第8章 最終決戦の始まり

あれから数日、この街に魔王神の軍団の進行があると情報があった。

「先に魔女の2人が情報を集めている。そこでだ。本拠地を攻めなければならない。で、分かるよな、エクステラ。」

エクスバースがエクステラの方を見る。

「私が行けばいいんだね。」

「テラさんが行くなら僕も…」

「イル君達はこの街を守ってて。私一人で大丈夫だから。」

エクステラは飛び出して行った。

「エクステラお姉ちゃん大丈夫なのかな?」

「心配するな。向こうの世界から助っ人を呼んである。」

有間がニヤリと笑う。



「ここが魔王神の城…」

目の前には禍々しい城があった。

「みんな…が幸せに暮らせる結末のために…全て消し去る。」

エクステラの精神は一瞬真っ白になった。あの時もそうだった。マールちゃんとの決着の時、私の意識は既に真っ白だった。そのやりとりは覚えているのに、まるで自分ではない何かに身体を乗っ取られるような…。

「もしかして…この世界って…」

気付いてはいけないような真相に気づいてしまった。まるで全てが出来すぎていた。

自分の正体に気づいたエクステラは城の中へ入って行った。

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