第15話  生き方

母の周りの人達の話をきいていて、生き方について考えさせ


られた。


若いうちは、自分のアイデンティティーを高めようとか、


もっと増やそうという流れなので、イキイキしている人が


多いが、歳をとると、見た目も体力も衰えていくし、


退職すれば肩書きもなくなる。


今まで、これが自分だと思っていた自分が、だんだんそうじゃ


なくなるのだから、どういう風にそれを受け止めて


いいのか戸惑う事も多いと思う。


だから、歳をとると、今までの自分に対する価値観とか、


生き方がすごくでると思う。


イキイキ生きている人と、そうでない人とに別れるからだ。


(私の個人的見解なので、そうじゃない人もいると思いますが)


イキイキしてない人は、自慢話し、人の批判、噂話だけの人が


多い。


こういう人は、今までのアイデンティティーが無くなると、


自分には価値がないと思っている人だ。


だから、自分にかかわる人や物がすごいって事で、


自分もすごいのだと他人に思ってもらいたがったり、


人を批判することで、自分の方が正しいとか、批判する方の人だ


と思いたがっている。


他人に自分を認めてもらいたい。


でも、他人に認めてもらう必要があるのかな?


人に人を判断する権利や能力があるのかな?


だって、私は、私の事をほとんど知らない。表面しか理解して


いない。


人間が作られる妊娠期間のプロセスを、誰が作り出したのか?


「どうやって?」


「どうして?」


「私がここにいる」という事を、何一つ自分で作ってないのに、


ここにこうして生きているのだ。


これは、私だけでなく、誰も分かっていない。


自分のことすら分かっていない私たちが、他人の「可能性」


「能力」「価値」を全部知っているわけでもないのに、


ジャッジしたり、批判したり、否定することができるのか?


必要なのか?と思う。


他人に認めてもらうために生きると、自分が望む事じゃなくて、


人がどう思うかに振りまわされるから、人が、自分が思った


通りに評価してくれる時はいいが、ちょっとでも、評価が


足りなかったり、無かったりすると、相手への不満がたまる。


だって、自分は望んでなくて、我慢してやってきた見返りを


どこかで求めているから。


本当に自分が望むことをして生きていれば、望むことをした


という事自体が、自分の人生で自分の望む方を選んだ、


自分を大切にしてあげられたという満足感で、認められなくても


幸せなんじゃないかと思う。


現に、母の周りでイキイキしている人は、そういう人が多い。


学歴とか今ある能力で言えば、自慢話しや人の批判をしている人


と変わらないが、フォーカスしている部分が、他人にどう


思われるか?ではなく、


「どうやったら、自分で自分を幸せにできるか?」


という、自分にフォーカスしているからだ。


ヨガ、麻雀、家庭菜園、プール、作品創り、、、なんでも自分が


やりたいと思ったことをどんどんしている。


こういう人は、ありのままの自分を認めて、愛せている人だ。


愛せているから、自分の心の声をきいてあげて、無理かなとか


余計な事を考えず、その望む方に行動して、どんどん自分を


幸せにしている。


他人に幸せにしてもらおうと思ってないから、周りに振りまわ


されず、この幸せが無くなるんじゃないかという不安や恐れも


ない。


かえってこういう人の方が、自分が満足した人生をおくっている


から、他人の為に時間やお金を使ったりしている。


そうして、他人を喜ばせたことが、又、自分にかえってきて


いる。


自慢話しや批判する人の方が、ありのままの自分を認められず、


愛せず、足りない、足りないという思いばかりで、自分が


どうしたら幸せになれるか、自分の望みを自分にきいてあげて


ないから、本当は、あるはずの能力にも気づけず、


いつまでも、他人からの評価に振りまわされ、


自分がすぐに評価してもらえる物以外には、時間やお金を使って


いない。


だから、結局、喜びという満足感が少ない。


人はすぐに変われない、だからこそ、今から、そのままの自分を


無条件に愛し、自分を知り、自分が望む事は何か?と意識して


生きなくちゃと思った。






















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