第2話
「牧場?関係あるの?」
喫茶店に牧場の素材は、あまり関係ない気がする。
でも、彼はひたすら、歩き続ける。
でも、とても空気がいい。
近くにこんな場所があるなんて、知らなかった。
彼の後を歩き、最初の着いたのは、牛が放し飼いになさている。
のんびりと、でも、楽しそうに過ごしている。
係の人と思われる男性と、彼は話をしている。
彼は、身ぶり手ぶりで話をし、係の人も頷いている。
そして、彼は戻ってきた。
「次、行こう」
今日、彼の声を2回聞いた。
何だか、得した気分だった。
次に彼の後を着いて行ったのは、にわとり小屋。
牧場に鶏がいるのは、不思議な感じがした。
でも、元気よく、走り周り、自分でえさを取り食べている。
彼は、ここでも係の人、今度はおばあさんだが、何やら話をしている。
おばあちゃんは、笑顔で頷いていた。
「・・・次・・・行くよ」
彼の声を聞くのは、3回目だ。
声はかなり、いけている。
「ねえ、ひとつ訊いていい?」
「手短に頼む」
「私の名前は?」
おそらく彼は、知らない。
少し意地悪したくなった。
「福野綾香さん・・・だよね?」
ビンゴだ。
「意外だな・・・私には興味ないと・・・」
「一緒の係になったから・・・」
それだけ言うと、彼はまた口を閉じた。
彼の名は、板倉秀樹・・・
割とかっこいい名前だ・・・
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