生産型

魔法学科:〔魔具士〕

魔具士まぐし】 

 道具に魔法を封入し、魔法具を生み出すため、魔法具の生産に特化した生産型後衛魔法学科。

 付与・攻撃・結界・治癒・探査・儀式と全ての魔法術式を扱える魔法学科ではあるが、それらの魔法術式が使えるだけであり、戦闘技能は持たず、あくまでより良い魔法具の生産のために、多くの魔法術式を修得する。

 武器・防具・日用品を問わず、あらゆる魔法具を生み出す魔法学科であり、生産型魔法学科では、自分の制作物に最も魔法士ごとの個性を発揮できる。

 特定の魔法具の制作に特化する者もいれば、幅広く多種多様の魔法具を作る者もおり、学科魔法士個々の技量、つまりは製作者の腕が、如実に作品に表れるため、腕のある〔魔具士〕が制作した魔法具は、家屋に匹敵するほどの値段で取引される。

 魔法具の素材採集のために自ら迷宮に潜る〔魔具士〕もいるが、国宝指定された魔法具の制作者は、国の管理を受けるため、迷宮への出入りが厳しく制限される。

 基本的に武器・防具・装飾品・日用品と、多くの物品制作技術の修得が求められ、物品ごとに適した異相空間処理を行う必要があるため、繊細に魔法を制御する腕が求められる点で、他の魔法学科とは一線を隔する。

 修得する制作技術と魔法技能の多さから、各魔法士育成学校では、極めて卒業し難い魔法学科の1つと言われている。

 学科魔法士資格を取得後も、率先して新しい魔法技術を修得し、作品に封入できる魔法の種類を増やす〔魔具士〕が多いため、あらゆる学科魔法士資格を取得し得る素地を持つ魔法学科とも言われている。

 まさに一芸は万芸に通ずを地で行く、不屈の制作魂と探求欲、自己研磨の欲求を持つ職人のための魔法学科。


★魔法の性能及び特性確認

※魔法的効力の算出式

 想像力 ×( 魔力量 + 精霊力量 [意志力or神霊力])= 魔法的効力

・貫通特性

 1点に魔法的効力を集束させることで、本来同等以上の魔法的効力を持つ別の魔法とぶつかりあった時でも、そのぶつかった魔法を瞬間的に相殺・貫通し、自分の魔法的効力を実現させることが出来る特性。この特性の魔法攻撃を防ぐには、魔法防御の複数展開が必要。

(瞬間的に1つの魔法的干渉を貫通するだけのため、多数の攻撃魔法や二重三重の付与魔法による魔法防御、複数の結界魔法による多重魔法防壁には、普通に防がれる。あくまで接触した1つの魔法的干渉を即座に貫通するだけであり、その後の魔法的干渉を貫通するかは効力次第である)

・追尾特性

 魔法現象の展開・維持を任意に制御し、使用者の思い通りに魔法現象を移動させられる特性。結界魔法の場合、魔法防壁を任意の空間へ展開もしくは移動させることが出来る特性。

(制御すべき魔法現象が広範囲に及んだり、多数であったりする場合、魔法現象が使用者の制御力を逸脱する時もあるため、追尾特性に影響が及ぶ場合がある)

・連射特性

 魔法現象を同時、または時間差で、連続して展開できる特性。

 具現化する魔法現象が単純であるものほど、連射しやすい。

・先制特性

 魔法現象の展開が異常に早く、通常の魔法より確実に先手をとれる特性。主に動作が魔法の発動媒体のモノが多い。神霊魔法系統による魔法的干渉は、ほぼ全てがこの特性を持っている。

・特効特性

 特定の対象に対して、特殊効果が生じる特性。魔法的状態異常を付与したり、一切の抵抗を許さず、一方的に消滅させたりする特性が多い。希少レア特性。

・自効特性

 魔法力場の効力が自分に働く際、自由に力場を操作できる特性。この特性がある魔法は、感覚と結びつきやすく魔法の展開速度が速い。付与魔法に多い特性。

・後退特性

 魔法現象の展開によって、確実に対象を後退させ、吹き飛ばす特性。効力の高い魔法的干渉であれば、余波で副次的に後退させ得る場合もあるが、この特性を持つ魔法は、そもそも魔法の対象を後退させることが目的で作られた魔法である。

・不退特性

 内外からの物理的干渉、魔法的干渉による吹き飛ばし効果(=後退特性)を無効化する特性。力づくで魔法そのものが粉砕された場合、特性は発動せず。

・捕縛特性

 対象を捕縛する特性。結界魔法に多い。

・耐性特性

 魔法的状態異常への耐性を高める特性。

・反射特性

 魔法的効力が同等以下の魔法的干渉を、弾き返す特性。希少レア特性。

・絶対特性

 その魔法が持つ本来の魔法的効力に関わらず、あらゆる魔法において最優先される絶対的特性。希少レア特性。この特性を持つ魔法は、同じ特性を持つ魔法でしか防ぐことができず、同一の特性を持つ魔法と接触すると対消滅する。

 例: 絶対攻撃 ⇔ 絶対防御もしくは絶対攻撃。

    絶対命中 ⇔ 絶対回避もしくは絶対命中。


★魔法の各種性能項目

・魔法展開速度

 = 激速し > 速し > 普通 > 遅し > 激遅し > 極遅し

・魔法的効力 

 = 計測不能 > 極高し > 激高し > 高し 

   > 普通 > 低し        

・魔法制御性 

 = 易し > 普通 > 難し > 激難し > 極難し

・魔力消費量 

 = 少量 > 普通 > 多量 > 激多量 > 極多量

・効力射程  

 = 長し > 普通 > 短し > 単体(≧自分のみ)  

 ※目安:100m以上 > 30m以下 > 10m以下 > 1m以下

・効力範囲  

 = 広し > 普通 > 狭し > 単体(≧自分のみ)

 ※目安:100㎡以上 > 30㎡以下 > 10㎡以下 > 1㎡以下



【魔具士学科魔法】 ◎が学科固有魔法

●精霊付与魔法(4種)

  ■《地礫ちれきまとい》

 「其の地礫の天威を衣とし、我が身に地の加護を与えよ。

  包め《地礫の纏い》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、

   射程=短し、範囲=単体

 ( 自己治癒力上昇 + 地の魔法攻撃力・魔法防御力付与 

   + 自効特性 ※長時間展開可能 )


  ■《水流すいりゅうまとい》

 「其の水流の天威を衣とし、我が身に水の加護を与えよ。

  包め《水流の纏い》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、

   射程=短し、範囲=単体

 ( 状態異常耐性上昇+ 水の魔法攻撃力・魔法防御力付与 

   + 自効特性 ※長時間展開可能 ) 


  ■《火炎かえんまとい》

 「其の火炎の天威を衣とし、我が身に火の加護を与えよ。

  包め《火炎の纏い》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、

   射程=短し、範囲=単体

 ( 筋力活性 + 火の魔法攻撃力・魔法防御力付与 

   + 自効特性 ※長時間展開可能 )


  ■《旋風せんぷうまとい》

 「其の旋風の天威を衣とし、我が身に風の加護を与えよ。

  包め《旋風の纏い》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、

   射程=短し、範囲=単体

 ( 敏捷性:飛行能力+ 風の魔法攻撃力・魔法防御力付与 

   + 自効特性 ※長時間展開可能 ) 


●精霊攻撃魔法(4種)

  ■《地礫の槍》

 「其の地礫の天威を束ねて槍と化し、一閃を持って、我が敵を撃ち払え。

  貫け《地礫の槍》」

  ・速度=遅し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=狭し

 ( 地の魔法攻撃(=集束砂弾) + 貫通特性 )


  ■《水流の槍》

 「其の水流の天威を束ねて槍と化し、一閃を持って、我が敵を撃ち払え。

  貫け《水流の槍》」

  ・速度=遅し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=狭し

 ( 水の魔法攻撃(=集束水弾) + 貫通特性 )


  ■《火炎の槍》

 「其の火炎の天威を束ねて槍と化し、一閃を持って、我が敵を撃ち払え。

  貫け《火炎の槍》」

  ・速度=遅し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=狭し

 ( 火の魔法攻撃(=集束火弾) + 貫通特性 )


  ■《旋風の槍》

 「其の旋風の天威を束ねて槍と化し、一閃を持って、我が敵を撃ち払え。

  貫け《旋風の槍》」

  ・速度=遅し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=狭し

 ( 風の魔法攻撃(=集束気弾) + 貫通特性 )


●精霊結界魔法(4種)

  ■《地礫ちれき動壁どうへき

 「其の地礫の天威を守護の壁と化し、我を護れ。建て《地礫の動壁》」

  ・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 地の魔法防壁(=土壁) + 不退特性 + 追尾特性 ※物理無効 )

  ※※砂塵や土塊を集めて壁板状にした魔法防壁。視認性に欠ける欠点あり。


  ■《水流すいりゅう動壁どうへき

 「其の水流の天威を守護の壁と化し、我を護れ。建て《水流の動壁》」

  ・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 水の魔法防壁(=水壁) + 不退特性 + 追尾特性 ※物理無効 )

  ※※水流を集めて壁板状にした魔法防壁。透明で視認性高し。


  ■《火炎かえん動壁どうへき

 「其の火炎の天威を守護の壁と化し、我を護れ。建て《火炎の動壁》」

  ・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 火の魔法防壁(=火壁) + 不退特性 + 追尾特性 ※物理無効 )

  ※※火炎を集めて壁板状にした魔法防壁。視認性低し。


  ■《旋風せんぷう動壁どうへき

 「其の旋風の天威を守護の壁と化し、我を護れ。建て《旋風の動壁》」

  ・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 風の魔法防壁(=風壁) + 不退特性 + 追尾特性 ※物理無効 )

  ※※気流を集めて壁板状にした魔法防壁。透明で視認性高し。


●精霊治癒魔法(4種)

  ■《地礫の祈り》

 「其の地礫の天威を活力とし、傷痍しょういを癒せ。

  治せ《地礫の祈り》」

  ・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )


  ■《水流の祈り》

 「其の水流の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《水流の祈り》」

  ・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )


  ■《火炎の祈り》

 「其の火炎の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《火炎の祈り》」

  ・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )


  ■《旋風の祈り》

 「其の旋風の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《旋風の祈り》」

  ・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、

   射程=長し、範囲=狭し

 ( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )


●精霊探査魔法(12種)

  ■《地礫の眼》

 「其の地礫の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《地礫の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=地面振動探知) 

   ※飛行魔獣は感知不可。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■《地礫の幻》

 「其の地礫の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《地礫の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=砂塵) ※砂地では隠形効果倍増 )

  ※※効果範囲一帯の砂塵を巻き上げ、範囲内の対象の視覚と聴覚を幻惑して、

    逃走し易くする。地形操作。


  ■《水流の眼》

 「其の水流の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《水流の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=水流探知) 

   ※水場限定。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■《水流の幻》

 「其の水流の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《水流の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=濃霧) ※水場では隠形効果倍増 )

  ※※効果範囲一帯で濃霧を発生させ、範囲内の対象の視覚と嗅覚を幻惑して、

    逃走し易くする。気象操作。


  ■《火炎の眼》

 「其の火炎の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《火炎の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=熱源探知) 

   ※火事場限定。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■《火炎の幻》

 「其の火炎の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《火炎の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=爆炎) ※火事場では隠形効果倍増 )

  ※※効果範囲一帯を爆破・炎上させ、範囲内の対象の視覚、

    熱探知能力を幻惑して、逃走し易くする。地形操作。


  ■《旋風の眼》

 「其の砂礫の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《旋風の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=気流探知) 

   ※地下の魔獣は感知不可、効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■《旋風の幻》

 「其の旋風の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《旋風の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=乱気流) ※密閉空間では隠形効果減少 )

  ※※効果範囲一帯で竜巻にも似た乱気流を発生させ、

    範囲内の対象の視覚、嗅覚、聴覚を幻惑して、逃走し易くする。

    気象操作。開けた空間ほど、乱気流の効果が持続しやすい。


  ■《陰闇の眼》

 「其の陰闇の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《陰闇の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=魔力波動) 

   ※夜間時効力倍増、効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■《陰闇の幻》

 「其の陰闇の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《陰闇の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=激難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=影) ※夜間時に隠形効果倍増 )

  ※※効果範囲一帯の影を操作し、影の空間に溶け込むことで、

    範囲内の対象の視覚、嗅覚、聴覚、熱探知能力、

    探査魔法まで幻惑して、逃走し易くする。空間操作。

    他の魔法撹乱より高い隠形効果があるものの、

    効力持続時間が極めて短く、隠形効果が維持しにくい欠点あり。


  ■《陽聖の眼》

 「其の陽聖の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《陽聖の眼》」

  ・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法感知(=魔力波動) 

   ※日照時効力倍増、効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )

  ■ 《陽聖の幻》

 「其の陽聖の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《陽聖の幻》」

  ・速度=速し、効力=高し、制御=激難し、魔力=多量、

   射程=普通、範囲=普通

 ( 魔法撹乱(=影) ※日照時に隠形効果倍増 )

  ※※効果範囲一帯の日照空間を操作し、その空間に溶け込むことで、

    範囲内の対象の視覚、嗅覚、聴覚、熱探知能力、

    探査魔法まで幻惑して、逃走し易くする。空間操作。

    他の魔法撹乱より高い隠形効果があるものの、

    効力持続時間が極めて短く、隠形効果が維持しにくい欠点あり。


●精霊儀式魔法(3種)

  ■《異空いくう接続の儀》

 「陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して事物の異空を繋ぎ、

  魔道を宿す合一の虚空を作れ。繋げ《異空接続の儀》」

  ・速度=極遅し、効力=極高し、制御=極難し、魔力=激多量、

   射程=短し、範囲=狭し

 ( 魔法を封入する異相空間設定 

   ※対象物の持つ異相空間の規模によって展開時間に相当の差がある )

  ※※対象とする道具を構成する部品、あるいは物質が、

    それぞれ固有に持つ異相空間を探り、それらの異相空間を結合させて、

    道具として1つの異相空間を持つように調整し、

    封入した魔法の効力が物品の端々にまで行き届くようにする、

    効力定着のための素地を作る魔法。


  ■《定魔封入ていまふうにゅうの儀》

 「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。

  融く合して移り行く時の円環を象し、永劫の輪廻を紡ぎて、

  魔道の力を高めよ。

  次いで陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して魔道を固め、

  合一の虚空へ宿して、その魔威を移せ。

  ※其の地礫の天威を衣とし、我が身に地の加護を与えよ。

  包め《地礫の纏い》

  合一の虚空は、地礫(※)の魔道を定め置き、魔具を生み出す。

  △その魔具は、陰闇陽聖の均衡によりて、

  常の力(※常時発動)を発揮する。造れ《定魔封入の儀》」

  ・速度=極遅し、効力=極高し、制御=極難し、魔力=激多量、

   射程=短し、範囲=狭し

 ( 魔法的効力の異相空間封入 + 解放 

   ※込めた魔力量や封入する魔法の持つ魔法的効力によって、

   持続時間が増減する )

  ※※詠唱時の※や△部分は変更箇所。

    封入する魔法の変更や効力発動型の変更、任意か常時かを決める。

    異相空間に魔法を封入し、定着させるための魔法であり、

    魔法具の持つ効力が常時発動するか、

    所有者が魔法具へ魔力を送った場合にのみ発動する、

    任意発動かを決定する魔法。

    実は常時発動の方が難しく、通常の《定魔封入の儀》は、

    所有者が魔法具へ魔力を送り込んだ場合にのみ、

    魔法具が効力を発揮する任意発動の効力を持たせる。

    常時発動の魔法具を作りたい場合のみ、△以下の文言を付け足し、

    魔法に条件付けを行う。


  ■《空間転移の儀》

 「陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して虚空を結び、

  世界を行き交う魔道の門を造れ。

  ※求める地は、樹皇神社。飛べ《空間転移の儀》」

  ・速度=激遅し、効力=激高し、制御=激難し、魔力=激多量、

   射程=単体、範囲=普通

 ( 空間転移 ※脳裏で思い描いた同一次元の世界の空間を瞬間移動する )

  ※※脳裏で思い描いた場所を、呪文に組み込むことで、

    転移先の座標を想起し易くする。


●学科秘伝魔法(精霊融合儀式魔法)(1種)

◎ ■《魔具修力の儀》

 「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。

  融く合して移り行く時の円環を象し、永劫の輪廻を紡ぎて、

  魔道の力を高めよ。

  次いで陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して虚空へ宿る魔道を除き、

  改新の魔威を移して、神の具物を再誕させよ。転造せよ《魔具修力の儀》」

  ・速度=極遅し、効力=極高し、制御=極難し、魔力=極多量、

   射程=短し、範囲=狭し

 ( 魔法具に宿る魔法的効力の回復・改良 

   ※魔法具の異相空間に宿る魔法を取り出し、別の魔法に入れ換える )

  ※※学科の特性に合わせて作られた儀式魔法。

    《異空接続の儀》と《定魔封入の儀》を修得した上で、

    魔法具に封入され定着した魔法に干渉するため、作られた魔法。

    構造が比較的単純である魔法具の修理・改造のための魔法であり、

    極めて高い魔法制御力を要求される。

    構造が複雑で、多くの部品から構成されている魔法具に対しては、

    この魔法も使いにくく、分解・再利用か廃棄される。

    

 合計:魔法33種



  

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