第2話 夜に蕩ける

くちの なかに オーガストの したが はいりこんできて ぼくは いきぐるしく なった。オーガストの したは ぼくの したを おいかけて つよく やわらかく からんでくる。


「ん……」


どうしよう すごく どきどきして なんだか くるしい。かおも からだも ぜんぶ あつい。


ながい ながい キスが おわると オーガストは ぼくの りょうてくびを がっちり つかんだまま シャツの うえから ぼくの おへそに キスをした。


「ひゃあっ! くすぐったいよ オーガスト」

「ん? ここか?」


くすくす わらいながら オーガストは ぼくの シャツを くわえて むねの うえまで たくしあげた。よるの くうきに ふれて ちょっと ひえた おなかに オーガストの あったかい したが すべりおりる。


「やだ やだ くすぐったいってば」

「はは、じゃあこっちはどうだ?」


ぼくが わらいながら あしを じたばた させると オーガストは こんどは ぼくの むねを なめあげた。それから かるく さきっぽを かむ。その しゅんかん ぼくの なかを いたいような むずむずするような ずきんとした なにかが はしって ぼくは ぴくんと せなかを そらした。


「んっ」


めを とじて うつむくと オーガストは はんたいがわの むねも いっぱい いっぱい なめあげた。そのたびに ぼくの からだは ずきずき ぴくぴくして あつい いきが のどから もれた。


むねも おなかも おへそも こしも いろんな ところを つよく すいあげられて ぼくの からだには いくつもの あかい あとが ついた。


「オーグ オーグ」

「どうした?」


あまく といかえしながら オーガストが ぼくの くびすじに キスをした。


「どうしよう ぼく なんだか へんなんだ」

「どこが? 言ってみろよ」


ぼくの のどもとに かるく はを たてながら ふくみわらいの こもったこえで オーガストが たずねる。ぼくは はずかしかったけど しょうじきに いってみた。


「あのね さわられてもないのに おちんちんが びくびく する」


どうしよう やっぱり いうんじゃ なかった。だって オーガスト いま わらった。


「そうか。ここがびくびくするんだな?」


そういって オーガストは ズボンの うえから ぼくの おちんちんを やんわり にぎった。ぼくは びっくりして オーガストの シャツの そでを ぎゅうっと つかんだ。


「オーグ オーグ ぼく」

「怯えるな。……今度は、痛くしないから」


かたかた ふるえる ぼくの ゆびを そっと シャツから はがすと オーガストは そのゆびに ちゅっと あたたかい キスをした。そうして てばやく ぼくの ズボンを おろして しまった。


ぼくの おちんちんは いつもと ちがう かたちをしていて したぎを とられると ぴょこんと はねるように とびだした。オーガストは ちいさな ビンを とりだすと そこから とろりとした なにかを てのひらに ながした。ふわり あまい においが ひろがる。


「なあに それ。いいにおい」

「香油だ」


オーガストは こうゆを ぬった てで ぼくの ふとももを なであげた。つめたくて ぬるぬるして ぼくは びくんと かたを ゆらした。ぎゅっと とじた まぶたの うえに オーガストの くちびるが かさなる。したが めじりを とおって ほっぺたを くすぐる。そうして ながいゆびは ぼくの おちんちんを きゅっと にぎりしめた。


「やっ」


ぬるぬる ぬるぬる なんだか へんだよ オーガスト。いっぱい いっぱい こすられて あたまの なかが ぼんやり する。あつい。のどが あついよ。


「……は…… あぅ……っ」

「いいぜ。出しちまえよ」


どうして オーガストは ぼくが でちゃいそうなの わかったんだろう。はずかしいから がまんしようと おもってたのに。


「出さないのか。強情だな」


そういって オーガストは おちんちんから てを はなして ぐいっと ごういんに ぼくの こしを だきよせると するり その おくへ ゆびを のばした。


「やっ あっ」


にげようと おもったのに かたを かたてで おさえられただけで ぼくの からだは うごけなくなった。そうして オーガストの ゆびが ぬるりと おしりの あなを くすぐった。


「んっ……」


ぬるぬる ずぷずぷ ゆびは でたり はいったり しながら ちょっとずつ ちょっとずつ おくに すすんでくる。

このあいだ いじられたときは すごく いたかったのに きょうは ちっとも いたくない。それどころか なんだか むずむず もっと いっぱい こすって ほしくて ぼくは おもわず こしを よじった。


「オーグ……」


オーガストは ぼくの あしを つかみあげると さゆうに おおきく ひろげさせた。それから ずるりと ゆびを ひきぬいた。


「痛かったら言えよ」


ひくく みみもとで ささやいて オーガストが ふくを きたまま おちんちんだけ そとに だした。それから おちんちんを ぼくの おしりに あてがった。あつい。こわいくらい おおきくて すごく かたい。それが ちょっとずつ ちょっとずつ ぼくの なかに しずみこむ。いたいのは すこしだけで それより あついほうが おおきくて ぼくは すごく へんな きもちで だけど ぎゅうって くちびるを かんで ぷるぷる ふるえながら オーガストが ぜんぶ はいってくるのを めを とじて まった。


じかんをかけて ゆっくり ゆっくり それが うめこまれると オーガストは ぼくに キスをした。あつい いきが ほっぺたに かかる。


「……動くぞ」


オーガストは ぼくの りょうひざを だきあげると さらに おくまで おしいった。そうして つよく つきあげた。


いきが とまる。あたまが まっしろに なる。はげしく なんども ゆさぶられて ぼくは もう なにが なんだか わかんなく なってきた。ひっしになって オーグの シャツを つかんだら いきなり おちんちんを にぎられて ぼくは びっくりして めを あけた。


「あっ やっ オーグ そこ いや」

「どうした、恐いか」


こくこく うなずいたけど オーガストは てをはなさないで それどころか ぬるぬると こすりだした。どうしよう こんどこそ でちゃうよ オーグ!


「モラ」


ぼくの なまえだ。ぼくの。ぼくの。


「モラ……お前は俺のものだ」


うん うん オーグ ぜんぶ あげる。ぼくの ぜんぶ オーグに あげる。オーグ オーグ……。

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