幼少期、懐かしむ
海なし県で生まれ育った私は、小説や映画で見たボトルレターに大きな憧れを抱いていました。
外国から流れ着くものや、特別な記念で流したもの。
そんな物語の一部のようなものを期待していたからがっかりしたのです。
しかし、帰りの電車で改めてその手紙を読み返事をしようと決めました。
海なし県で育った私にはボトルレターを行う機会もなく大人になりました。
また、個人情報云々をうるさく言われる時代に生きてきた身としては、不特定多数に対して住所・名前が知られることはとても怖いことだと思っていました。
今回の手紙では誰に届くのか分からないものが、誰かに届くことを期待して流した少年の気持ちがあります。
この時代に子供の希望のために住所を書いてくれる両親がいることに感動しました。
そんな気持ちに答えてみたくなったのです。
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