第336話
焔鬼にトドメを刺そうとしていた覇鬼に対し、頭上から蒼い一閃と共に姿を現した蒼鬼。片腕を斬り落とした蒼鬼は、武器を手にして覇鬼へ剣先を向ける。
「お覚悟を、私達の王よ」
「やっと来たか。戦う決心が付いたようだな」
「待たせて済まないと思っている。私とて黒騎士の一員だったのだ。あの方と戦う覚悟がすぐに出来ると思わないで欲しいものだ」
「ハッ、堅物が。前々から言ってるだろ?お前は少し肩の力を抜くべきだ。ほら、少しはその黒騎士の誰かさん達の事を見習った方が良いみたいだぜ?」
「??」
肩を竦めながら顎で目の前を示した焔鬼の言葉に、蒼鬼は覇鬼へ視線を戻した時だった。片腕の再生が終わろうとしている覇鬼の行動を遮る為か、蒼鬼が腕を切断した瞬間に攻め込んでいる者の姿があった。
「俺達の事も忘れてもらっちゃ困るんだよ!そうだよなぁ、狂鬼ぃ!」
「当たり前だっ!!オレはもう、間違えるつもりは無ぇ!!」
「――愚か者共がっ!!!!!」
「「うぐっ!?」」
しかし、片腕を修復し終わった覇鬼は目を見開いた。妖力のみで、狂鬼と酔鬼が吹き飛ばされたのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます