私は 夜 床についても 私の愛している人を探していました
神よ もしも貴方に 恋したなら
きっと多くの者が 割礼を望み
無地のヴェールと クロスと指輪
そして 三つの誓いを 立てるのです
神よ 私がそれを 望まなかったから
貴方は授けてくれました この人を私に
無垢な瞳と 口吻知らぬ 唇が
そして 齢いくらかの 魂を持っている
貴方の与えたもうた この方は
私には美しすぎて 目映く白い
無情なるは裁き それは自然と人を忘れた
そして 己が法こそ神なりと 憚らぬ
神よ 貴方が私に 愛を与えたなら
きっと多くの者が 私に服を仕立てたがり
装うは 白一色の 晴れ姿
そして三度 私は酒を 口にする
神よ 貴方は私に 与えてくださった
多くの人の 憧れを 受けて輝き
さんざめく賛美が 溺れるような恋が
神と我らに 与えられた この人の胸に
ああ神よ 何故地にも 神を与え給うた
凶ツ星の行く先 我が姿 この池に映る
甘美なる我が神 私の元へ 来た神は
秘跡を持たずして 悦を与え得る
命萌ゆるよう 宇宙拡がるよう 沸く愛は
産声あげる その前から 我が
頬を伝って 音を奏でる 「ハレルヤ!」
この歌は 枕辺に沈まぬ 真なる
如何なものにも
一等早く 光り輝く
なればこそ穢れぬ 我が
神よ 貴方は私に 与えてくださった
我が心根は 渇くことがない
西比利亜の海が 遙かなりし 北の海が
飲み干せるほどの 悲しみに
遭うことはなかろう 最早私には
私が死するとも 神よりも永く
知性の限り 遺ろう不動の
恐れる事が あらんとすれば それは
ただ願うただけでは 届かぬ星は
収束に耐えれず 進むだろうか 死の淵へ
ならば 嗚呼ならば
神よ 奪い給え この命まで 与えたまえ
この星が星として 消え得ぬならば
私が連れゆこう 黄土の下の その国を
星を祭るため
私が作ろう その星の為だけの
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