第9話 魔王様の作戦会議
俳優西村と合体した魔王鬼、と四天王鬼が、作戦を立てていた。
洞穴の中、魔王は玉座にふんぞり返り、灼熱のたいまつを中心に囲って四天王たちが胡坐をかいていた。
「戦力分析はどうなっている?」
「あなたの車に突っ込んだ女が最凶のようですな。唯一魔法らしいものを使っている。」
「どの程度だ。」
「森が平地に、生態系は破られまして、地獄と化しております。」
「ここは、地獄じゃないのか?」
「奥が深い話になりますが、四天王の一人を生贄に、大地の主と契約させ、地面から飲み込んで見せようと思います。」
「確実に、奴をしとめるように。」
「ははっ。では、俺がお礼参りしてきてやるよ。」
「私は、妹と戦ってみたいでごわす。」
「ほう。その心は?」
「地上と地下でのダブル攻撃にあります。変身姉妹さえいなけりゃ、私一人で、かたずけられる相手です。」
「では、残りの二人。仲が良いなら、ふたりのコンビで戦え! 残りのくずどもに、徹底的に恐怖を与えるのもいいが、復讐なら、同じ手法が望ましい。瞬殺だ。わたしは、すべてを見定めてから、今後のことを考えよう。」
「はっ。」
かくして、四天王鬼は、持ち場に散っていった。
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