No.2 年越し


 退屈で窮屈な日常だった。

 一変した、今日という日から。

 わくわくしている、

 鼓動が鳴り止まない、

 早くみんなに会いたい、

 そうだ準備だ、

 あ、まだ朝か、

 明日だ、明日の朝9時、1日もない、

 チームメンバーに会える。

 待ちきれない!

 落ち着け自分、これは秘密事だ、他の人にバレてはいけない、家族にさえも。


 とりあえず今日のところはゆっくり過ごす事にしよう、期待を膨らませながら。

 今日は大晦日、大掃除や宿題は既に済ましておいたから、ゆっくり過ごせそうだ、

 朝食も済ました、そうだな…



 大晦日で、少しわくわくした気持ちがあったけど、今ではもう退屈に感じてしまった。

 自分が何をするのか、見ている番組がどう展開していくのか


「次のシーン変態パンツ男が出てくるよ」

「はぁ?!」

「えぇ?!」


 僕は全てを知っていた。

 文字通りの人が出てくる。

 「面白さ」と言うのは精神の緩急によって生まれる。

 つまり、全てを知っている者にとっては、多くのコメディが退屈なストーリーになるのである。


「わ、本当だ!」

「なんでそんな真顔なの!(笑)」


 僕は早くに寝てしまった。

 

 元旦、起きて早くに御節を食べ、初詣に行った。

 家に帰ってきて、僕はすぐに床に就いた。

 8時30分、少し早いけど良いだろう。

 楽しみにしてた、これから会える!

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