第5話 作曲

曲を作るにあたって、サッカーも学校の授業でしたくらい。だし調べてみることにした。

タブレットで検索。彼女のことが気になる。

『女子サッカー クロキ』

彼女のことが良くも悪くも書かれている。

そんな時は大国Iの本や雑誌を読むことが常になっている。

I国はS国とは友好関係がよく、どの国にも平等で経済的にも大国である。

いずれ、I国にも進出したいと思っていたし、I国語は公用語によく使われている。大分前からI国語を習っていて、簡単な会話や本や雑誌は読むことができる。


I国のサッカー雑誌に彼女の特集が組まれていて、写真やインタビューが掲載されていた。

その雑誌には幼い時から決して恵まれた環境でサッカーをしてきたわけでないことが書いてあった。

T国であっても女子サッカーはメジャーなスポーツではないらしく、T国でも片田舎出身の彼女はで高校までは男子とサッカーをしてきたらしい。

大学でやっと男子と大差がないサッカー技術とセンスが今の代表監督に認められてエ-スになったよう

だ。

その記事の最後に、

『彼女はサッカー技術だけではなく、人としても他人から尊敬される人物である。

彼女自身も医療従事者であり、サッカーと医療従事者として得た収入以外(CM出演費等)は自ら設立した難病の子供たちの支援にすべて使っている。』

と書かれていた。

ますます彼女のことに興味が湧き、I国で行われた国際試合の動画があった。

試合中の彼女は I国やT国では「フィールドの女神」と呼ばれている。

彼女の絶妙なボールコントロールやパス、だけでなく、攻撃の起点が彼女から行われることがおおく、成功率も高いからのようだ


気になったのは、前評判ではT国が絶対負けると言われていた試合だった。

両者点の取り合いで一歩もひかない。

延長戦、ラスト3分。

クロキ選手は相手チーム選手3人にマークされていて身動きできない。間違いなく最後のチャンスだったバックからのロングパスをヘッドで競り勝ち、足元におさめると、相手選手を背負ったまま、ゴール前へ。

そこから、ペナルティーエリアに入ると、相手選手が追いつけないようなスピードで振り切り、キーパーと逆サイドへゴール。

決勝点となり、優勝した。


サッカーしているときにの彼女はキリッとして、堂々した感じがかっこい。しかし、サッカー後の嬉しそうに笑う彼女は年相応の可愛らしい女の子だ。




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