ああ わが愛する者 あなたはなんと美しいことよ なんと美しいことよ
無駄を絶った 貴方は清らか
その足は 塵を蹴らない
無駄を取った 貴方は清らか
その足は 穢れを蹴って 尚浄い
無駄を切った 貴方は軽やか
その下は 永遠に熱くなる こはない
無駄を削いだ 貴方は軽やか
そこは永久に 穢れることは無い
無駄を折った 貴方は慎ましい
悪戯な薔薇が 貴方に触れる ことはない
無駄を捩った 貴方は慎ましい
その器は 沸き出で続け 壊れない
無駄を外した 貴方は愛おしい
震える身体は 体幹以外 どこも揺れない
無駄を引き抜いた 貴方は愛おしい
貴方に額づきたい その小さな身体の前に
無駄を抜いた 貴方は見目に良い
ああ泣かないで こんなに愛しているのに
無駄を破いた 貴方は心地良い
どうか歌って その声は 誰も聞こえない
無駄なものは もう何も無い
ああ 我が愛する者よ
なんと美しい事よ なんと美しい事よ
この達磨船で どこまでも行こう
この船頭と 式場まで 連れ行こう
夕焼けに染まった この海を行こう
あの大洋の向こうに 我らの住まいがある
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