あとがき、そして
あとがき
こんにちは、はるきKです。
まずはこの『破壊神ちゃんは世界の破壊を望まない』を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
半年以上に亘るそこそこ長い連載で、途中何度も更新停止した上に更新頻度も週1回とか、なかなかに難産な部分もあったお話なんですが、それでも話が動き始めるといつも楽しく執筆できた作品でした。
ストーリーを進める上での一番の功労者は愛ちゃんでしたね。
彼女がLTSGのムードメーカーで、かつ色々と勘付くことが多いので、彼女が出てくると話がポンポンと小気味よく進むことが多かったように感じます。そして玲亜ちゃん。はじめの方こそ優樹を狙う人でしたが、しばしのインターバルを置いて見事転身に成功。要所要所で優樹を導いてくれるメンター役をこなしてくれました。
主人公の優樹ちゃんが割といつもうじうじしてるので(笑)。この二人が話を引っ張っていってくれる度にホッとしていた作者がいます。
間話6話を含めると、『エピローグ 破壊神ちゃんの未来計画』までで80話(……プロローグを後から足したので81話になっちゃいましたが)にもなりましたが、実はこれ、ここまでで第一部の扱いでした。この先にも考えていたエピソードは幾らかありまして、ただここまでのようにまとまった話にはなりそうにならなかったのと、本編の文字数が20万字に届くことになりましたのでここらで〆ようと、そういう事に。
本編は一度ここで閉じてしまうんですけれど、また折を見て後日談的な構成でお贈りできたら良いかなと思います。
いろいろと思いつくお話はあるんですよね。
ただ一番大事なエピソードを一つだけ、実はまだ書いている最中なんですが、これは数日後に公開します。それがこの展開の上に考えていた本当のエンディング。
(令和3年5月21日追記:後日談ですけれど、鋭意執筆中で、もうすぐ仕上がりそうです。6月に入るまでに公開できたら良いんだけど……という状況。今のところ全8話の構成です)
書いてるうちにどんどん伸びていくんですよ、不思議ふしぎ。
閑話休題。
この作品、一番最初のアイデアでは、実はこんなあらすじでした。
―――――
生成神が地球に現れて、適当な理由を付けて男の子を自分の対になる破壊神に仕立て上げるんだけど、破壊神が女の子になってしまったものだから怒った生成神があれやこれや、果ては惑星まで壊して回って、破壊神がそれを一つ一つ直していく話。
でも最終的には怒った破壊神ちゃんが暴走して生成神ちゃんを追い詰めて消滅させそうになったのを、破壊神ちゃんの中にいるもう一人の魂(ゆうきちゃん)が破壊神の中から食い止めるお話。
―――――
おおざっぱに過ぎる。
TS要素は最初から『ありき』でした。そして生成神がどっちかって言うと壊し役で、破壊神ちゃんが直し役ってところもほぼ踏襲はしていました。違っていったのは優樹、破壊神ちゃんが世界から孤立してその先。
あの展開でママが優樹のことを受け入れて、そこでこのお話は大変貌を遂げることになりました。玲亜ちゃんが壊し役から優樹ちゃんのオブザーバー役に変化しましたし、司くんとの男の子時代からのつながり(最初は男の友情でしたが)も恋愛要素として結実。なによりゆう姉が見せた後半での存在感。
63話辺りからのラストスパートを書きながら目を見張ったのは、謎として放置されたままだった事象が優樹ちゃん本人に勝手に収束していくこと。クライマックスの71話、優樹ちゃんと黒い炎の正体、実は作者もこの71話を書くまでこうなるとは思っていなかったのです。
いやはや、化けた作品でした。そして苦しむことも多々ありましたけれど、総じて楽しい作品でもありました。あとは読者の方にもお楽しみいただければ万々歳なのですけどね。
優樹ちゃん、それから玲亜ちゃん。メインの二人には本当にありがとうとお礼を言いたいです。それから愛ちゃんには特別栄誉賞ですね。彼女がいなかったら破綻していたお話も数あったはずなので、本当に感謝しています。
それから感謝すると言えば、ここまでお読みいただいた読者の方々と、それからいつもツイッターで応援してくれていた皆様には、ここでいくら感謝の言葉を述べても足りそうにはありません。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
そして一番最初にアイデア出しを手伝ってくれたリアル友でもある遙彼方さん。遙彼方さんは普段は別のPNで活躍中の方です。なんだか這い寄ってきそうでもあり、電子音みたいでもある方ですが、彼がいなければ優樹ちゃんは生まれませんでした。執筆中も色々と力になってくれました、ありがとうございました。
―――――
今後のこと。
カクヨムコン6に出品しているのはご承知の通りで、それが何らかの形で終わらないことには次に行けないんですけれど、まあ中間選考に残れば御の字なんですけども、ランキング280位そこそこじゃ無理でしょうね。話題になるほど読まれてもいないし。うんうん。
それでカクヨムコンのことが全部終わったら、小説家になろうの方にも転載する予定です。なぜか。
単純にカクヨムで私の作品を読んで下さる人と、なろうで読んで下さる方、それぞれが思ったほど重なっていないせいです。連載始まりの頃は、カクヨムだけでも良いんじゃないかって思っていたんですけど、連載を進めてTwitterでも宣伝を重ねて行ってみて分かったのは、皆さん案外小説サイトを渡り歩いたりはしてないって事。それから、すでに私の作品が2本もなろうに掲載されていること。
なろうの方では約10カ月あまりの読み専時代がありました、その影響もあって向こうにも読んでくれる人がそれなりの数待っている、というのもあります。
ただ、エディタ画面は完全にカクヨムの方が便利なんですよね……。なので今後もカクヨムで編集して公開してから他へ持って行く、という流れは変えられそうにはないんですけれど。さすがにエディタだけカクヨム使わせてもらって、公開は他が先行っていうのは道義に悖ると思うので。だから公開はカクヨムが最初、という流れは今後も続けていくことになりそうです。
一説によるとなろう→他サイトの順番の方が読者を掴みやすいだとか、編集者の目に留まりやすいだとかいう意見もあるものなんですけど。そこはあまり気にしない方向で。
それではまた、どこかの作品でお会いしましょう。
物語になるか、イラストになるか、それともマンガになるかは分からないですけれど。
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