第4話 初めての異世界転移 『あ』から始まる神様関係の女性に会いました。
《まえがき》
『あ』から始まる神様関係の女性(悪魔です。悪魔。)
《主要登場人物》
翌朝9時に家の前で待っていると、凄い高級車が私の前で止まった。
ドアが自動で開いた。何これ、タクシー?
「乗って!」
中から声が、第4使徒さまだ。
横に乗り込むと、
「ドア閉めますから気を付けてください。」
と、言われた。女性の運転手さんだ。
「運転手さんって、使徒さまの御付きの方ですか?」
「違うわよ。私の部下よ、部下。」
「使徒さまの部下って、ひょっとして天使?天使さまぁー?」
「違うわよ。只のあっ、あじゃない、人間よ、人間。」
今、最初に『あ』って言ったよね・・・。
「いろいろ詮索しないこと。鑑定なんて絶対使わないこと!」
てことは、人間じゃないってこと?そうなのー?
『あ』から始まる神様関係って、何があるんだろう?
「ドアを壊されると嫌だからこの車にしたけど、失敗したわね。」
「そうよ。人間じゃない。天使でもない。今は考えても無駄だからその辺にしときなさい。」
「あなたの頭の回転の速さは十分わかったから!」
自分の考えが全部読まれてるって、ある意味超らくちん?
なにせ、こちらの考えをいちいち説明する必要がないんだもの。
「あなた、気に入ったわ!かなりユニークな性格だけど。」
これって、褒められてるのよね。
ユニークかぁー、まぁ、変な人って言われたわけじゃないし。
「そうね、変人とも言うわね。でも、褒めてるのは事実よ。」
うわぁー、直球できたー。
「さあ、もう着くわよ。」
マンションの部屋に入ると、
ただ、テーブルと椅子はやたらと豪華なものに変わっていた。
大会社の応接室にあるみたいなヤツ?
「まずは座って!
さっきの女性の運転手さんが、ケーキと飲み物を持って部屋に入ってきた。
車に乗っている時は、うしろ姿しか見てなかったけど、顔を見ると、メチャクチャ美人!
「
「私がいない時は、彼女があなたのサポートをするから。」と、静香さん。
もう、静香さんでいいよね。
睨まれてない。大丈夫みたいね!
でも、桐子さんって美人だよね。静香さん以上?
うわっ、睨まれた。メッチャ睨まれた!
これで、天使じゃないってどういう事?
もう、私の中では天使で決定!
「桐子さんって、やっぱり天使ですよね。私の中では天使で決定しました!」
あっ、桐子さん、微笑んだ。これぞ天使の
でも、なんかちょっと複雑そうな顔。
これは、静香さんへの遠慮だね。きっと。
あれっ、静香さんもちょっと複雑そう。
なぜ?どうして?
まっ、いいか。とにかく天使で決定!
「さて、今日はいよいよ転移よ。」
「魔法の練習とか、いろいろあるけど、まずは転移。」
「これをやらないと何も始まらないからね。」
「どう?覚悟はできてる?」
まぁ、不安だけど、それよりもワクワク、ドキドキ感が勝ってるかな。
「そう、安心したわ。」
「今日は最初なので、5分間だけ。場所もこちらが指定したところ。」
「必ず5分以内に戻って来ること。5分過ぎたら強制的に連れ戻すからね。」
「やってもらう事はステータスの確認。それだけよ。簡単でしょ!」
「さっ、これ持って!」
ステータスの紙を渡された。
「桐子、やって!」
「承知しました。」
目の前に、突然、森が現れた。
「こちらと時間を連動させます。・・・連動完了、いつでも行けます。」
「ちょっと何もない所があるでしょ。あそこに行くのよ!」
「いい、5分以内よ。しっかりその紙のデータと違いがないか確認するのよ。」
「さぁ、転移と言って!」
「転移!」
着いた!一瞬で着いた!拍子抜けするぐらい簡単に着いた!
トラブルとかないの?こんな簡単でいいの?
だめだめ、時間が無いのだった。
取りあえず、森は確認。あとはステータスね、ステータス。
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ステータス
【名前】
【種族】 人類
【年齢】 17歳
【性別】 女性
【職業】 魔法使い
【称号】 無し
【レベル】 0(獲得済みの経験値 0 / 次のレベルに必要な経験値 100)
【HP】 現在のHP 105 / 最大HP 105
【MP】 現在のMP 150 / 最大MP 150
【攻撃力】 52
【防御力】 52
【敏捷性】 71
【知力】 67
【運】 58→88
【魔力】 255(未開発魔力 0)
【魔力防御力】 455(未開発魔力防御力 0)
【魔法】
生活魔法
【スキル】
鑑定
回復
【ユニークスキル】
アイテムボックス
転移
【加護】
第4使徒の加護
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あれっ、【運】が上がってる。30ポイントも。
これって、異世界特典?
とにかく確認終了。帰らなくっちゃ!
「帰還!」
あれっ、あれれ?
・・・?
ちょっと固まる私。
時間がどんどん過ぎる・・・
・・・そうか、帰りも転移かぁ。
「転移!」
戻ったぁ!
「遅いっ!」
「4分55秒よ。何考えてるの!時間使い過ぎ!」
えっ、5分以内じゃないの?
「見てみなさい!桐子がダウンしたじゃない!死んだらどうするのよ!」
そこには、豪華なソファにうつぶした桐子さんの姿があった。
《あとがき》
天使と言われて複雑そうな顔をする桐子さん。
そりゃそうです。序列7位の最上級悪魔なんですから。
《主要登場人物》
私、吉野英玲奈。魔法使いになりました。異世界の魔王を倒すために頑張ります。でも私の上司は第4魔王です。 岩崎耕平 @iwasakikouhei
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