第4話

広間にて。


ソファに座り、寛いでいると太ももに頭がのってきた。ラルミーイさんの頭だった。

「ちょ、ちょっと。ルミさん、何してるんですか?」

「眠たいの。寝かせてほしいの、ルーフぅ」

寝たいわりに色気を感じる吐息が気になる。

「は、はぁ。辛くなったらどきますけどいいですか」

「う、うん。ふうぁぁぁ、おやす、みぃ...すぅー、すぅー」

すぐに眠りについて、寝息を立て始めた。

すると、ゆっくり広間の扉が開いてカーミフィナが泣きじゃくりながら、距離をおいてソファに座る。

涙と鼻水で綺麗とは言えない顔の彼女。

「ぐすっ、うう、怖いよぉ~。だって私だけじゃ、ぐすっ、むりぃだったんだもん。あぁぁ」

「何か作ってやるから、泣き止んで」

彼女は鼻水をすすりながら、俺の顔を見上げ小さく頷く。

俺は、キッチンで何を作れるか確認する。

米は炊いてあり、あれが作れる。


俺は、オムライスを作り彼女に運ぶ。

彼女は驚きながら、おそるおそる一口食べる。

美味しいっ美味しいと言いながら食べ進める彼女。

食べ終わり、おかわりと言う彼女。満面の笑みの彼女。

ラルミーイさんのと俺のしか残っていない。

俺のオムライスの残りを彼女にあげた。

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