第8話 武器選び
夜
ぐぅ~
「んーお腹空いた~。」
あれ?ここ自分の部屋だ。ギルドにいたんじゃ、記憶がない。たしか…途中で寝たな、思った以上に体力ないか前世でも部活帰った後すぐ寝てたし、まっいいや。とりあえず、リビングに行くとお父さんとお母さんがいた。
『大分、寝てたんだな。お前運ぶの大変だったぜ。』
「あー、ごめん。」
『まあいいわ。ご飯、作り置きしてたからすぐに温めるから待ってて頂戴。』
「あい。」
というわけで、ご飯を食べて部屋に戻ろうとするとお父さんに声を掛けられる。
『アル、明日ダンジョン探しに行くからな。』
「ふぁーい」
寝ぼけ気味である。自分の部屋に行った。そしてご飯を食べ終わった直後は何となく眠くなったため、ひと眠りした。
深夜
「んー良く寝たぁ~。まだ薄暗いな、外…そうだステータス見るか。」
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アルー・ウェストランド・スー
9歳
レベル7
上筋力11
下筋力15
魔 力21
器 用20
俊 敏11
称号 中二病
スキル 現代の物lv8・致命的な一撃(人型のみ)・収納lv0.5・etc
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透けるウィンドウに表示される。
「詳細がみたいけど、どうやって見れるかな。」
色々と試してみる。指で触れられないし、PCゲームのように文字にカーソル合わせるイメージで数値の詳細が見れないかと試してみた。
…… ポッ
あっ、できた。2秒ほどか直ぐに表記されない所見るとQOL低いな。この世界の住人でも意味合いを理解してない可能性もあるな。
説明
・上筋力
上半身の筋肉量の数値化したもの。この数値が高ければ高いほどより重い物持てたり、上半身による攻撃の威力の向上する。
・下筋力
上半身の筋肉量の数値化したもの。この数値が高ければ高いほどより重い物を運んだりでき、下半身による攻撃の威力の向上する
・魔 力
ちょっと待て、何も書いてないやつある。普通何か書いてあるものじゃん。例えば魔力に関する技能とか…
・魔 力
魔力に関する技能?なにそれおいしいの。
魔力は食べ物だった?心の中で思ってる事を言葉にすなぁ。知識不足とかそういうのあるのか…これ(´・ω・`)状態だなぁ。
分かんない事もあるだろう…しゃあない…次、行こ
・器 用
物の扱う際のセンスと手先の器用さを数値化したもの。この数値が高ければ高いほど常人離れした、モノの使い方が可能になる。
例……アナログの色鉛筆で描いた絵がデジタルの絵のように色が均一になったりする。
俊敏と相反するため、極端に上げた場合、必ず下がる数値である。
・俊 敏
動きの速さなど手足を動かす速さを数値化したもの。この数値が高ければ高いほど攻撃の威力が上がったり、攻撃の回避が可能になる。
器用と相反するため、極端に上げた場合、必ず下がる数値である。
相反する、力とか上がったら器用さ下がりそうだけどそれも入れた数値なのかも。大量生産したような産業革命の時代じゃないし、器用さの方を上げる事の方が大切かな。
称号はどうでもいいや、スキルの方見て見るか。
・現代の物
現代におけるスキル。ありとあらゆる道具に対しての見識を持っている。または、仮想空間や目に見えない仕組みを掴み取る可能性を大幅に上げる。
・致命的な一撃(人型のみ)
人型の医学の知識を保有しているスキル。弱点を攻撃すると一撃死する。かすりでも失血等で致命傷になる確率を大幅に上げる。
これは、自分の肉体などの基礎知識があるからだろうか。動物とか
・収納
魔法スキル。魔力の空間に物を入れて取り出す事が可能、ただし許容量を超えると疲弊し疲れやすくなる。
縦(魔力cm)横(収納レベルm)箱型である。
今は、縦0.21m横0.5mである。
あーもしかして、何か眠くなる理由ってこれか。寝るの気持ちいいし詰めまくるのもいいかも。
しばらく基礎ステータス考察をしつつ、etcの項目も見たが曖昧なものもあるな。感覚に関する事だったりと魔力の様なふざけた感じのやつもあった。
さて、そろそろ寝ようかな。大体一時間ぐらいたったし。
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朝になり、目が覚める。
「あー…今日も頑張るか~」
外に出て、体操やジョギングなどやってると、お父さんが来た。
「あれ、お父さんおはよう。早いね。」
『アルか。おはよう、そりゃそうだろう。ダンジョン探しに行くからな。』
「あれ?そうだっけ?」
『お前なぁ~、たくっ…寝むそうな時に言ったし、仕方ねえな。』
そういえば、大分記憶が飛び飛びになってるな。メニラさんがニコニコしながら若干見られてたような。ご飯食べて~ステータス見たのは覚えてる。
食後…
『おっ…来たか。ちょっと離れた所に武器庫あるから行くぞ。』
外に出て15分ほど歩き付く。古びた倉庫だった。
ギギィーと鉄の扉を開ける。そこにはたくさんの立てかけてある武器や防具など様々なものや珍しい物もあるが見たこともないような武器が多かった。
これが我が家の武器庫だ。あの訓練場の店よりも種類が多いけど同じ種類の武器は少ないが所々、素材やデザインが違うので用途や性能が違うのだろう。
「お~すっげー色々な武器がある。」
『まあ、昔の使ってたり冒険者の時に手に入れた武器が多いぜ。昨日、訓練場で色んな武器使っただろう。冒険者になった記念と少し早いが10歳の誕生日プレゼントにここの武器庫から2つ好きな物をプレゼントしよう。まあ、冒険者時代の仲間の良く分からない武器入れてるから』
「どの武器にしようかな。」
昨日、使った種類の武器もいくつかあったが…
デデーン ピカーン ドーン
槍は槍だけど悪魔が持ってる三つに分かれてるやつを求めてるわけじゃないよ。
修学旅行のおもちゃじゃん。一分の一スケールの金の剣とかしかも金って重いから戦闘に向かないんじゃ。
うーん、バトルアックス普通にかっこいいけど違うわ。さすがに俺の身長とほぼ変わらないサイズは無理や…
「絶望的なまでに自分に合ってるのがない。」
『ハッハッ、そっちはまだ早いな。全盛期の時のやつだ。床下のちょい古い奴の方がいいかもな。』
ギィ ガチャ
というわけでそこそこ大きい木箱を取り出す父…
『よいしょ、さすがに使えそうな。防具類は買い替えたりボロボロだから捨てちまったが、武器とか使い勝手がいい物は残ってるはずだ。』
ガサゴソ ガサゴソ ホイホイホイ
適当に自分の力で取れる物も取っていく。
「いいのあるじゃん。」
取り出したのは、刃先が黒い槍である。柄の装飾は少ないが二種類の異なる色の木をクロスさせ、軋みとかも少なくガッチリつくられてるやつだった。けれども年季の入ってるいい感じ。
黒曜石か鋼鉄のどちらだな。古い感じがあるからやすりがけや刃の研ぎなおしすれば普通にいいものかも
『確か…初めの頃、メニラが使ってた槍だな。』
「そうなの?」
『俺が冒険者の頃に何度かな。処分するの面倒くさいし物は良いんだから取っときましょうって女性陣に言われてな、適当に詰め込んでたから入ってたんだな。』
「ふーん、メニラさんが使ってたんだ。一個目はこれにするよ。」
『メニラに見せたら喜ぶかもな。』
「だったらうれしいよ。」
『もうその年でマセてんのか。いい女の取り合いだけは気を付けろよ。えらい事になるからな…ははは、はぁ~』
「なんかあったの」
『……色々だ。』黄昏の光に照らされ死んだ目をしている父
そっとしておこう。
さて、剣とかしかねえな。遠距離系がほしいかな。盾もいいかなぁ、持ち切れないしいいや。
あれこの武器って…?
「お父さん、この武器は?」
『……んあぁ、これは確かちょっと変わったクロスボウだ。精度が高く誰でも装填ができるが威力が固定だが、ここの糸の止め部分が二つあるが奥と手前でな。手前にすると連射ができるが威力が落ちるが奥の方に糸を止めると本来のクロスボウの威力だ。弓の方が強いがこっちでいいのか。つってもセーラが弓使いだからな、距離を取って戦ったことがあるから分かる。それでもガチ怖いがそんな所が可愛いんだぜ。』
「なるほど、お父さん、クロスボウにするよ。」
『矢玉はセーラに聞いてみよう。俺もどこにあるのかわからん。』
「それじゃあ、一度聞きに戻ろう。」
セーラの元へ行った後、準備を終えダンジョンのある森へ向かう。
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