第38話 「女神様の気持ち2」
あの事故からだいぶ経った。今では車椅子無しで歩けるようにもなった。まだ思い切り走ると少し怖いから走れないし、それは禁止されているが。
「俊。今週の土曜日空いていますか?」
最近良く花恋さんが誘ってくれる。それは嬉しいことだし、この俺に予定なんてあるはずもない。なので俺は「空いてるよ。」と返事して、いつかのように十時に駅で待ち合わせということになった。
今日も一日面白くない授業を繰り返す。でも土曜日に遊べることを考えると自然とワクワクしてきた。
俺はちらりと隣に座る花恋さんの方を見た。すると目が合って、気まずくなったのか花恋さんはぷいっと目を逸らして、耳まで真っ赤にしていた。
『女神様』と呼ばれるほど美しい顔を持ちながら、実はちょっと子供っぽかったりする。こういう一面を知ることが出来て素直に嬉しく思う。
昼休みになった。今日は花恋さんとお昼を食べる約束をしているので、弁当を持って中庭に向かう。この学校は割と新しく、エレベーターもあったり、中庭が凄いオシャレだ。なんでこんな所にお金をかけたのか、よく分からないがオシャレなのを嫌に思う人は少ないだろうし、まぁいいんじゃないか。そんなことを思いながら俺は白いベンチに腰掛けて、吹き抜けてくる風に当たりながら唐揚げを頬張っている。
「あの、俊⋯⋯。もう、本当に足は大丈夫なんですか? 少しでも痛いなら今週の土曜日は延期でも構いませんが。」
心配してくれてるたいだ。
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。」
「そうですか。俊が大丈夫なら私も大丈夫ですね。」
全く因果関係が成立していない気がするのだがそこには触れないでおく。花恋さんが安心してくれるなら俺は満足だ。そう思えるほど仲が良くなったし、俺も花恋さんのことは信頼している。
お弁当を食べ終えた俺たちは特にすることもなかったため少しお話に花を咲かせ、ワイワイと非常に楽しい時間を過ごしたのであった。
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こんにちはヽ(^0^)ノ麝香いちごですっ!
いよいよ最終章! ということなんですが、以前Twitterで言ったように、新作を書くことにしました。ジャンルがまたもやラブコメに決定ですっ!
それからついにこの作品が10000PVを突破しました!!!!
感謝です!
まだタイトルは決まっていませんが、ぼやぁっとした内容は浮かんでいますので、この作品が終わってしまっても麝香いちごをよろしくお願いします!
また詳細は決まり次第Twitter、近況ノートにてお知らせします!
10,000PVを超えたので閑話を書こうと思いますが、リクエストがあれば、感想で言ってください!
待ってます!
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