閑話 七海と俊。
「しゅーん! あーそーぼっ!」
「あ! ななみちゃん! 良いよっ! 何する?」
二人、今井七海と霧野俊はそう言って楽しそうに家を飛び出していき、近くの公園に向かった。
二人は今幼稚園の年長さん。今日は泥団子でも作ろうか? それとも、かけっこをしようか⋯⋯。そんな風に楽しみなことを色々と考えながら公園に到着した。
「ななみちゃん何する?」
「んっとね〜。おやまさん作る!」
二人はまず、砂場で山を作るらしい。
「ねぇしゅん! 私これ買ってもらったの!」
「わぁ! スコップ?」
「うん!」
二人は日が暮れるまで遊び、また泥だらけで帰ったためお母さんにこっぴどく叱られてしまった。
それでも二人はこの楽しくて幸せな時間がいつまでも続きますように。と願っていた。
それほどまで二人の仲は良かったのだ。
今日も二人はぺちゃぺちゃ。ペタペタ。と楽しげな音を響かせながら遊んでいた。
「ふふ。この俊。とっても可愛い。でも、今の俊の方がかっこよくて好きだな⋯⋯。」
七海はそんな幸せだった頃の写真を見返して幸せな気分に浸かっていた。
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