東北・北海道

福島県

一同は電車で3時間強、白河の関を越えて午後9時過ぎに新白河駅に着いた。荷物をビジネスホテルに置いて晩御飯を探していた。拓郎は仕事帰りのサラリーマンに白河でのグルメを聞くとこの辺りは居酒屋は多いかな。

一同は駅周辺にある居酒屋を探すと呼び込みをしている女子大生がすぐに案内出来ますと拓郎に言うと1軒目のお店に入った。

それぞれビールやチューハイ等を注文し、拓郎は今日も1日ありがとうございました。明日もよろしくお願いしますと乾杯の挨拶をしてビールを飲んだ。冷奴や枝豆、だし巻き玉子、タコわさび等のザ居酒屋のメニューを頼み1時間が経ち1軒目のお店を出た。

その後、綾実は2軒目に行こうと提案したが拓郎は明日は福島を巡るのでお開きにしますと伝えビジネスホテルに戻り、明日は7時にロビー集合にした。

綾実はほろ酔いだったため、拓郎はほろ酔いの人には水を飲むようにと部屋近くにある自販機で水を買って渡した。明日も早いから寝るよと言って拓郎は寝床につき、程なくして綾実も寝床についた。

午前6時に拓郎と綾実は起床し、28日目を迎えて月が変わり3月に突入した。綾実は昨日、アウトレットで買った赤のトップスにズボンを穿いて水色のカーディガンとアウトレットコーディネートをしていた。

午前7時ロビーに行くとカメラマンが先に来ていて2人は合流し、女性アナウンサーを待っていた。そして程なくしてアナウンサーが遅れてきて、すみません遅くなりましたとやって来た。

男性カメラマンはアナウンサーに軽く注意をすると綾実は私もよく遅れることがあるのでとホテルを出て新白河駅に向かった。拓郎はホワイトボードで福島の観光地と描いた。

すると男子高校生が観光地か分からないけど猪苗代湖(いなわしろこ)はいいと思いますよ。3月の最初の行先は猪苗代湖と決まり7時半の電車で1時間半、午前9時過ぎに最寄り駅の猪苗代駅に着き、そこから歩いて猪苗代湖の奥には山が見えると綾実を湖と山をバックに写真を撮影した。綾実は写真を見ると奥の山キレイですねと言うと湖に来てた男性があの山は磐梯山(ばんだいさん)で東北を代表する山の1つだよと教えてくれた。

一同は猪苗代湖から磐梯山に行くことを決めて1度猪苗代駅に戻りバスで磐梯山に向かった。バスに乗っている間、拓郎も含めカメラマン、女性アナウンサー全員がこの格好で登山するのかという表情で綾実を見つめていた。磐梯山の麓に着き、カメラマンは軽装ですが綾実さん登山されるんですか?

綾実はそのために山に来ましたとロープウェイを指を差し、あれで登ります。

綾実以外のメンバーは安堵の表情を見せてロープウェイで磐梯山の頂上から福島の景色を眺めた。ロープウェイを降りたところで拓郎は聞き込みをしていると福島の英雄、野口英世記念館があるよ。

午前11時、猪苗代駅に戻り次の目的地の野口英世記念館に行くためバスで10分程で着いた。

野口英世記念館に入り、一同は野口英世が黄熱病を研究しその研究をしていた黄熱病で亡くなるという悲劇に言葉が出なかった。だが野口英世の功績はすごいなと思い記念館を後にした。

お昼ご飯何を食べようかと話をしていると福島の言えばラーメン、喜多方ラーメンと聞いて猪苗代駅で喜多方ラーメンを食べた。

拓郎は綾実に福島もう少し観光する?

綾実はそうだね……と話していると女子中学生がハワイアンズ楽しかったねという会話が聞こえてきた。

綾実は私もハワイアンズに行きたいと言うとアナウンサーは拓郎にここから3時間半かかりますがどうしますか?

拓郎は綾実が行きたいと言っているので選択は1つしかありませんと電車と高速バスを乗り継ぎ3時間半、スパリゾートハワイアンズに到着した。綾実は水着をレンタルしてプールや温泉を堪能し、拓郎に写真撮ってとせがんだ。

カメラマンは拓郎に綾実さんの写真を送って欲しいと頼むと絶対に悪用しないと約束してもらえるならとLINEを教えて写真を送った。

滞在時間は1時間と短い間でハワイアンズを後にして高速バスと電車を乗り継いで4時間半、途中で駅弁を買って待合室で駅弁を食べた。午後10時になろうとしている頃、山形県米沢駅に着いた。


山形県

一同は米沢駅に着き、近くのビジネスホテルに泊まり明日はロビーに8時に集合と決めて拓郎と綾実は寝床についた。

拓郎は朝6時、綾実は6時半に起きて29日目の朝を迎えた。拓郎お綾実は着替えを済ませ、朝御飯をロビーのバイキングで食べて部屋に戻った。

午前8時、ロビーで皆が集まり米沢駅で綾実は聞き込み調査をした。だが観光地はあるものの電車で行けるところは少なく車移動が殆どで、この辺りだとトトロの森(李山丹南山神)が有名ですよ。

綾実は拓郎に車移動が殆どって言われたけどどうしよう?旅のルールから外れちゃうよね?

拓郎は基本路線はそうだけど、例外もあるよ。そもしも新潟から長野に移動する時新幹線乗った時点でそれも例外でって思ってたからさ。

ならばとカメラマンはレンタカー借りてくるねと言って綾実、拓郎、アナウンサーをロータリーで待つように伝え5分後、車2台を借りて4人ずつ分かれて車に乗り、まずはトトロの森に向かって車を走らせた。

車で10分、最初の目的地トトロの森に着くと森の形がトトロの姿に見えてカメラマンは綾実にトトロの前に立ち、写真を撮影した。

次の目的地を探していた。すると綾実は「五月雨を集めてはやし最上川」それを聞いて拓郎は今の松尾芭蕉の俳句、最上川に行きましょう。2人のカメラマンは拓郎君と綾実ちゃんは電車で旅をしてるんでしょ?レンタカー返して電車で行く?車で行く?

拓郎は車で走ってもらうこと出来ますか?いいよ、みんな車に乗って。東北自動車道で約2時間走り最上川の下流に着いた。

カメラマンは綾実に帽子被って笑顔でと綾実はお気に入りのパンダの帽子に笑顔で最上川をバックに写真を撮影した。時刻は午前10時、再び米沢駅に向かい2人が途中でどこか寄りたいところがあれば遠慮なく言ってね。

車で米沢駅に戻る途中、綾実はハウスを見かけあのハウスなんだろう?すみません、寄ってもらってよろしいですか?

ハウスに向かうとさくらんぼ農園と書かれていた。綾実は車を降りてさくらんぼ狩りが出来るか聞くとOKが出て一同はさくらんぼ狩りをすることにした。1時間綾実は脇目も振らずにさくらんぼを取って食べていた。

その姿を見て拓郎、テレビ局関係者10人は綾実のさくらんぼを食べる姿に見蕩れていた。

米沢駅に戻り、レンタカーを返して一同は宮城県に向かった。


宮城県

米沢駅で米沢牛の駅弁を買って電車で3時間弱、午後3時過ぎに仙台駅に着いた。

拓郎はホワイトボードで仙台の観光地はと描いた。

聞く人皆が口を揃えて日本三景の松島と満場一致で行先は松島と決まった。電車で約30分松島駅に着き一同は日本三景の松島を見て美しい、綾実さんこの背景で1枚と松島をバックに写真を撮影した。松島を歩いていると拓郎は聞き込み調査をすると家族連れに試合をやってるか分からないけど楽天の本拠地に行けば観覧車もあるし楽しめると思うよ。

午後4時、一同は松島駅から40分最寄り駅の宮城野原駅に着いた。そこから歩き楽天の本拠地楽天koboスタジアム宮城にやって来た。

この日楽天はオープン戦はビジターでやっていて試合を観ることはなかったがスタジアムには出店や観覧車があり綾実は観覧車に乗ろうと拓郎に提案した。

拓郎は綾実と共に観覧車乗り、観覧車からスタジアムを眺めて実際に試合やってたらこんな感じなんだろうねと2人で話し合っていた。

カメラマンは観覧車をバックに1枚写真を撮影し、時刻は午後5時を迎えようとしていた。一同は仙台駅に戻りビジネスホテルに荷物を置いて拓郎は居酒屋を巡ろうと提案した。

駅に戻り1軒目は大衆居酒屋を探しているとアルバイトの男の子が綾実に安くてオススメですよと言うと1軒目として入った。席につきアルコールとだし巻き玉子、タコわさび等を注文した。綾実はもう宮城県って早いな、もうすぐ旅が終わると考えたらなんか虚しい感じがするな……。拓郎はあっという間にここまで来たね。でもまだ岩手県、秋田県、青森県、北海道があるから旅はまだまだ終わらないよ。

そして1軒目のお店を出て2軒目のお店を探し、宮城グルメを食べられる居酒屋を探していた。綾実は宮城グルメ居酒屋を見つけ、2軒目としてお店に入った。

居酒屋に入り、まず仙台名物の牛タンを注文し続いて石巻ふかひれスープ、先程皆で行った松島のカキ丼と宮城名物を堪能した。時刻は午後10時、一同はビジネスホテルに戻り拓郎は明日は午前7時半にロビー集合にした。

拓郎と綾実はベットに横になり、2人で話しているといつの間にか寝てしまい深い眠りについた。

拓郎は午前5時半、綾実は6時に起床し30日目の朝を迎えた。午前7時半、ロビーに集まり仙台駅に向かった。

一同は仙台駅で牛タン弁当を買い、岩手県一ノ関行きの電車を待っていた。

午前8時、仙台駅から約束2時間で一ノ関駅の電車に乗り、一ノ関駅に着いた。


岩手県

一ノ関駅に着き、そこから花巻駅に向かうべく乗り換えて約1時間、午前11時過ぎに花巻駅に着いた。

拓郎はいつもの如くホワイトボードで観光地を描いた。すると岩手県花巻市に「銀河鉄道の夜や注文の多い料理店」でお馴染みに宮沢賢治記念館があると聞き、一同はまず宮沢賢治記念館に行くためバスに乗った。

バスと歩きで約30分、午前11時半頃に宮沢賢治記念館に着いた。

綾実は銀河鉄道の夜や注文の多い料理店は小学校の時に国語の教科書で読んだことある。他にも読んだことない作品も多いからこの旅が終わったら読もうかな。

一同は記念館を出ると時刻は午後1時になろうとしていた。1度花巻駅に戻ると午後2時近くになっており綾実はお腹を空いた、何か食べようと嘆いていた。

すると綾実は岩手名物わんこそばの看板を見つけ、わんこそばを食べに行くことにした。暖簾を潜り、10人はわんこそばを注文した。

入ったお店ではわんこそば15杯でわんこそば1人前とされており皆でわんこそばを食べた。最初にアナウンサーがわんこそば6杯でギブアップ、男性カメラマンがわんこそば45杯3人前、拓郎はわんこそば60杯4人前ともう食べられないとギブアップしていた。

綾実は顔色1つ変えずわんこそば120杯でなんと8人前を食べて店主、周りにいたお客さんの視線は綾実に向けられてなぜこんな華奢な女の子がこんなに食べられるのか。

綾実は思わず今までの記録は何杯ですか?

今までの記録は108杯でしたが本日記録更新しました、店主は綾実に賞状を渡し、名前を書いてお店に掲げられた。綾実はお腹が空いてたから沢山食べられたと一言残しお店を去った。

花巻駅に戻る途中、拓郎は次はどこに行こうかと話していると女子大生がフラワー&ガーデン森の風よかったよねと話しているのを聞き、隣にいる綾実を見ると目を輝かして行きたいと訴えていた。

拓郎は綾実に行きたいなら女子大生に話を聞いてくるように伝えた。綾実は拓郎のもとに戻ってきて盛岡駅からシャトルバスが出てると情報を仕入れた。

午後2時半、花巻駅から盛岡駅に向かった。電車で30分強で盛岡駅に着いてシャトルバスを待っていた。

バスで40分、目的地のフラワー&ガーデン森の風に着いた。中に入るとお花畑という言葉が似合う程一面花が咲きほこり、綾実は颯爽と走っていた。カメラマンはすかさず花をバックに1枚写真を撮影した。

午後5時をなろうとしており、綾実は次は秋田に行こうと1度バスで盛岡駅に戻った。

午後5時半、盛岡駅から電車で田沢湖駅に向かうことにした。


秋田県

電車で1時間、時刻は午後7時を近づいていた。旅館に荷物を置き、一同は夜の田沢湖に向かった。田沢湖で1枚写真を撮って旅館に戻った。10人と大所帯で大広間で泊まることになり拓郎はカメラを止めるようにお願いをした。

夜は皆で秋田名物を食べつつ岩手で綾実がわんこそば120杯食べたことで話が盛り上がった。男性陣は先に風呂に入り、続いて女性陣が男性陣と変わるように風呂に入った。

女性陣が風呂に入っている間、男性陣は終始綾実の話で盛り上がっていた。カメラマンは明日どこに行こうと話していると拓郎はとりあえず明日大きい駅で聞き込みしようと提案した。

女性陣が風呂から上がり、明日は午前9時に旅館を出ることを伝えて布団を敷き午後10時に就寝した。

綾実は午前6時、拓郎は午前6時半に起床し31日目の朝を迎えた。午前8時時に旅館で朝食を済ませて午前9時に旅館を後にした。

田沢湖駅でひとまず角館駅に向かうべく9時半の電車で角館駅に向かった。電車で20分、角館駅に着き改札を出た。

綾実は秋田での観光地を聞いて回った。するとこの近くに着物レンタル出来るところがあるよと聞き、綾実は拓郎のもとに行き着物レンタル出来るみたいだから行こうと誘った。

綾実は着物を着て写真を1枚、その近くにある雑貨屋で簪(かんざし)と手毬(てまり)を買い早速簪を付けた。一同は歩いていると人力車で散策出来ると書いてあり皆人力車に乗った。カメラマンは人力車から着物姿の綾実をカメラの被写体に捉えた。

人力車が角館の街を1周し、一同はレンタル屋に戻る途中に地元秋田の女子中高生からかわいいから写真を撮って欲しいと写真撮影をした。

綾実は秋田はよく秋田美人という言葉ある通り美人でカワイイ子が多いですよねと話していた。カメラマンは綾実ちゃんは生粋の広島人なの?

私の両親が秋田出身で私も幼稚園まで秋田にいて幼稚園の時に広島に引越しました。カメラマンはそれもあって綾実ちゃん美人でカワイイんだね。

時刻は正午になろうとしており、綾実はレンタル屋で着物を返すのと同時に秋田グルメを聞いた。すると秋田はきりたんぽ鍋が有名だよと聞いた。

一同は角館駅近くにあるお店で1時間、1つの鍋できりたんぽ鍋をつついた。午後2時、拓郎は観光地や他のグルメがないかホワイトボードで聞いた。

女子大生は道の駅あきた港に見た目のカワイイソフトクリームがあるよ。拓郎は新幹線使わなくても行けますか?

女子大生はスマホを取り出し乗換検索で調べると新幹線を使うと1時間半、新幹線を使わない場合、2時間半かかります。女子大生は急いでいるのその場を立ち去った。拓郎はみどりの窓口で電車を聞くと新幹線は2時台にあり、新幹線なしの場合は4時半だと聞いて話し合いの結果、拓郎と綾実は北陸新幹線以来通算2度目の秋田新幹線で1度秋田駅に向かうことにした。

午後3時に秋田駅に着き、そこから高速バスと乗り換えて午後4時前にソフトクリームを求めて道の駅あきた港に着いて綾実はソフトクリームを探していた。すると綾実はソフトクリームを見つけ、カワイイ〜、ソフトクリームを1つと勝手に注文をしていた。女性アナウンサーも1つ頼み、男性陣はノーマルのソフトクリームを注文した。

カメラマンは綾実のソフトクリームを食べる姿を1枚カメラで撮影した。新幹線と高速バスで1時間半かけて来たが滞在時間は15分と短く、再び高速バスで秋田駅に戻った。

午後5時、秋田駅から青森県弘前駅の電車を待っている間駅弁を買いホームの待合室にいた。30分後、電車に乗り本州最北端の青森県へ向かった。


青森県

電車で約2時間半、午後8時前に弘前駅に着いた。

一同は荷物をビジネスホテルに置き、拓郎はフロントで晩御飯を探していた。すると近くに美味しいお寿司屋があると聞いた。

そして駅近くのお寿司屋の暖簾を潜り席に着いた。拓郎は大将にちらし寿司を2人前注文した。綾実は拓郎がちらし寿司が好きだから注文したと思った。

ちらし寿司が席に運ばれ、拓郎は数日遅くなりましたがひな祭りだったので代名詞のちらし寿司を注文しました。

綾実はありがとう、拓郎は優しいね。女性アナウンサーは私の分まで注文してもらいありがとうございます。女性陣は皆で食べようと皿をもらい分けて食べた。その後、軍艦や旬のネタ等を食べてお寿司屋を出た。

一同はビジネスホテルに戻り、明日は午前8時に集合ですと伝えそれぞれの部屋に分かれた。

綾実はさっきはちらし寿司ありがとう。私の分だけじゃなくてアナウンサーさんの分まで注文するなんて拓郎優しいね。そういう所好きだよ。

密着取材が始まって1週間ぐらいになるしそりゃあね……。

ベットに横になり話していると2人はそのまま深い眠りについた。

拓郎は午前5時半、綾実は午前6時に起床し32日目の朝を迎えた。朝御飯を食べて午前8時前にロビーで合流し、弘前駅に向かった。

綾実は観光地を聞いて周り、すると女子高生から映画「借りぐらしのアリエッティ」の舞台ともなった盛美園がオススメですよと話を聞いた。

早速、電車と徒歩で約1時間で盛美園に着いてオープンを待っていた。しばらくするとオープンし、綾実は映画で見た光景だと興奮気味で話していた。1時間程散策し、弘前駅に戻り午前11時過ぎて次の目的地を探していた。

拓郎はホワイトボードで描いていると1人の男性が話しかけてきた。青森なら文豪太宰治の記念館が五所川原にあるからよかったら行ってみて。

時刻表を見ると1時間程時間があるため弘前駅周辺を歩き、カフェでお昼まで時間を潰していた。

お昼何食べようねと皆で話していると向かいの席に座っているカップルがお昼はしじみラーメン食べようと喋っていた。

30分程してカフェを出て駅近くにあるラーメン屋に向かった。ラーメン屋はオープン直後で人も空いておりしじみラーメンを頼むとすぐ席に運ばれた。

一同は食べ終わり12時半の電車で五所川原に向かった。電車と歩きで約1時間半、太宰治記念館に着いた。

綾実は宮沢賢治の時のようにここ太宰治記念館でも「人間失格」読んだけどまさか記念館に来ることになるとは。

拓郎は綾実に宮沢賢治といい太宰治といい愛読家だったんだね。綾実はでも有名なやつしか読んでないから他の小説とかも読んでみたいなって感じだよ。

そのような話をして一同は五所川原駅に戻った。

綾実はここまで来たら本州最北端の地に行きたいと提案し、近くの駅まで行くことにした。

駅で話を聞くと三厩(みうまや)駅から循環バスご出てると話を聞き、まずは三厩駅に向かった。

電車で約2時間、そこからバスに乗り竜飛崎に着いた。綾実は向こうに見えるのが北海道だね、カメラマンは竜飛崎の灯台をバックに綾実を1枚写真を撮影した。

1度三厩駅に戻り、青函トンネルを越えて北海道に向かうことにした。


北海道

北海道新幹線等を利用して約2時間半、午後8時半近くに函館駅に着いた。ビジネスホテルに荷物を置きいて夜遅いけど行きたいところがあると言ってある所に向かった。函館駅からバスに乗り、函館山のロープウェイに乗り山頂に向かった。すると左右には海が見え、太平洋とオホーツク海が見えて夜景スポットとしても知られている。綾実はカメラマンに写真1枚撮って欲しいと頼み、夜景をバックに1枚写真を撮影した。

そして函館駅に戻り、晩御飯を探すべく聞き込み調査をした。会社帰りのサラリーマンが函館ならウニ丼が有名だよ。ウニ丼を食べようとお店の暖簾を潜りウニ丼を堪能した。

午後9時ビジネスホテルに戻り拓郎は明日は午前9時にロビーに集合することを決めて部屋にそれぞれ分かれた。

拓郎は綾実に遂に北海道来たね。綾実はそうだね、北海道も満喫するぞと意気込み、じゃあ私寝るねと寝床についた。そして拓郎も寝た。

拓郎、綾実共に午前6時半に起床し、33日目の朝を迎えた。朝食を食べて9時にロビーに行き函館駅に向かった。

函館駅で北海道の観光地を探していた。

家族連れが札幌の時計台はよく旅行先で出てくるよ。早速一同は特急で札幌駅に向かうことを決め、ホームで待っていた。10時の特急で4時間弱、午後2時前にやっと札幌駅に着いた。駅周辺にはラーメン屋の他に海鮮のお店が連なって何を食べるか悩んでいた。

すると溢れるいくら丼と謳(うた)いお店の暖簾を潜った。いくら丼を注文するとお皿から溢れるいくらが乗っておりホントにこの値段でいいのかと思うほどだった。

そして歩いて10分、時計台に行きカメラマンが1枚写真を撮ると次の目的地を探していた。綾実は聞き込み調査をすると女性中学生が小樽に硝子体験出来るよと教えてくれた。

そして電車で約30分、小樽駅に向かった。午後3時クラフトショップで綾実は硝子の制作体験をした。

体験を終えてお店の中を周るとカワイイ雑貨を見かけ、1つ購入した。手作りは自宅に郵送した。

その後、綾実はショップで他に体験出来る所を聞くと小樽にキャンドル工房があるよと聞いた。

キャンドル工房に向かい手作りキャンドルを作り、その後販売されているカラフルなキャンドルを見て綾実はカワイイと思わず1つ購入した。手作りキャンドルはガラス体験のやつ同様、自宅に郵送した。

時刻は午後5時、小樽の街を散策していると近くに小樽運河があり日没が近づいておりカメラマンは運河をバックに綾実を1枚写真を撮影した。

一同は小樽駅に戻り、拓郎は次の日行くために観光地を聞いていた。家族連れが旭川にある旭山動物園は誰もが行きますよ。

拓郎は次の日、旭山動物園に行くために旭川駅に向かうことにした。午後5時半の電車で約2時間半、午後8時前に旭川駅に着いた。

荷物をビジネスホテルに置いて晩御飯を食べるために駅周辺を歩いていた。すると旭川ラーメンのお店が立ち並び、晩御飯はラーメンを食べることにした。

ラーメンを食べてホテルに戻り、9時にロビーに集合することを決めた。そして綾実と拓郎は部屋に行くとすぐに寝た。

拓郎は午前7時、綾実は午前7時半に起床し、34日目の朝を迎えた。朝食を済ませて部屋でゆっくりしていた。午前9時、ロビーに集まり旭川駅に向かった。旭川駅からバスで30分強で旭山動物園に着いた。

綾実はホッキョクグマやペンギン、アライグマを見てカワイイとずっとスマホで写真を撮影していた。そして過去に一世風靡(いっせいふうび)した風太君でお馴染みのレッサーパンダもいてカワイイ、癒されると笑顔で見ていた。綾実は全ての動物をスマホで写真を撮ったと思うほど只管(ひたすら)カメラを向けて写真を撮ることに没頭していた。

旭山動物園を後にし、1度旭川駅に戻った。

時刻は正午になろうとしており、次の目的地を探していた。拓郎は聞き込み調査をするとここからならラベンダーで有名な富良野とかいいと思うよ。

次の目的地は富良野と決め、駅弁を12時前の電車で富良野駅に向かった。約1時間半で富良野駅に着き、そこからバスと徒歩で30分強の午後1時半頃に一面ラベンダー畑のファーム冨田に着いた。

拓郎を始め女性アナウンサーやカメラマン等はヘトヘトだが綾実1人は元気でラベンダー畑を颯爽と走っていた。カメラマンはラベンダー畑をバックに1枚写真を撮影した。

その後花畑を歩くと綾実はカフェを見つけ、立ち寄ろうと誘った。一同は椅子に座り、珈琲とソフトクリームを注文した。カフェで1時間おり、午後3時にファーム冨田を後にして富良野駅に戻った。

次はどこに向かうか話し合っていた。すると家族連れが網走にある網走刑務所がいいよ、是非明日行ってみて。

午後5時の電車で1度旭川駅に戻り駅弁を買い、電車を待ち1時間後の午後7時に電車に乗り約4時間、午後11時網走駅に着いた。

ビジネスホテルに向かい、明日は午前9時にロビーに集合と決めた。拓郎と綾実はベットに横たわる感じでそのまま深い眠りについた。

綾実は午前6時、拓郎は午前7時に起床し35日目の朝を迎えた。朝食を済ませ、午前8時半にロビーに行くと既に皆集まっており網走駅に行きバスで網走刑務所に向かった。

網走刑務所に入り、ガイドツアーで巡っていて刑務所の広さに驚いて綾実はもし捕まってたら逃げるのはムリだろうなと話していた。拓郎はそうだね、綾実置いて先に行きましょうと冗談で言った。

すると綾実は拗ねて口を聞かず網走刑務所を出た。

網走駅に戻り綾実は未だに拗ねていて拓郎はコンビニでアイスクリームを買って綾実に渡した。

綾実はアイスクリームを食べると機嫌が直り、次はどこに行く?人間は数分で変わるものだと一同は思った。

駅には誰もおらずコンビニの店員にどこか観光地を尋ねた。近いかどうか分からないけど阿寒湖ですかね。駅の時刻表を見ると12時半の電車で1時間程時間があった。拓郎はただ待つのも暇なのでコンビニでトランプを買い、駅前のカフェで珈琲を飲みつつ大富豪をして時間を潰していた。

電車が来る10分前に駅に戻り、電車と高速バスで阿寒湖に午後4時半近くに着いた。カメラマンは阿寒湖をバックに1枚写真を撮ってしばらく阿寒湖の周りを歩いた。

すると綾実は湖の中に何かいるこれなんだろう?

阿寒湖に来ていたおじいちゃんがあれは阿寒湖の代名詞でもあるマリモだよ。綾実はマリモを写真に撮り、高速バスのある大楽毛駅に向かった。

午後5時に高速バスで1時間強で、大楽毛駅に午後5時過ぎに着いた。午後6時の電車で30分弱、白糠(しらぬか)駅に18時半でこの日は白糠駅で泊まることを決めてビジネスホテルに泊まることを決めた。荷物をホテルに置いて居酒屋で女性アナウンサーは旅の思い出を話していてこの旅も明日や明後日で終わるかもね。

拓郎は長かったような短かったような旅でした。綾実を始めテレビ局のみなさん、地元の人には色々教えてもらって助かりました。

ビジネスホテルに戻り明日は午前6時に集合と決めて部屋にそれぞれ分かれた。

拓郎は午前5時、綾実は午前5時半に起床し36日目の朝を迎えた。準備を済ませて午前6時、ロビーに行き、白糠駅に向かった。

拓郎はいつものように駅で聞き込みをしようとしたが人がおらず、一同は電車に乗り終点南千歳駅に向かった。電車で約3時間半、午前10時を過ぎて南千歳駅に着いた。乗換の間に一同は売店で軽食を取り拓郎は聞き込みをして苫小牧に行くことにした。

電車で30分、苫小牧駅に着き聞き込み調査をした。すると苫小牧市科学センターを教えてもらいバスと徒歩で約10分で着き、展示等を見て拓郎は東京で見た宇宙ミュージアムと同じぐらいすごいと興奮していた。科学センターを出る前に拓郎は次の目的地を探すために館内の男性スタッフに尋ねた。

男性スタッフは室蘭の地球岬の景色はいいよ。苫小牧駅に戻った。1時間程時間があり、お昼をラーメンセットを頼みホームで待っていた。

12時半の電車に乗り室蘭駅に向かった。電車で約1時間半、午後2時過ぎに室蘭駅に着いた。その後バスと歩きで約30分、午後3時前に地球岬に着いてカメラマンは灯台の前に綾実を立つように伝えて写真を1枚撮影した。

一同は室蘭駅に戻ってカフェで珈琲を飲みカメラマンはこれで日本1周出来たね、この旅は終わり?

綾実は最後にどうしても行きたいところがあって……。私、コナンの映画の舞台にもなった夜の白鳥大橋を見たいんですがよろしいですか?

カメラマンはそれは全然いいけど移動するとなったら車だと思うけど拓郎君いいかな?

拓郎はお願いします。最後に綾実の我儘(わがまま)を聞いてもらえますか?

カメラマンは分かった。最後に白鳥大橋に行こう。

そしてしばらく話をして日没を迎える午後5時半、一同はカフェを出てレンタカーで白鳥大橋に向かった。室蘭駅から車で15分、白鳥大橋に着いて車を停めて橋に向かって歩いた。

綾実は室蘭の工場夜景を眺めていた。カメラマンは綾実を橋に写る位置に綾実を立たせて1枚写真を撮影した。カメラマンは片付けて帰ろうとすると綾実はちょっと待ってください、最後に皆で写真を撮ろうと提案した。

カメラマンはボタンを押し駆け足で皆のもとに向かい全員で写真を撮った。

そして午後6時半、室蘭駅に戻り最後の晩御飯を一緒に食べようと室蘭駅でジンギスカン鍋を食べることにした。

午後8時前の電車で新千歳空港に向かった。約1時間半、午後9時過ぎに新千歳空港に着いた。新千歳空港で案内板を見るとテレビ局組の羽田空港、拓郎組の中部国際空港共に便はあったもののそこからの電車がないため一同は新千歳空港近くのビジネスホテルで泊まることにした。

ビジネスホテルに移動し、拓郎はテレビ局の人たちに今日まで密着取材ありがとうございました。僕たちは朝イチの便で帰りますと伝えて2人は部屋に向かいそのままベットに横になり深い眠りについた。

拓郎は午前6時、綾実は6時半に起床し37日目の朝を迎えた。

2人は軽く朝食を済ませて午前8時に空港に行き、手続きに行くとそこにはテレビ局の人たちがいて2人は挨拶をして綾実は1人ずつ握手をして写真撮影をして拓郎と綾実は中部国際空港、テレビ局組は羽田空港とそれぞれ飛び立った。

これにて拓郎の全国1周の旅は終わりを迎えた。

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