第44話 「幼なじみの気持ち2」

(今井七海視点)

えっと⋯⋯。放課後、遊びに行ってその帰りにしよっかな⋯⋯。


でも、花恋ちゃんもそうだったからなんか⋯⋯。

うーん。まぁ、いっか。


ということで私は放課後遊びに誘ってから俊に告白しようと思う。どこでするかだけど、俊の家でいっかなって思ってる。どうせ俊と遊ぶなら俊の家だろうし、わざわざ外に出る必要も無いから。


ということで私は俊を誘おうと思う。


「俊。明日の放課後遊ぼーよ。俊の家で!」

「ん? 良いぞ。」

よしっ! これで第一関門突破と。俊、どんな反応してくれるかな。選んで貰えたら⋯⋯いいのにな。


私は結局この日、どんなシチュエーションでしようか、どんな風に言おうか、色んなことを考えすぎて授業なんて耳に入っても来なかった。


そこで、ふと聞こえた。

『俊と花恋ちゃんが付き合ってる』という噂。私はもちろん信じてなんか居ない。だけど、少し胸がザワザワするというか、もしそうだったら⋯⋯って考えてしまって、いてもたってもいられなくなった。


「俊!」

「お、おう。なんだ?」

私はダッシュで俊の後を追いかけていたから肩で呼吸をしながら俊を呼び止めた。


「俊って、花恋ちゃんと付き合ってるの?」

「は? お前⋯⋯聞いてないのか?」

え、どうゆう事⋯⋯? 聞いて、無いって⋯⋯。

「お前も花恋さんから聞いてるんじゃないのか?」

「何、を?」

痛い。胸が締め付けられる。それに、喉の奥がぎゅっとなるのが分かる。生唾を飲む。


「何をって⋯⋯。なんで言ってないんだ? てか、明日誘ったのってそういうことじゃなかったのか?」

「ん? へ、え?」

「その⋯⋯違うなら違うって言えよ⋯⋯。お前が、俺に告白するって⋯⋯前は花恋さんや愛海が言ってた。」

「っ! ば、ばかぁぁぁぁぁぁぁ!」

私は羞恥やらなんやら、もう訳も分からない感情で俊の胸をポカポカと殴ってからダッシュで逃げた。だって、そんなこと言う? 普通言わないよね? え、じゃあ花恋さんと付き合ってるのはただの噂なんだ。よかった⋯⋯。




一人で苦しんでさらに自分を苦しめる。

そんな苦労を味わった日でした。



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こんにちはヽ(^0^)ノ

麝香じゃこういちごです。

よく聞かれることに答えます

Q1 何歳ですか?

→中学3年生の15歳です

Q2 性別どっちですか?

→びっくりするくらい男の子です

Q3 ペンネームの由来はなんですか?

→麝香は自分の誕生花の和名、いちごはいちごが好きだからです。

Q4 恋人いますか?

→いません。

このくらいかな?


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目覚めまで残り6話

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