中国・四国
山口県
下関駅に着いた拓郎はこの日は下関で泊まることを決めた。さて何を食べようかと駅を出るとフグ料理のお店が立ち並んでいた。
だが、拓郎はどのお店に入ったらいいか分からないので聞き込み調査に周った。
話を聞くとフグ料理は高級料理で居酒屋でも中々食べられないと聞いた。フグではなく違う物を食べようとしていたら居酒屋の店長がフグ料理が安く提供してると声をかけてきたのでお店に入った。
拓郎はメニューを見るとフグの西京漬と書いてあって半信半疑でビールと共に注文した。店長はホントのフグは高くて中々食べられないけど西京漬等で食べると美味しいよと言って拓郎は食べた。
居酒屋で飲んでいると少し酔い始めのサラリーマンが山口なら小京都と呼ばれる萩市、錦帯橋、角島には絶対に行った方がいい。方角は違うが岩国市に行けば岩国寿司、あれは是非食べて欲しいね〜と話しかけられて次の日の予定が決まった。
そして拓郎は美味しいですね今度は本当のフグを食べたくなりましたと伝え、会計を済ませて旅館に向かった。
旅館で1泊し、6日目の朝を迎えた。拓郎は下関駅に行って始発電車に乗り、まずは萩市に向かった。駅に降りると小京都というのに相応しい雰囲気で喫茶店で朝御飯を食べて阿川駅に向かうと角島に行きたいとお願いをしていた。すると角島に用事があるという30代のサラリーマンが乗せてくれて角島に向かった。
旅を始めて1週間たらずで2度もヒッチハイクをすることになるとは思いもしなかったが優しい人が多くて助かった。
角島に20分程滞在して再び阿川駅に戻ってきて次は錦帯橋に向かった。
拓郎は時計を見ると午前11時半、少しお腹が空いてきたので前日の夜にフグの西京漬は食べたがノーマルのフグを食べられなかったことが心残りでランチなら安く食べられるだろうと安直な気持ちでホワイトボードにフグで安くて美味しいランチと記載した。
錦帯橋にいたおじいちゃんがこの道をまっすぐ行ったところにフグの美味しいお店があるよ、たしかランチもやってるはずだから行ってみたらと教えてくれた。拓郎はすぐさま教えてもらったお店に向かい、お店に入るとフグ料理ランチ2000円と書かれていた。
拓郎は悩んだ。ランチにしては少し高いな……。でもここで食べなかったら売り切れて食べられなくなると思いフグ料理ランチを注文した。オーダーを通して20分念願のフグ料理が出てきてタレを付けて食べるとこれが美味しくてなんともいえない味だった。
フグ料理を堪能した拓郎は次に岩国寿司の岩国市に向けて電車に乗った。新幹線や特急を使えばすぐだが鈍行列車だとすごい時間がかかる。12時にお昼ご飯を食べ終わって電車に乗ったのに着いたのは午後4時で1度ホームに降りて岩国寿司の駅弁を買って電車を乗り換えて広島に向かった。
広島県
電車に揺れること2時間半、時刻は午後7時を迎えようとしていた。この日は山口を堪能する形となり尾道駅で降りて泊まることを決めた。そうと決まれば晩御飯を食べようと色んな人に声をかけた。尾道焼きは食べるべきだと聞いた人みんなが口を揃えて答えた。
そこまで言うのならばと拓郎は尾道焼きを食べることを決めた。駅を出てお店を探しているとどこもかしこも満席で入れずにいた。次の店で入れなかったら別の物を食べて尾道焼きは明日にしようと思っていた。
そして探すこと6件目、拓郎はついに尾道焼きのお店に着き、1人なら大丈夫だとやっと思いで入った。この時時刻は午後7時になっていた。そしてメニューを見ると沢山あり、ミックス焼きを注文した。
拓郎が注文して5分後、扉が開いて1人の女性と目があって店員さんが拓郎のもとにやって来て相席よろしいですか?拓郎は広島のことを何か聞けると思い相席を引き受けた。
彼女はため息をついてモダン焼きを頼んでいた。先にきたミックス焼きを半分彼女に渡し、どうされましたかとおそるおそる聞いた。
彼女は城島綾実(じょうじまあやみ)24歳で看護師をしていました。拓郎は綾実にしてましたって言うと……?綾実は拓郎に今迄あったことを話し始めた。
綾実は童顔で患者さんの血液検査や点滴を替えている時にセクハラをされて他の看護師や病院の先生に相談しても全然話を聞いてくれなくて辞めました。
拓郎は綾実の話にうんうんと頷き話を聞いていると綾実はせっかくだからお酒を呑み交わさない?拓郎は後はビジネスホテルに行くだけだしと思っていた。
拓郎と綾実は午後10時まで飲んで綾実は酔いつぶれていて拓郎は綾実をほっておけずにいた。近くにいるサラリーマンに近くのビジネスホテルの場所を聞いた。
拓郎は自分の分と綾実の分と支払い、ビジネスホテルに向かいシングルの部屋を2つ空いているか聞いた。
しかしこの日はダブルベッドしか空いておらず拓郎は少し心苦しいと思いつつもダブルベッドで泊まった。
拓郎は自販機で水を買い、酔いつぶれている綾実をベットに寝かして顔を見ないように背を向け寝た。
7日目の朝、拓郎は朝6時に目が覚めた。シャワーをしていると綾実は目を覚ました。
綾実は拓郎に挨拶すると昨日はすみませんでした、尾道焼きを食べている時に変なことをいってませんでした?拓郎はセクハラされて辞めたって言ってましたとここにいる理由等ひと通りの説明をした。
綾実は昨夜はすみませんでした。なにか私にお詫びをさせてもらえませんか?拓郎はなら電車で広島の街を案内して欲しいとお願いをした。
綾実はビジネスホテルの名前を聞いて家が近いから一緒に私の家に来て、着替えている間テレビでも見てゆっくりしていて。拓郎は綾実の家に行くことになった。綾実の家に行き30分後、水色のワンビースに着替えてじゃあ行こうかと2人は尾道駅に向かった。
綾実はまず安芸の宮島に向けて電車に乗り、拓郎と綾実は改めて挨拶をしてLINEの交換と連絡先を交換して同じ城島性だと話が合い、拓郎は綾実に旅行の趣旨を伝えた。
綾実はねぇ拓郎君さっきから全然目を合わせてくれないけどどうして?私と一緒にいるのイヤ?
拓郎は綾実さん美人で可愛くて目を見て話すのが恥ずかしくて……。綾実は照れながらありがとう、でもさせっかく2人で出かけてるんだからもうちょっと目を合わせて欲しいなっ。そんな会話をしていると最初の目的地、宮島の最寄駅に着いた。
2人は電車を降りて改札を出た。綾実はあそこに鳥居があるのが有名な厳島神社だよ。拓郎は綾実に一緒に写真を撮りましょうと意を決して聞いた。
綾実はいいよ写真撮ろうと言って持っていた自撮り棒にスマホを付けて厳島神社をバックに写真を撮った。
そして駅に戻る途中、綾実はチンビラに囲まれた。
拓郎は咄嗟に綾実を守らなければと戦闘態勢に入った。
綾実はため息をつきながら次々と巴投げで一網打尽とした。何事もなかったかのように綾実は歩き出し、拓郎は綾実に守ってもらう形になってすみませんと頭を下げた。
綾実は守ろうとしてくれたその姿勢だけで嬉しいよ、高校時代に柔道を少しかじってて得意技が巴投げだったんだよと話していた。
2人は電車に乗り、綾実はよかったら私も拓郎君と一緒に旅について行ってもいい?旅は道連れ世は情けって言うけど私がいたら邪魔かな?
拓郎はそんなことないです、是非一緒に旅をしましょうと決まり拓郎はまた尾道の綾実の家に向かった。この時、拓郎は巴投げをする綾実に始めての様な気がしなかった。
拓郎は綾実の家で支度をする綾実を待っている間、大学の友達の透に電話した。拓郎か、どうした?
透は城島綾実って名前聞いたことあるか?
透は城島綾実といえば広島実業高校時代には個人戦、団体戦で3連覇に貢献したよ。透すごいな〜。
何言ってるの?最後の全国大会が愛知で行われてた時、一緒に見に行って出待ちしたの覚えてないのか?
拓郎はそういえば握手してもらったな。あ、1つ思い出した。透だけど当時城島綾実のスポーツ雑誌を2冊買って1冊は観察用、1冊はハサミで切り抜いて写真集みたいにしてたな。あれは今考えても気持ち悪いな〜。
透は拓郎もかわいい、こんな子が世の中にいるのかファンタジーの世界にいる女の子だって言ってたの誰だよ。綾実は拓郎の電話を聞いてファンタジーの世界にいる女の子って?拓郎は電話のスピーカーを切り電話を綾実に変わった。
綾実ははじめまして、私のこと応援してくれてありがとうございます。透はまさか電話の相手が憧れの綾実だと知らずあの〜?すみませんどちらですか?
綾実は誰の話をしてました?透は城島綾実さんの話をしてました。えっ、まさか……?綾実さんですか?
そうです、私が話に出ていた城島綾実です。
透はえっ、ええっ〜!そして思わず携帯を落とし、綾実は拓郎に電話切れちゃったと携帯を返した。
そして綾実は荷造りを終えてまた尾道駅に行き電車で広島駅に向かった。広島駅に着いたのは午後1時半で少し遅めのお昼ご飯に駅近くのカキフライのお店に向かった。2人でお昼を食べ、午後2時広島駅から電車で岡山県へと向かった。
岡山県
2人は午後5時に岡山県倉敷駅に着いた。拓郎はホワイトボードでオススメの観光地、グルメは?駅を歩いていると20代のOLから鷲羽山(わしゅうざん)展望台が有名だから行ってみて、もうすぐ日の入りだからキレイだと思うよ。
拓郎と綾実はバスを乗り継ぎ展望台に向かい、展望台に着くと瀬戸大橋に夕陽が沈もうとしていた。
拓郎は意を決して僕は綾実さんのことが好きです僕とお付き合いしてください。綾実はじゃあちょっと目を瞑ってと言い、拓郎に近づいた。
拓郎はや、ヤバい巴投げされると思い受身でいると綾実は拓郎のほっぺたにキスをしてこれが答えだよと囁いた。
拓郎は顔を赤くして綾実を直視出来ずにいると拓郎君、顔が赤くなってるよかわいいね。
拓郎はいや、これは夕陽が反射しただけで顔は赤くないよ。綾実は付き合うんだからお互いに名前を呼び合おうよと言って手を繋ぎ展望台を後にした。
午後6時、綾実は拓郎に倉敷駅に戻り、アウトレットの看板が見えたから行きたいとせがんだ。拓郎はしばらく考え、これ以上進んでも途中でホテルがない駅に着く可能性もあり倉敷駅でビジネスホテルを探すことを決めた。
綾実に今日は倉敷で泊まるからアウトレットに行くことを決めた。
2人でアパレルショップをいくつか巡り、ある店で綾実はかわいい〜と言って赤色のミニスカートと水色のミニスカートを当てて拓郎にどちらが似合うか聞いた。
拓郎は1度試着してみたら?綾実は試着室へ向かった。
赤色と水色のミニスカートをそれぞれ穿いて拓郎に尋ねた。
拓郎は赤色を選び、綾実は会計を済ませて店を出た。アパレルショップを周って2時間が経ち、時刻は午後8時になり晩御飯で倉敷うどんを食べてビジネスホテルに宿泊をした。
8日目の朝を迎えて拓郎は午前6時半に起きて綾実が起きる前に着替えていつでも行ける用意をしていた。午前7時に綾実は起きて拓郎に着替えるから先に朝御飯食べてきて欲しいと伝えた。拓郎は食堂に向かうと既に沢山並んでおり席に着くまでに30分を要していた。
拓郎が食べていると着替えてメイクをした綾実がやって来て2人で朝御飯を食べて午前8時にホテルを出た。
拓郎は綾実にもう少し倉敷を観光する?
綾実はすぐに行けるところがあれば行くしそうでないなら四国に行くか山陰に行くかどちらかに行こうかなと思うよ。
拓郎は聞き込み調査をすると桃太郎のからくり博物館があることを聞いたが10時からの営業で綾実はまた岡山来るから1度山陰に行こうよ。駅に戻り暇つぶし用にトランプを買い、午前9時倉敷駅を出発して鳥取県へと向かった。
鳥取県
電車で4時間半と長旅でトランプをしながらお互いの生い立ちについて話していた。拓郎は綾実そのスカートって……昨日アウトレットで買ったやつ?綾実はそうだよ、なんで今さらなの。何時間一緒にいるのよ。
朝御飯食べてる時から気にはなってたけど半信半疑だったもんでさ。電車は午後1時40分頃、鳥取駅に着いた。
駅を少し歩くとすなば珈琲があり、立ち寄り拓郎はナポリタン、綾実はサンドウィッチを食べた。
午後2時、バスに乗って鳥取砂丘や浦富海岸を周り再び鳥取駅に戻ると午後4時半で綾実は名探偵コナンが好きで作者の青山剛昌の故郷北栄町に向かった。
午後5時半に最寄の由良駅に着くと綾実は無邪気に喜んでいた。看板にはコナン君が出迎え綾実と共に自撮り棒で撮影した。
その後コナンに纏(まつ)わる名所を周り、グッズショップに1時間滞在して限定のコナングッズを買っていると時刻は午後7時半で1度米子駅へと向かった。
米子駅に着いたのは午後8時を過ぎていて拓郎はホワイトボードでおすすめグルメを見つけようとしていた。昔、綾実のファンだったという女子大生が鳥取カレーや天ぷら、海鮮が美味しいとオススメしてくれた。
それを聞いて綾実は天ぷらが食べたいと拓郎に提案した。駅を歩き居酒屋で天ぷらの美味しいに入り晩御飯を食べて帰ろうとすると綾実はもう1件行こうと誘った。2件目で豆腐やサラダ等軽いものを食べてホテルに向かった。
すると綾実は高校生がこんな時間まで出歩いていたら危ないと注意喚起された。綾実は童顔で制服を着たら高校生でも通じるが本人は複雑な気持ちでいた。
旅館に行き綾実は拓郎に私ってそんなに童顔なのかな?拓郎は始めて会った時高校生かなって思ったよ。
そっか……。高校生じゃないかって言ってもらてるのはすごい嬉しいけどその度に警察に聞かれるのもイヤなんだよね……。
綾実はもう慣れたと言うが童顔が故にチンピラと警察によく話しかけられるところが悩みの種であった。
夜が明けて9日目の朝を迎えた。綾実は朝6時に起きて拓郎を起こした。拓郎は綾実こんな朝早くなに?
私行きたいところあるから早く用意して電車乗るよ。
拓郎は眠い目をこすりながら身支度をして米子駅に向かった。2人は電車に乗り島根県に向かった。
島根県
綾実は小説で砂時計を読んでいたので島根県に行く機会かあれば聖地巡礼をすることが憧れだったと拓郎に話した。その夢が叶うことが出来てよかったね、だとしても朝6時過ぎに起こされるとは思わなかったと談笑していた。
駅のコンビニでおにぎりを2つ買い6時半発過ぎの電車に乗り、浜田駅に9時45分頃に着いてバスに乗り換えて石見海浜公園で砂浜を歩き写真を撮影し10時半発の電車で仁摩サンドミュージアムに向かった。
電車で1時間半乗り、最寄駅に着きお昼を食べようと思いホワイトボードでグルメを探した。駅を下りると今から出雲そばを食べに行こうと何人かが話していた。
12時半駅近くにある蕎麦屋の行列に並び蕎麦を食べて歩いてミュージアムに向かった。
綾実はミュージアムに着くと砂時計に釘付けで体験しようと言い、2人で砂時計を作っていた。小さいサイズの砂時計に綾実は自分の作ったやつをカワイイと嬉しそうに話していた。2人は午後2時発の電車で出雲大社(いづもおおやしろ)へ向かった。
電車で2時間半、午後4時半過ぎに出雲大社に着いたが閉園時間が迫っていたのでお参りをして恋愛成就のお守りを2つ買って鳥居と共に写真を撮影した。
駅に戻り2人は電車に飛び乗り出雲市駅へと戻った。拓郎は電車を調べると日にち過ぎるけど瀬戸大橋を越えて香川に行けるけどどうする?綾実はこのまま香川行こう途中で寝てたらゴメンね。
いつものように2人で仲良く話していると拓郎の携帯が鳴り、透からLINEが届いた。
この前外で電話しててビックリして携帯を落として割れたから修理出してて連絡返せなくてゴメンな。
綾実は誰からと聞くと拓郎はこの前電話した透だよ。透は夏に合宿免許行くから春休みにアルバイト頑張ってるみたいだよ。
拓郎はそうだ、綾実の写真送ったら喜ぶかも知れないからと綾実のカワイイ写真を拓郎のLINEに1度送った。そして透に送り、30分頃LINEが返ってきた。
ホント綾実さんカワイイね、なぜ拓郎がこの写真を?
旅行している時に会って写真を撮ったよ。続いて2ショット写真を送る透はえっ、どういうこと……と謎めいていた。こうして8時間の長旅を楽しみ香川県坂出駅に到着した。
香川県
日付が変わり午前0時半2人はお互いの肩に顔を乗せていて車掌さんに起こされ駅を出た。拓郎は今から空いてるホテルや旅館なんてあるかな?
綾実は電車の中でビジネスホテルを予約しておいたよ。拓郎は綾実ありがとう電車の中で透にLINEでアホなことをしてた俺とは違うね。2人はホテルに向かい爆睡をした。
午前8時拓郎は綾実よりも先に起きて10日目の朝を迎えた。15分後、綾実も起きてきて着替えて拓郎に朝御飯を食べに行こうと急かした。
綾実はフロントの女性に食い気味でこの近くにあるうどん屋を教えて欲しいと聞いた。ホテルから駅まで数件あると聞き、女性の行きつけのうどん屋に行くことにした。
朝御飯に2人はうどんを食べていると別のカップルが小豆島のエンジェルロード歩こうよと話をしているのを聞いてうどん屋を後にした。
綾実は拓郎にさっきの話聞いた?私たちもエンジェルロードに行こうよ。拓郎はみどりの窓口でエンジェルロードの行き方を聞いた。
午前9時の電車で2人はまず高松駅に向かった。15分程で高松駅に着き、10時発のフェリーに乗り30分船に揺られ小豆島の土庄港に着いた。
2人はバスに乗りエンジェルロードに向かった。恋人の聖地と彫られている場所で写真を撮影し、干潮の時間となり2人は開かれた道を手を繋いで歩いた。
土庄港 11時20分発のフェリーに乗り再び高松駅に戻ってきた。時刻は正午を迎えようとしていた。
高松駅で香川の名物グルメを聞いた。すると地元の女子高生が讃岐うどんバーガーやおいりソフトっていうかわいいお菓子が乗ってるソフトが有名ですと教えてくれた。
駅周辺を歩いていると讃岐うどんバーガーのお店があり拓郎はイートインで2つ頼み食べてお店を出た。お店を出て15分、綾実はひときわ長い行列を見つけた。
綾実は拓郎と共に列を並び30分後、2人の番でおいりソフトを注文した。
綾実はソフトクリームを見て燥(はしゃ)ぐ姿はまるで女子高生そのものだった。
綾実はおいりソフトの写真に撮り、拓郎に食べてる様な姿を写真で撮ってもらった。そして綾実は次は徳島に行こうと乗り気で徳島に向かうことにした。
徳島県
午後1時発の電車に乗り1時間程で徳島駅に着いた。拓郎と綾実はオススメの観光地を聞いた。すると綾実は子連れの家族にひょうたん島クルーズが有名かなと耳寄りの情報を仕入れ、拓郎と共に駅を出て公園に向かって徒歩で向かった。10分程歩きクルーズに乗車して徳島の街並みを見物して再び戻ってきた。
拓郎はホワイトボードで徳島のスポットを聞くと皆口を揃えて徳島に来たのならば鳴門の渦潮は見るべきと推され、徳島駅に戻り午後3時発の電車で鳴門駅に向かった。30分程電車に乗り鳴門駅に着いた。
2人は駅近くにある観光船に乗り渦潮を生で見るとホントに吸い込まれるかのような勢いで感動し、綾実はスマホで動画を撮っていた。
船付き場に戻り、時刻は4時半でもうすぐ日の入りだから渦潮に夕陽が沈むところを見たいと綾実は拓郎に伝えた。
近くの公園に座り話していると渦潮の奥で夕陽が沈んでいく姿を見て鳴門駅に行って他の観光地を聞くと基本的なメインはその2つだよ。それを聞いて2人は午後5時で少し早めの晩御飯を徳島ラーメンを食べて5時半の電車で高知県に向かった。
拓郎は今回の旅で特急を使うつもりはなかったが隣にいる綾実を1日中振り回してるから早くホテルで休ませてあげようと思い特急に乗り午後9時頃、高知駅に着いた。駅に着き、予約した旅館に着いてすぐに寝た。
高知県
太陽が上がり、午前7時綾実が先に起床した。隣にスヤスヤ寝ている拓郎の姿を見てカワイイなぁ〜と思っていた。浴室に行き、シャワーを浴びて綾実が着替えていると拓郎は目を開けた。だが見てはいけないと思いすぐさま瞼を閉じた。
綾実は着替えを終えて拓郎をくすぐりって起こした。さっき着替えてるところ見たでしょ?拓郎は見てはいけないと思って思わず寝たフリをしたよ。そっか〜、じゃあ今度、旅館に行ったら混浴しようねと笑顔で話した。
拓郎は綾実にちょっかいをかけられ11日目の朝を迎えた。朝食を食べてホテルを出たのは午前8時半で綾実がちょっかいをかけなかったらもう少し早くホテルを出たかもと思っていた。
2人は高知駅に向かい、拓郎は聞き込みをしているとバスで行けるから行ってみた方がいいと多数の声が寄せられた。2人は高知駅からバスに乗り高知城に向かった。9時発のバスに乗り30分程でバス停に着いた。
拓郎と綾実は高知城に向かい、その後公園の周りを散策していた。ベンチに座り話していると桂浜にある坂本龍馬の銅像すごかったね〜と聞こえてきて拓郎と綾実は互いに顔を見つめ合い次の行先は桂浜に決まった。
高知駅に戻った2人は10時発の高速バスで桂浜に向かった。バスに揺られること45分、最寄りのバス停に着いた。
綾実はバスを降りると砂浜に向かって走ると砂浜で転んだ。拓郎は綾実に大丈夫か?
綾実は大丈夫だよ。それよりもミニスカートを穿いるから拓郎にスカートの中見てる人いなかった?みんな驚いて綾実を見てたけどそこまでは大丈夫だよ。
綾実はスカートに付いた砂を払い、坂本龍馬の銅像を探して歩いた。銅像の大きさに見とれていると近くに水族館があり、綾実は拓郎に行こうと誘った。2人は水族館に行き綾実はカワイイ〜と全部の魚を写真撮ったと思うぐらいずっと撮影をしていた。出口にあるグッズショップで綾実はイルカのスマホケースとペアルックでウミガメのTシャツをそれぞれ購入した。
その後バスで高知駅に戻り時刻は正午を過ぎていてお昼ご飯を探していた。
飲食店を探しているとカツオのたたきを掲げる看板が多くお昼にカツオのたたきを食べて綾実は次は松山に行こうと提案し、午後1時時発の高速バスで愛媛県松山駅に向かった。
愛媛県
高速バスで3時間弱、時刻は午後4時前に松山駅を到着した。駅に着くと道後温泉の街松山と掲げられていて道後温泉に宿泊をすることを決めた。
拓郎は食事は外で食べてくるのでと女将さんに伝え、
1度荷物を温泉に置いて女将さんに紹介された松山城に向かった。松山城に来てこんな時間なのに沢山人がいることに驚いた。旅館に戻る途中、綾実は浴衣をレンタル出来るお店を見つけて入った。
綾実はどの浴衣にするか悩んでいる時、拓郎はこれでオススメの観光地やグルメを聞けるならいいなと店の端の方で待っていた。すると綾実は水色の浴衣とピンクの浴衣どっちを着て欲しい?
拓郎は両方写真に撮って気に入った方を着たら?
綾実は店員さんにそういったことは可能ですか?すると時間かかってもいいならばと特別に許可が出た。
まずピンクを着てスマホで写真を撮り、次に水色の浴衣を着て写真を撮った。悩みに悩んだ末、綾実は後で着た水色の浴衣をレンタルした。
店員さんから近くに商店街があるよと教えてもらい綾実はよほど浴衣を着れたことが嬉しかったのかルンルンでスキップをしていた。拓郎は腕時計をみると午後6時半で少し早い晩御飯を食べようと提案した。
商店街を歩くと伊予の郷土料理と非常に興味深いお店を見つけて暖簾(のれん)を潜った。2人はオススメコースを注文するとタコ飯、鯛そうめん、さつま汁、いぎす豆腐、じゃこ天と豪華なメニューで拓郎はビール、綾実はグレープチューハイを頼んだ。2人は乾杯し、オススメコースを食して店を出た。
2人は近くにあるベンチに座り、綾実は拓郎にして欲しい髪型とかある?ふいに聞かれた拓郎はポニーテールして欲しいなとお願いをした。綾実はリクエストされたポニーテールにして2ショット撮影してレンタルショップに戻り、着替えて道後温泉に戻った。
拓郎は綾実に今日も1日お疲れ様でしたと言って部屋にある風呂に浸かっていると綾実が浴室にやって来た。拓郎は綾実、なんで入ってくるの?出るの待っててよ……。なんでって朝に旅館に行ったら混浴しようって話したでしょ。迷惑だった?
拓郎はそんなことはないけど、ホントにこんな時がくるんだと思ったら緊張しちゃって……。拓郎と綾実は互いの背中を流し合い1つの湯舟に浸かっていた。
1時間程して湯舟から上がり、旅で沢山のグルメや観光地を巡って色んな人に出会えたな。私の場合、拓郎と出会えてホントに救われたよありがとう。
拓郎も綾実と出会えてまさか一緒に旅をしてくれるとは思わなかったからホントに嬉しいよ。この後2人は厚いキスをし、手を繋いで寝た。
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