第8話 下校



一応最終話ということになりますm(_ _)m


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「それじゃあ帰ろうか」


「そうだねー」


 二人でいると沈黙が起こる事が結構あるけど、僕はやっぱりこの沈黙は嫌いじゃない。落ち着けるのだ。


「偶に気になるんだー」


「何に?」


「数年後、数十年後にもこうやってゆう君と生きていけてるのかなーって」


「僕はこの先何十年でもみゆと一緒にいたいって思ってるよ」


「ほんとゆう君は……真っ直ぐだなー。中学の頃から全然変わってない」


「そうかな」


「そうだよ。ゆう君があの時話してくれなかったら、私は今でもダメなままだったと思う。ゆう君のおかげだよ」


「あれはみゆ自身が動いた結果で、僕は手伝いをしただけだよ」


「そうやってまた謙遜するんだから。そんなゆう君が可愛いんだけどね」


 かっこいいじゃないことにはもう突っ込まない。


「ありがとね、ゆう君。私をつまらない日常から連れ出してくれて」


「それを言うなら僕もだよ。みゆのおかげでこんなに楽しい毎日を送れてるんだから」


 時々思うけど、中学の頃もし僕が話しかけなかったとしても、みゆは自分で立ち直っていたと思う。みゆが強い事を僕は知っているのだ。


「みゆ」


「ん?どーしたの?」


「可愛いね」


「きゅっ、急にどうしたの!?」


 思っていた事をストレートに伝えると、みゆが顔を赤らめて言う。


「何か言いたくなって……」


「や、ゆう君もかっこいいよ」


「みゆの方がかわいいって」


「「……」」


 お互いに顔を見合わせる。


「「あははは」」


 なんだかつい笑ってしまった。


 みゆといると、こんなありふれた毎日がとても楽しく思える。登校も、休み時間も、授業中も、下校も、なんだって良い。

 出来るなら僕は世界中の人に自慢したい。

 みゆはとても純情で、マイペースで、真っ直ぐでとっても可愛くて、僕の最高の彼女なんだという事

を。



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これまで読んでいただき、ありがとうございました


書きたくなったら続きを書くかも知れないので、フォローはそのままにしていただけるとありがたいですm(_ _)m


短かったですが、ありがとうございました!

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僕の彼女は可愛い 月天音 @usagi0328komugi

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