鉄の太陽
シェンマオ
第1話
私の家はとても貧乏だ。
私は絵が書くのが好きで、時間がある時は日がな家で絵を描いて過ごしている。
だが、肝心の絵の具もろくに買い揃えられない。
絵の具が欲しい、母にそう懇願すると、決まって赤色の絵の具が注がれたお皿を持ってくる。
そうして、申し訳なさそうに笑ってごめんなさい。と言うのだ。
私は赤い絵の具で夕陽を描く。
ままならない世の中を憂いながら、仄かに鉄臭い、真っ赤な夕陽を。
鉄の太陽 シェンマオ @kamui00621
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