第3章 新能力の可能性

「ん?ここはどこだろう。あれ?体の感覚が変だ。妙にリアルというか…今までの無感覚とは違う、かと言って私として生まれる前の時の感覚とも違う。すごく不思議…」

「意識が戻ったみたいだな。まったくな、お前はいつも無理をする。ま、そんなお前が好きだけどな。」

「あれ?エクスバースちゃん…ここは…」

周りを見るとイル君がいる施設だった。

「どうだ?慣れたか?」

「ん〜、まだ全然変な感じ。気持ち悪いような気持ちいいような…。そういえばエクスバースちゃん来てたんだ。」

「それは別にいいだろ?ほらホットココアだ。」

「ありがとう。」

「そうだな、今の状況はあの変なやつの体がお前の体と完全に融合してる感じだな。奇跡的に虚無の力が2つの境界を消し去った。ま、スライム人間になったって感じだ。いや人形の体だからスライム人形か?ま、なんにでも変形できるな。」

「やっぱりね。もしかして私最強になっちゃったかもね。」

私は自分の力を試してみた。うん、私から生み出されたあの物体もこの新しい力の適応内みたいだ。

「お兄ちゃんみたいに上手く操れれば面白そう。ふふ、気分がいいな。」

私の中にあった色んな不安が全部消え去って気持ち良かった。

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