第35話  ギフト

夕方涼しくなってきたので、ちょっと近くのスーパーへ買い物に


出かけた。


その時の夕焼けがとても素晴らしくて、心が温かくなるような


ピンクとブルーのコントラストは、人口では表現しきれない


ものでした。


しばらく見た後、買い物済ませてからゆっくり見ようと思って、


買い物を済ませ、スーパーから出ると


「あーしまった!」もう、あの時のコントラストではないのだ、


10分ほどしかたっていないのに、全然違う感じで、ちょっと重い


トーンになっている、私の気持ちのようだ。


同じ時は二度とないのだ。痛感した。


しばらくがっかりしながら自転車をこいでいると、セミの


大合唱が聞こえてきた。


今度こそは逃さないぞ!セミの精一杯の鳴き声を聴いている


うちに、なんか力が湧いてきた。


今湧いてきても、夕飯作るくらいしか使い道ないけど( ´∀` )


そして、マンションの駐輪場に自転車を止めて、玄関に向かって


いると、玄関横のエレベーターで、私の為にボタンを押して


待ってくれている親子がいた。


私は、一階なのだが、この時のちょっとした心遣いと気持ちが


嬉しかった。


「ありがとうございます!」


セミでパワーをもらったせいか、不自然にお礼の声が大きく


なってしまった。


こんなとこでパワーでちゃった(-_-;)


きっと親子には、元気なおばちゃんと思われただろう。


ちょっと外に出ただけでも、私の周りには、素敵なギフトが


散りばめられている。


自然からは、かけがえのない瞬間を、ちょっとご縁があった


人からは、温かい心遣いを。


今日も幸せだな。


これを読んで下さった方にも、たくさんのギフトがあります


ように!

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