第2話 能力付与 魔法使いになりました。
《登場人物》
覚悟を決めた私は、息をちょっと吸い込んでから、
「ステータスオープン」と叫んだ。
出たー!
出たよ、出たー!
私の目の前に渡された紙と同じものが浮かんでいた。
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ステータス
【名前】
【種族】 人類
【年齢】 17歳
【性別】 女性
【職業】 未定
【称号】 無し
【レベル】 0(獲得済みの経験値 0 / 次のレベルに必要な経験値 100)
【HP】 現在のHP 5 / 最大HP 5
【MP】 現在のMP 0 / 最大MP 0
【攻撃力】 2
【防御力】 2
【敏捷性】 21
【知力】 47
【運】 38
【魔力】 0(未開発魔力 255)
【魔力防御力】 0(未開発魔力防御力 455)
【魔法】 無し
【スキル】 無し
【ユニークスキル】 無し
【加護】 無し
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茫然自失となっている私、茫然自失ってこういう事なのね。
ボケっとしてると、
「そんな大きな声を出さなくても大丈夫よ。本当は心で念じるだけで大丈夫。」
「念じると言うよりも、考える、思うでOK。オープンもいらないから。」
「今のは最初だったから、様式美ね、様式美。」
「次いくわよ。手を出して。」
びりっと来た。びりっとさっきよりもかなり強く。
「ステータスを確認して!一番したの加護の所。」
この人全く容赦無いわー。こちらの事なんて関係ないのねー。
ステータスを確認すると、
加護の欄が
【加護】 第4使徒の加護
となっていた。
えっ、使徒?。使徒って、普通、神の使徒よねー。
この人って神の使徒なの?私って、もしかしなくても死んだの?
「あのー、私って、もしかして死んだのですか?」
「何バカな事言ってるの!生きてるでしょ!」
でも、ラノベの展開なら、これって死んでるんじゃ?
「だからぁ、さっき言ったでしょ。転生じゃなく転移って。」
えっ、この人やっぱり私の頭の中を読んでる・・・。
それに最初の優しそうなしゃべり方から、口調がぞんざいになって来たー。
「悪かったわねぇ。もうゴチャゴチャ考えないでくれるかなぁ。まだやる事、いっぱい有るのよね!」
うわぁー、だんだんこの人怖くなって来たー。
あっ、いけない。考えちゃいけない。
第4使徒が私をジロリと見た。
「さぁ、次よ。手を出して。」
あれっ?びりっと来ない。
「そりゃそうよ。私の加護がついているんだからね。少し強く握るわよ。」
びりっとは来ないけど、ふらっと来た。
「まだ、大丈夫そうね。行くわよ。」
あれっー、目まいがー。
手を離してくれないぃぃー。
「まだ、大丈夫かな。もう少し行くかぁー。」
「待って、待ってぇー。もう駄目ですぅー。」
「何言ってるの、始めたばっかりよ。」
全く容赦の無い能力付与が続けられる・・・。
私ここで死ぬのぉー?いやだぁー。
「死ぬわけないでしょ。私の加護がついているのに。」
「まっ、少し休憩するかな。」
「座って!」
「これ、飲みなさい!」
また、突然ドリンク剤みたいなものを出してきた。
これってボーション?ボーションよね。出たー!ボーション。
「ボーションじゃないわよ。栄養ドリンクよ。秘密の!」
「さっさと飲みなさい!」
「もう7時かぁ。しょうがない、今日はここまでとしましょう。」
「明日は日曜だから、続きは明日にしましょう。」
「明日は予定ないでしょ。無いわよね!あってもキャンセルしなさい!キャンセル。」
「さぁ、ステータスの確認よ。確認して!」
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ステータス
【名前】
【種族】 人類
【年齢】 17歳
【性別】 女性
【職業】 魔法使い
【称号】 無し
【レベル】 0(獲得済みの経験値 0 / 次のレベルに必要な経験値 100)
【HP】 現在のHP 5→105 / 最大HP 5→105
【MP】 現在のMP 0→150 / 最大MP 0→150
【攻撃力】 2→52
【防御力】 2→52
【敏捷性】 21→71
【知力】 47→67
【運】 38→58
【魔力】 0→255(未開発魔力 0)
【魔力防御力】 0→455(未開発魔力防御力 0)
【魔法】
生活魔法
【スキル】
鑑定
回復
【ユニークスキル】
アイテムボックス
転移
【加護】
第4使徒の加護
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うわぁー、出たー!
あれっ、目まいが無くなった。さっきのドリンクの効果?
まっ、いいか。それよりもステータスの確認。
うわっ、魔法使いよ、魔法使い。魔法使いになった!
何よこの数値、すごい事になってない?
これでレベル 0 ?
魔法はと、あれっ、生活魔法?
私って魔法使いになったのよね。生活魔法?これだけ?
攻撃魔法とかは無いの?
「どうかしら?」
と、ドヤ顔で聞かれた。
ジロッ、あっ、睨まれた。
「すごい数値になってます。でも・・・」
「でも何っ!」
怖い・・・。
「魔法が・・・、魔法が生活魔法しか無いんですけど。」
「まっ、レベルが0だからね。これからよ、これから!」
「時間も遅くなって来たし、続きは明日にしましょう。」
「車で送るわ、転移とか考えて無いよね!」
読まれてる・・・。
「まだ、使っちゃだめ!それと人に触っちゃだめよ!」
「それじゃ、帰りましょう。」
最後にとても気になることを言われてしまった。
《あとがき》
全く容赦の無い「第4使徒」、だって魔王ですから。
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