第22話 「天使様とプール1」

「はぁ。面白かったな。」

俺は誰もいない自室で夏アニメを消化し終えてすることも無くなったため、スマホを手に取ってゲームをしようと思った。


そして、まだ俺には憂鬱な予定が入っていたことを思い出す。

何故なら、一件の通知が入っていたから。相手は天使様こと芝田愛海。

『そういえば俊くん。水着って持ってるの? もし良ければ、今度一緒に買いに行こ!』との事だ。

「水着なんて持っていなかったな⋯⋯。」

なので返事はこうだ。

『良いよ。でも俺にオシャレとか分からないから愛海が選んでくれたら嬉しい。』

するとずっと俺とのトーク画面を見ていたのか送った瞬間に既読が着いて可愛らしい猫のスタンプで了解と送られてきた。俺は思わず苦笑して次の文を打ち込む。

『いつ買いに行く? プール行くのも今週だから出来れば早い方がいいよな。』と。

するとまたもや秒で返事が返ってきた。

『じゃあ今から行こ!』との事らしいが。今から⋯⋯正直面倒ではあるが思い立ったが吉日。面倒ごとは早く済ませておこう。

なので俺は了承の文を送り、部屋着であるジャージから外出用の洋服に着替える。軽く髪を整えてからレッツゴーだ。


俺は家を出てから待ち合わせ場所であるショッピングモール前の噴水にいる。待ち合わせの時間までまだあるので、水でも買ってこようと思い、自販機に向かって歩いていると、後ろからトントンと肩を叩かれた。


「はい?」

「俊! 久しぶりやん。元気しとった? 覚えとる?」

誰だ? これが俺の率直な感想だ。だけど、どこかで見たような気がする⋯⋯。

「あはは。それは、覚えてへんねんな。なんか悲しいけど⋯⋯まぁ、おばさんからは聞いてるし、しゃーないか。」

癖のある関西弁で話す少女。恐らく俺と同い年くらいだろう。見た目はショートヘアでボーイッシュな見た目。というのが第一印象だが、ほのかに香る香水の匂いや、髪につけているピンクの髪留めなどが女の子らしさを強調している。これがギャップというやつなのか⋯⋯。

「じゃあ、改めて、うちは長篠柚夏ながしのゆずかんんと、優里ゆりは知ってるやろ? 優里の親友やねんけど俊と遊んだんは結構前やしな。」

この長篠さんが言っている優里というのは俺のいとこの霧野優里。年齢は俺の二つ上で今年受験を控える高校三年生だ。


俺は一人納得した。何故なら、優里も大阪に住んでおり、コテコテの関西弁で、その親友ということはこの長篠さんも大阪に住んでいるのだろう。それに、優里のところにはよく遊びに行くため、優里の友達に会っていても不思議ではない。


「あぁ! ちょっと俊くん!? 早速浮気?」

「ん? 浮気て、俊の彼女?」

「あなた誰ですか?」

「あぁ。俊のいとこの親友の長篠柚夏やで。よろしくな。で、君彼女?」

「違うよ。愛海は友達。それと愛海。この人はついさっき会ったばっかりだから、何でもないよ。」

「そっか⋯⋯。じゃあ、行こ。」

俺は「あぁ。」と言って長篠さんと別れてショッピングモールに入った。そして、最初にお目当てである水着の売っている場所へと向かった。


「ねぇ、俊はどんな水着が好きなの?」

「ん〜。ごめん。俺、水着ってどんな種類があるのか分からないんだ。だから、実際に見て、良いなって思ったやつが好きってことでいい?」

「うん。全然大丈夫。」

俺たちはそんな会話を交わしながらお目当ての場所に到着した。


そのお店は二つに分かれており、一つは女性用の水着が売っているコーナー。そしてもう一つは男性用の水着が売ってあるコーナー。一度それぞれで選ぼうと提案したのだが、どうしても俺に選んで欲しいらしく、頑なに拒否されたので、仕方なく先に愛海の水着から選ぶことにした。


この時はこれからどんな地獄が始まるのか、俺は知る由もなかった。


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皆さんこんにちはヽ(^0^)ノ麝香いちごです。

最近は本当に暑いですね⋯⋯。自分も中学生で、体育があるのですが、僕は運動部に入っていたので体育は大好きです。それで、今サッカーをしてるんですが、暑すぎで運動禁止ということがここ1週間続いてしまい、全て保健体育になってしまいました(どうでもいい)


みなさんも体調はいかがですか?暑いので水分補給をしっかりして、あとは塩分もとって熱中症、コロナには気をつけましょう!


最近PVが5500を突破しました!本当にありがとうございます😊


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感想は絶対返します!よろしくです。

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