第3話 事件に関する疑問
● 手つかずの300万円
強盗の線が否定される要因となった手つかずの300万円。果たしてこれは何が目的の300万円だったのだろうか。通常は300万円という大金を何の目的もなく自宅に置かないと思う(私の一方的な価値観だけなのかもしれないが…)
同人誌印刷を発注するための代金だったのだろうか(相場はわからない…)。しかし、紛失や窃盗などのリスクを考えると銀行振込で処置をしないだろうか。
あるいはコミケでの収益金が、忙しさのあまり銀行への預け入れが遅れていたのかもしれない。
視点を変えれば「手切れ金」の可能性もありえる。不倫説が正しかった場合の相手男性からの手切れ金。もしくは被害者から「やおい」的な同性愛の恋人に対する関係清算金。
この300万円が事件と関係ある可能性は否定できない。
● 遺体の顔にかかっていた白い布
白い布は何のためにかかっていたのだろうか。そこには何かの意図が存在するはずであり、犯人の被害者に対する心情的なものが予想される。逆にいえば、強盗のような「顔見知りでない犯人」は否定される要因になる。
強盗が警察の捜査を混乱させるために白い布をかけた線も考えられないではないが、それでは手つかずの300万円と辻褄があわない。
殺人には至ってしまったものの、いまだ被害者に対するなにがしらの想いがあるために布をかけたのか、あるいは、遺体の両目(疑似的な視線)にある種の怖さを感じたために布をかけたのか…。
● 廊下に落ちていたドアの鍵
ネット記事(あるいはYou Tube記事)のなかには、マンションの廊下に被害者宅のドア鍵が落ちていたという情報がある。
現場から逃走するのにあわてていて、うっかり落としてしまったものなのか、あるいは警察の捜査を混乱させるためにわざと放置したものなのか、もしくは事件直後の異様な心理状態によって「もう鍵は必要ない」「鍵を持っているのが耐えられない」等の理由により捨てたものなのか…。
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