六十話 「超える」

「あの人には、敵わない」



「天才」ってどの世界にも

いるみたいで

瞬間でそう感じて

しまったよ。



でも、本当は今の自分の

向き合うのが怖くて

そんな言葉に

逃げたんだ。



敵わない。

そう思うだけで

諦める理由には

十分なるから。



私がいくら頑張った

ところで天才がいるなら

その人を超えることは

できない。



仕方のないことだ。



いや、それって本当に

そうなんだろうか?

そもそも、そんな一言で

納得できる程度の思いなの??



今一番の人が

いるということは

その人は、前の一番の人を

超えたということだよね?



それが、私にできないと

なんですぐ決めつけるの??

超えてやろうよ。

天才すらも、弱い心さえも。



努力が報われる。

そんな簡単なことじゃない

ことも、わかってる。

それでも今まで努力してきた。



その努力に、しっかり意味を持たせようよ。



それができるのは私だけで

何のために今まで

ずっと頑張ってきたか

思い出してみて。



そもそも自分を

信じられない人の作品が

人を魅力させられるだろうか?

いやきっと、迷いをそこに感じとられる。



私はまず、自分を超えるよ。

誰よりも自分を信じる。

もう簡単に諦めない。

私の努力は夢を叶えるためにしてるのだから。



そして、いつか必ずあの人を超えるから。



補足

「あの人」とは、詩人の最果タヒさんです。

本当に上手いので、気になる方は探してみてくださいね。



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