私の鳩よ 汚れのないものよ 私の頭は露にぬれ  髪の毛も夜のしずくで濡れている

見よ そこにて廻るは 肉付いた枯葉

揺れる花弁 それは指に 吸い付き離れない

羽根は重みを得て 歩く喜びを知る

風にそよぐだけの絹 脚を包んで 前へ出て

後ろ髪は 前へくりだし 踊る巫女


触れよ 拡がりゆく えふぇくとが見えるか

静寂は壊れ 歓迎の宴が 奥で始まり

生き物は皆 眠りより覚める

草は踊り明け暮れる 根と葉を使って

見た者は言う 「雛が孵るところだ」と


聞け 手向けられた 夕弔ゆうばりの花束

投げ込んだのは 織り姫と彦星

彼等が紐から 放たれている

唇のない者より 出ずる声

木の葉が 口吻を交わした音


含め そこは愛しい人のねや

厭う事など 許されない

神はそこを 祝しておられる

神が清めた 透気通る敷布を 掬って祈れ

その口吻ならば 赦されるだろう と


埋もれよ そこは愛しい人の 身体の中

厭うことなど あろうはずもない

その世界をずっと 待ち望んでいよう

無を吸い 有を吐いて 伏して拝め

おお この愛し方には 邪魔なだけ

馬の鼻面程の 祝福さえも


神よデウス  祝福したまえベネディーカト 憐れなる我らアクアフィリア

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