第42話 らしさ

ネットで、男性の方が、トランスジェンダーである事を


告白している話しをみたのですが、その中で、彼が言っていた


のは、告白してからの周りの反応が、自分に女性らしさとか、


トランスジェンダーらしさを求めてくる、自分は、ただの自分


そのものを見てほしいのに、そういう「らしさ」を求めてくる


ことに違和感を感じ


「私はただ、私らしく生きたいだけ、怒りっぽい性格とか


そうじゃなかったりとか、性格や特徴が違うように、ただ、


その一つがトランスジェンダーである」


「ただそれだけなの」


それをみんなに知ってほしいということでした。


確かに、自分にない未知の者に対して「らしさ」を求める事で


安心することができるから、無意識に「らしさ」を求め、


枠に収めたいと思っているのかもしれないと思った。


でも、そもそも「らしさ」ってなんだろう?


「女性らしさ」「男性らしさ」「子供らしさ」いろいろ


あるけど、顔や性格が一人一人違うように、みんなバラバラな


ものを「らしさ」でくくるのはおかしいのではないか?


周りが決めた「らしさ」で「らしさ」にならなくちゃいけない


苦痛があるなら、その「らしさ」は本当に必要なのかな?


なければ誰か困るのかな?


それに「らしさ」で安心している人は、はまっていない人をみて


不快に思うだろう。


それなら、最初から「らしさ」なんてなく、それぞれの人が


いろいろな特徴があっていい、その個性の違いが、


多様な世界を生み出していくと思ったほうが、


HAPPYなのではないかと思う。

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