第6話 母 仲間5人

彼女の経歴をみていたら、ふと、母のことを考えた。


母は元歌手。3枚出したCDはミリオン、これからも期待されていたが、あっさり引退して、父と結婚し、俺が生まれた。

沢山の人が、母の引退を惜しんだ。 

しかし、あっけらかんと母は

「私にとってパパとあなた以上に大切なものはないのよ。私すごく幸せよ。」

と笑う。未だに父とラブラブだ。

母はピアノが得意で、それを聴いて育った俺は絶対音感がある。

ピアノは遊び道具みたいに家にあった。

母がピアノを弾く姿が小さいころから好きだった。

アップテンポの曲、力強く弾く曲、そして子守唄を歌いながら弾く曲。小さい頃は母の独演会を何回も聞いた。だから自分もすぐにピアノに夢中になった。

小さなとき見た、クルクル曲に合わせてかわる母の表情が彼女と似ている。


仲間達とも、音楽のおかげでしりあった。

幼馴染のソウと高校生のときに文化祭に発表するために曲を作った。

先輩だったリュウと同級生のルイと4人でライブをした。

それを聴いた、今の事務所の社長がスカウトにきた。ルイやソウは乗り気だったが、自分は気乗りしない。でも、2人は大事な友達だし、家族のことを伏せてユウとしてデビューした。

その後リョウが加わって5人になった。


基本自分が曲を作ってソウが詞をつける。

リョウはダンスの振りを考えてる。

ルイは社交的で目立ちたがりだ。

そんな皆をリーダーのリュウがまとめてくれる。

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