『崩壊した探検隊の生き残りが残したものは』バルバルさん さん

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(尾崎ゆうじの)

『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』


 評価シート


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作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。



1 作品タイトル『崩壊した探検隊の生き残りが残したものは』

作者名: バルバルさん さん

  作品リンクhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055039028127

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2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)

 

(キャッチコピー引用)

~~俺は、物書きになりたかった


(あらすじ引用)

1800年代のイギリスを出発した探検隊。だが、彼らを待っていたのは地獄の道。

その地獄から生き残った一人の青年がいた……


(以上、引用でした)

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3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 12月 9日 



4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント、⑥のみ10ポイント(総計最大110ポイント)):


 ・評価モード……ノーマル

 

 ・作者さんから要望……特になし。


 ・はじめにひとこと……カクヨム短編賞に応募中の模様ですね。要項読むかぎり他サイト掲載は問題ないと思いますよー。


※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768

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※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

 ●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

(細目のpt=5…とてもよくできている。4…できている。3…どちらとも言えない。2…あまりできていない。1…できていない) 

 


①[タイトルやあらすじ・掴み……14pt/20pt]


 〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか…3pt

 〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか…4pt

 ●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか…3pt

 ●キャッチコピー等の内容は読者の関心に刺さりそうか…4pt


②[キャラクター…… 12pt/20pt]

 

 〇人物の感情描写が適切で、共感できるか…3pt

 ●登場人物は魅力的か…3pt

 ●台詞や行動で人物の本質が描かれているか…2pt

 ●登場人物たちの関係性が上手く描けているか…4pt

 

 

③[ストーリー…… 13pt/20pt]

 

 〇物語の方向性がはっきりしているか…3pt

 〇あらすじから想像するに適切な書き出しになってるか…4pt

 〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか…4pt

 ●読者を楽しませようと工夫しているか…2pt


④[文章力…… 13pt/20pt]


 〇読みやすく、書きこなれた文章か…3pt

 〇用字用語に誤りがなく適切か…4pt

 〇会話や台詞に同時代性はあるか…3pt

 ●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか…3pt


⑤[世界観、オリジナリティ…… 14pt/20pt]


 〇世界観や設定に矛盾はないか…4pt

 〇フィクションなりのリアリティを演出できているか…3pt

 ●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか…3pt

 ●アイディアが斬新か…4pt

 


+[続きが気になる度!…… 6pt/10pt]


 ●特有の魅力、売りがある…4pt

 ●続きが気になった!!…2pt(もしこれが長編だとして、という判断です)

 (実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)


[おさらい]

・タイトルやあらすじ・掴み……14pt

・キャラクター……12pt

・ストーリー……13pt

・文章力……pt13

・世界観、オリジナリティ……14pt

・続きが気になる度……6pt

(〇基礎力系……38pt/55pt、●創造力系……34pt/55pt)


5 総合得点は──


( 72 )pt! 


【コメント】


(良かったところ)


・キャッチコピーと、それに続く書き出しは、小説を読むような層に対しては有効な感じかもなあと思いました。みんな本が好きだし、書くのも憧れがありますよね。そんなわけで、物書きを夢みていた19世紀初頭のイギリスを生きる青年が、夢をそっちのけで入隊しなければならなくなったところからスタート、という物語ですが、ふむふむ、という感じで読んでました。


・舞台がとても独特というか、そこを攻めるのか、という感じでした。なんだかどれもこれもマニアックというか……差別化がすごいことになってます。雰囲気としては、初期の司馬遼太郎さんの短編みたいな感覚でしょうかね。おかげで、私のように世界史に明るくない者にとっては、その雰囲気にのまれる感じでした。『ジョン・フランクリン船長』で検索しました汗 


 余談ですが、1800年のイギリスの文明の知識がないので、実際のところどうなのだろうという興味が湧きます。1800年から1825年までの間って、正式に学校が存在していたんですかね。ちょっと調べた程度ではわからない感じだったので、素直に気になります。日本だと寺子屋のあたりなのかな……?(学なし)


(指摘・提案事項)


・本当は舞台背景などに関しても、リアルだなんだと言及できればよいのでしょうが、そこについては知識をあまり有していないので断念。


 全体的にキリッといぶし銀な雰囲気で、ロマンを感じるところではあるのですが、航海に出た以降は、どうも「続きが気になるなあ!」という気持ちで読んだわけではないです。かなり険しく地獄のような事故に見舞われるのですが、なぜかそういう阿鼻地獄のようなシークエンスを読んでいるにも関わらず、身につまされる感じを受けなかったんですよね……。もしかしたら、私の感覚がおかしいのか、あるいは私が英国軍人じゃないから、共感ができないのかわかりませんけども、どこかで主人公の切羽詰まった心理描写だとかがあれば、違ったのかも。少なくとも、私が本作の想定読者とかけ離れている可能性はありそうなので、もう少し年上の読者の意見が聞きたいですね。


・これも年齢のせいなのかな……。盛り上がるような心理描写や台詞が無いので、どうしても読んでいて平坦な感じを受け、6000字の短編が、けっこうなボリュームの長編に感じられました。事実として、そこで巻き起こる事象や年数、異文化との交流みたいな流れが、そもそも大ボリュームではあると思いますけど……。


 あえて台詞無しにしていると思うので、それについては読者によって賛否あるだろうと予想できますが、私が個人的に申し上げるならば、すみませんが否、かな……。全体的に、どうしてもアクセントが見受けられず、せめて台詞だけでも……と願っていました。



※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解です。ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。


(終わりにひとこと)


・本作でやりたいことは理解できるし、ちょっと新しい試みにはなるのかなーと思いつつ、まだ成功しているとは言い難いかなと感じました。もう少し盛り上がりだとか、ドラマチックな感じが欲しいです。せっかく文体も作品イメージもかっこいいので、じゃあそれを読者が読んだときに、感情的にも「かっけー」となるような、静かに胸躍るような、そんな仕掛けを施していってほしいと思います。



6 読者のみなさまへ:


 → 歴史に詳しい方、歴史ものが好きな方、どんな感想になるかぜひお聞かせください! 私よりも年上(40代以上)の方の意見も聞きたいところです!


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!

https://kakuyomu.jp/works/1177354055039028127



 では、次の作品紹介をお楽しみに! 

 


創作コーチ

尾崎ゆうじ

(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


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