はあるみたいだ。とにかく、外まで逃げた。ゴブリンも付いてきているようだった。

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