第17話 表彰式 彼女目線
表彰式を迎えるのにまだフィールド内の一部にはブーイングが。
しょうがない。傷みも最高潮表彰式までもつか?
と、思っていたその時、綺麗な声が聞こえた。
公式ソングを彼がアカペラで歌い出した。
綺麗な声。うっとり聞いってしまう。
以前歌っているときも天使の歌声みたいって思った。
疲れがいっぺんに吹き飛ぶ。
係の人が急いでマイクを渡したが、5人でアカペラで歌ってくれた。
会場中は一瞬で静かになり、その歌声に聞き入った。
終わったらみんな拍手喝采。みんなを1つにしてくれる。すごいチカラがある。
その後、表彰式がはじまる。
彼は私に気がついたようだ。
その後、バックヤードで再会した。
リョウさんから何度もありがとうと感謝され、チケット代を返したいと言われた。チケット代はおことわりした。
しかし、プレゼントは不可侵のサインとグッズだったからもらいたい。とお願いした。本当にうれしかった。
リュウさんは本当にいい人だ。最初私の辿々しい S国語にも一生懸命聞こうとしてくれた。しかし、堪能なT国語で返事してくれた。
「私大分前から貴方のファンです。」
つて言ったら笑ってくれた。
久々の彼との再会。
すると、
「すわった方がいいんじゃない?あっちで」
周りの人がびっくりする。確かにずっと立ったままだった。
何もかもお見通しなんだ。
離れたとこにしか座るところなくて悩んでいると、ユウさんがエスコートしてくれた。
「さっきはありがとうございます。ユウさん。
歌声素敵でした。歌ってすごい力あるんですね。」
「僕は君のサッカー感動したよ。いつも感動してる。でもそんな体に負担かかるの?」
「私はあまり怪我しない方なのですが、今回は下手しました。大丈夫です。」
「連絡したけどS N Sに。忙しい?」
「あの後、この大会のための合宿に入って携帯家に。あの携帯は私物なんです。普段は仕事用持っていて。ごめんなさい。」
「また連絡する。もう横になったほうが。顔色わるいよ。」
「大丈夫です。その。しばらくはあそこのコーヒー飲めることになりそうです。」
と言ったら、ユウさんがあっ!って気がついた。
短い間だったけど、伝わったみたいだ。
今日はいつもとはちがってかっこいい不可侵のユウだもう少しユウさんをみていたいけど。
T国の私と長くいるのはよくない。と思う。
「それでは。」
と自分から彼を離してしまう。
このあと、2日間起き上がれなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます