第18話 父の仕事
父のエピソードを書いていて、父の仕事についての思いも、
伝えたいことがあったので、書かせて頂きます。
父の仕事が建設現場の仕事だったため、学生だった私は、
友達にそれを知られるのがとても恥ずかしかった。
今、思えば、そんな風に考えてる自分の方が恥ずかしいのだが。
中学生の時は、自宅が寮みたいになっていて、たくさんの
職人さんと一緒に住んでいたため、道路から、たくさんの
作業着が干されているのを友達にみられるのも嫌だった。
なんでうちのお父さんは、みんなみたいにサラリーマンじゃ
ないんだろう。
みんなと同じがよかった。
そんな風に思っていた。
自分の中で、見た目的、世間の評価的に、これはいい仕事、
悪い仕事というジャッジを、自分の中で勝手にしていた。
でも、人の役に立つ、人の喜びになる、人の支えになるという
点では、どんな仕事も貴賤はない、どれも尊い仕事だという事に
気づけていなかった。
私達が安心して建物にいられるのも、橋を渡れるのも、
トンネルをくぐれるのも、現場で大変な思いをしてくれた人の
おかげだ。
自分では、何一つできない。
ゴミの処理一つにしたってだ。 清掃の人が、大変な量の
ゴミを、毎週回収して下さるおかげで、私は、ごみの処理の
心配もせず、快適に暮らせている。
私が毎日あたり前に暮らせているのは、いろいろな人のおかげ
なのだ。
だから、もし、私のように、親が現場仕事で嫌だと思っている
人がいたら、誰かの生活や、家族の生活を支えている親を誇りに
思ってほしいし、肉体的に大変な思いをしているはずなので、
「いつも、大変な思いをしてくれてありがとう」って言葉をかけ
てあげてほしいと思います。
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