No.24 〜♈️〜・「♐️」 ジェイ兄弟

   〜♈️〜・「♐️」


 2人は揃って目を覚ました。

 2人の顔は目を覚ますなり蒼々となった。


ルミ「そう言う事だよね…?」


ロミ「そうだよな…?」


ルミ「一応聞くけど、ギラチームじゃないよね…?」


ロミ「そうだな…こっちも聞くけど、セバチームじゃないよな?」


ルミは皮肉にも「もちろん」としか言えなかった。


 ルミとロミはお互いの状況を確認しあった。


ロミ「あのエルサが?!マジか…」


ルミ「ラミアもラミアでなかなかじゃない?!」


ルミ・ロミ「…。」


 2人は集まった有名人の話をする事でちょっとした現実逃避を試みたが、絶望せざるおえなかった。

 ゲームのルール上、必ずどちらかが死ぬ事が確かになったと言う事だ。それも自分らの望まない形で、早くに。

 最悪の場合、兄弟殺しすら起きてしまう。2人はしばらく絶望感に浸かっていた。

 しかし、やがて彼らはこの出来事を楽観的に捉え始めた。


ルミ「まぁ、言っても死ぬ時期が早まっただけだし。」


ロミ「俺らの論文が完成されてからだったら万々歳だし。」


ルミ「死すら力にすれば強いだろうし。」


 その様に話していたが、結局のところ「死」と言う大きく漠然とした恐怖に再び襲われたのだった。


ルミ「やっぱり、作戦くらいは立てておかないとね…。」


ロミ「そうだな…。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る