探査型
学科魔法:〔探索士〕
【
迷宮の構造・地形を把握し、迷宮内の地図の作成や行方不明者及び戦死者の回収を行うため、迷宮探査に特化した探査型前衛系魔法学科。
地水火風の精霊探査魔法の他、精霊付与魔法と精霊治癒魔法、精霊儀式魔法を修得し、探索や調査、救出役として活躍する。
魔獣感知力や地形把握力、魔獣からの逃走術に優れ、接近戦に限れば多少の戦闘力をも有する。
但し、あくまで探査型の魔法学科であり、探査力に主眼を置いて魔法を修得するため、戦闘力は戦闘型前衛系魔法学科より数段劣る。
また魔法技能以外にも、測量知識や地質学、魔獣生態学に生物学、さらには救急救命医療技術や心理学といった、魔法技能以外の多方面の専門的知識技能が必要とされ、魔法士資格の取得難度が非常に高い魔法学科でもある。
一度迷宮で遭難した経験のある学科魔法士は、〔探索士〕に助けられた後、自らの心身を救ってくれた彼ら、もしくは彼女らのことを、迷宮の神と呼ぶ。吊り橋効果的に結婚まで至ることも多い。
需要が相当多いが、高い魔法能力に加え、優れた頭脳と怪我人を見ても怯まず治療できる冷静さ、迷宮内を単独でも潜行できる胆力が必要であるため、魔法士資格の取得者数は毎年少なく、需要と供給の均衡が常に崩れているため、学科魔法士でも特に高給が保障されている魔法学科。
修得する魔法技術及び魔法以外の専門知識技能が多いので、学科固有魔法は少ない。
★魔法の性能及び特性確認
※魔法的効力の算出式
想像力 ×( 魔力量 + 精霊力量 [意志力or神霊力])= 魔法的効力
・貫通特性
1点に魔法的効力を集束させることで、本来同等以上の魔法的効力を持つ別の魔法とぶつかりあった時でも、そのぶつかった魔法を瞬間的に相殺・貫通し、自分の魔法的効力を実現させることが出来る特性。この特性の魔法攻撃を防ぐには、魔法防御の複数展開が必要。
(瞬間的に1つの魔法的干渉を貫通するだけのため、多数の攻撃魔法や二重三重の付与魔法による魔法防御、複数の結界魔法による多重魔法防壁には、普通に防がれる。あくまで接触した1つの魔法的干渉を即座に貫通するだけであり、その後の魔法的干渉を貫通するかは効力次第である)
・追尾特性
魔法現象の展開・維持を任意に制御し、使用者の思い通りに魔法現象を移動させられる特性。結界魔法の場合、魔法防壁を任意の空間へ展開もしくは移動させることが出来る特性。
(制御すべき魔法現象が広範囲に及んだり、多数であったりする場合、魔法現象が使用者の制御力を逸脱する時もあるため、追尾特性に影響が及ぶ場合がある)
・連射特性
魔法現象を同時、または時間差で、連続して展開できる特性。
具現化する魔法現象が単純であるものほど、連射しやすい。
・先制特性
魔法現象の展開が異常に早く、通常の魔法より確実に先手をとれる特性。主に動作が魔法の発動媒体のモノが多い。神霊魔法系統による魔法的干渉は、ほぼ全てがこの特性を持っている。
・特効特性
特定の対象に対して、特殊効果が生じる特性。魔法的状態異常を付与したり、一切の抵抗を許さず、一方的に消滅させたりする特性が多い。
・自効特性
魔法力場の効力が自分に働く際、自由に力場を操作できる特性。この特性がある魔法は、感覚と結びつきやすく魔法の展開速度が速い。付与魔法に多い特性。
・後退特性
魔法現象の展開によって、確実に対象を後退させ、吹き飛ばす特性。効力の高い魔法的干渉であれば、余波で副次的に後退させ得る場合もあるが、この特性を持つ魔法は、そもそも魔法の対象を後退させることが目的で作られた魔法である。
・不退特性
内外からの物理的干渉、魔法的干渉による吹き飛ばし効果(=後退特性)を無効化する特性。力づくで魔法そのものが粉砕された場合、特性は発動せず。
・捕縛特性
対象を捕縛する特性。結界魔法に多い。
・耐性特性
魔法的状態異常への耐性を高める特性。
・反射特性
魔法的効力が同等以下の魔法的干渉を、弾き返す特性。
・絶対特性
その魔法が持つ本来の魔法的効力に関わらず、あらゆる魔法において最優先される絶対的特性。
例: 絶対攻撃 ⇔ 絶対防御もしくは絶対攻撃。
絶対命中 ⇔ 絶対回避もしくは絶対命中。
★魔法の各種性能項目
・魔法展開速度
= 激速し > 速し > 普通 > 遅し > 激遅し > 極遅し
・魔法的効力
= 計測不能 > 極高し > 激高し > 高し
> 普通 > 低し
・魔法制御性
= 易し > 普通 > 難し > 激難し > 極難し
・魔力消費量
= 少量 > 普通 > 多量 > 激多量 > 極多量
・効力射程
= 長し > 普通 > 短し > 単体(≧自分のみ)
※目安:100m以上 > 30m以下 > 10m以下 > 1m以下
・効力範囲
= 広し > 普通 > 狭し > 単体(≧自分のみ)
※目安:100㎡以上 > 30㎡以下 > 10㎡以下 > 1㎡以下
【探索士学科魔法】 ◎が学科固有魔法
●精霊付与魔法(4種)
■《
「其の地礫の天威を衣とし、我が身に地の加護を与えよ。
包め《地礫の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 自己治癒力上昇 + 地の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の水流の天威を衣とし、我が身に水の加護を与えよ。
包め《水流の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 状態異常耐性上昇+ 水の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の火炎の天威を衣とし、我が身に火の加護を与えよ。
包め《火炎の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 筋力活性 + 火の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の旋風の天威を衣とし、我が身に風の加護を与えよ。
包め《旋風の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 敏捷性:飛行能力+ 風の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
●精霊治癒魔法(6種)
■《地礫の祈り》
「其の地礫の天威を活力とし、
治せ《地礫の祈り》」
・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、
射程=長し、範囲=狭し
( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )
■《水流の祈り》
「其の水流の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《水流の祈り》」
・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、
射程=長し、範囲=狭し
( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )
■《火炎の祈り》
「其の火炎の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《火炎の祈り》」
・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、
射程=長し、範囲=狭し
( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )
■《旋風の祈り》
「其の旋風の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《旋風の祈り》」
・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、
射程=長し、範囲=狭し
( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )
■《陽聖の祈り》
「其の陽聖の天威を活力とし、傷痍を癒せ。治せ《陽聖の祈り》」
・速度=速し、効力=低し、制御=易し、魔力=少量、
射程=長し、範囲=狭し
( 外傷治癒(=軽傷) ※魔法展開速度を優先、魔法的効力は低い )
■《陽聖の清め》
「其の陽聖の天威を活力とし、痛痒を静めよ。浄え《陽聖の清め》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、
射程=短し、範囲=狭し
( 全状態異常回復
(=短期的状態異常や魔法の弱体化に加え、簡易呪詛や憑依も解呪可能)
※全状態異常を回復、効力が高いため、魔力も多く消費 )
※※対象の時間を巻き戻し、石化・凍傷・火傷・睡魔・毒・麻痺・幻痛、
混乱・魅了・沈黙・盲目等のあらゆる短期的状態異常の回復と、
魔法の弱体化の解除に加え、長期的状態異常である呪詛や憑依までも、
効果が単純であったり、憑依魔獣が低位であれば、
その場で即時解呪・解除することが可能。
その分、肉体の欠損といった損傷の回復はできず、
状態異常だけを狙い撃ちして癒す魔法。
効果が複雑である呪詛や高位魔獣の憑依でも、
一時的にその効力を弱体化させることができ、
あらゆる魔法的状態異常への回復手段として有効。
●精霊探査魔法(13種)
■《地礫の眼》
「其の地礫の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《地礫の眼》」
・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法感知(=地面振動探知)
※飛行魔獣は感知不可。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
■《地礫の幻》
「其の地礫の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《地礫の幻》」
・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法撹乱(=砂塵) ※砂地では隠形効果倍増 )
※※効果範囲一帯の砂塵を巻き上げ、範囲内の対象の視覚と聴覚を幻惑して、
逃走し易くする。地形操作。
■《地礫の声》
「其の砂礫の天威を声帯と化し、我が意を伝えよ。届け《地礫の声》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 精霊伝達(=地面媒体) ※水上は伝達不可能 )
■《水流の眼》
「其の水流の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《水流の眼》」
・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法感知(=水流探知)
※水場限定。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
■《水流の幻》
「其の水流の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《水流の幻》」
・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法撹乱(=濃霧) ※水場では隠形効果倍増 )
※※効果範囲一帯で濃霧を発生させ、範囲内の対象の視覚と嗅覚を幻惑して、
逃走し易くする。気象操作。
■《水流の声》
「其の水流の天威を声帯と化し、我が意を伝えよ。届け《水流の声》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 精霊伝達(=水面媒体) ※地上は伝達不可能 )
■《火炎の眼》
「其の火炎の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《火炎の眼》」
・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法感知(=熱源探知)
※火事場限定。効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
■《火炎の幻》
「其の火炎の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《火炎の幻》」
・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法撹乱(=爆炎) ※火事場では隠形効果倍増 )
※※効果範囲一帯を爆破・炎上させ、範囲内の対象の視覚、
熱探知能力を幻惑して、逃走し易くする。地形操作。
■《火炎の声》
「其の火炎の天威を声帯と化し、我が意を伝えよ。届け《火炎の声》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 精霊伝達(=乾燥地帯媒体) ※乾燥地帯でのみ使用可能 )
■《旋風の眼》
「其の砂礫の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《旋風の眼》」
・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法感知(=気流探知)
※地下の魔獣は感知不可、効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
■《旋風の幻》
「其の旋風の天威を隠形と化し、我が敵を弄せ。隠せ《旋風の幻》」
・速度=速し、効力=高し、制御=難し、魔力=多量、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法撹乱(=乱気流) ※密閉空間では隠形効果減少 )
※※効果範囲一帯で竜巻にも似た乱気流を発生させ、
範囲内の対象の視覚、嗅覚、聴覚を幻惑して、逃走し易くする。
気象操作。開けた空間ほど、乱気流の効果が持続しやすい。
■《旋風の声》
「其の旋風の天威を声帯と化し、我が意を伝えよ。届け《旋風の声》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 精霊伝達(=気流媒体) ※密閉空間では使用不可能 )
■《陽聖の眼》
「其の陽聖の天威を視覚と化し、周囲を見よ。映せ《陽聖の眼》」
・速度=速し、効力=普通、制御=普通、魔力=普通、
射程=普通、範囲=普通
( 魔法感知(=魔力波動)
※日照時効力倍増、効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
●精霊儀式魔法(1種)
■《空間転移の儀》
「陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して虚空を繋ぎ、
世界を行き交う魔道の道を造れ。
※求める地は、樹皇神社。開け《空間転移の儀》」
・速度=激遅し、効力=激高し、制御=激難し、魔力=激多量、
射程=単体、範囲=普通
( 空間転移 ※同一次元の世界の空間を瞬間移動する )
●学科秘伝魔法(精霊融合探査魔法)(2種)
■《四象融合の眼》
「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。
精霊の円環、融く合し束ねて神の視覚と化し、周囲を見よ。
映せ《四象融合の神眼》」
・速度=普通、効力=激高し、制御=激難し、魔力=激多量、
射程=長し、範囲=広し
( 精霊感知(=全情報探知) ※効力範囲を広げれば、魔力消費増加 )
◎ ■《エレメンタル・フルサーチ》
「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。
精霊の円環、融く合し束ねて神の耳目と化し、相乗の円域を持って、
周囲を探れ。調べよ《エレメンタル・フルサーチ》」
・速度=遅し、効力=激高し、制御=極難し、魔力=激多量、
射程=単体、範囲=広し
( 地水火風の精霊感知・精霊伝達
※地形に隠された条件発動型魔法(=罠)をも見つけ出す )
※※感知系と伝達系の4種の精霊探査魔法の複合的効力改良派生。
意味=四象探索陣。
自分を基点として球形に広がる魔法領域を形成し、
その魔法領域内のあらゆる情報を収集し、伝達する探査魔法。
魔法領域内であれば地下であろうと上空であろうと、
遮蔽物に潜んでいようとも感知することができ、
また、感知した対象に対して距離や障害物を度外視して、
思念の伝達が可能。
この魔法領域の感知力から逃れるのは、
異相空間に潜むことだけと言われている。
但し、この魔法に習熟した熟練者は、異相空間に潜む者でさえ、
空間の歪みから逆算して感知すると言われており、
その感知力は隠された魔法による罠も見つけられるほど高い。
魔獣から逃げるためもしくは隠れるために、
魔法を使って必死に潜伏している要救助者を見つける、
最終手段と言われている。
合計:魔法26種
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